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『好き』ということ(ヴィル×アリソン)

直球ストレートなヴィルアリ話。
ある夜、ベッドの上で眠れない時間を過ごしていたヴィル。
彼の視線の先にあるのは、愛しい幼馴染の寝顔……。
やっぱりこの二人はラブラブが一番でしょう!!




窓から差し込む月明かりだけに照らされた寝室のベッドの上で、僕はただじっと目の前のアリソンの顔を見つめていた。
薄明かりの中で一層その白磁のような滑らかさを際立たせている肌を、蜜色の髪を、
まるで絵本の妖精でも見ているかのような現実離れした美しさを見せる彼女の幸せそうな寝顔を見守り続ける。
距離はおでことおでこがくっつくほどに近く、耳元には安らかなアリソンの寝息が聞こえてくる。
この首都の安アパートに引越してくるとき、アリソンがこれだけは譲れないと言って購入した広くて大きなダブルベッドの上で、
僕はアリソンの、一番大好きな、愛しい人の寝顔に心を奪われて時を過ごしていた。

……と、まあ、ここまでなら、いつもアリソンに朴念仁だとからかわれる僕でも理解できるほどロマンティックなシチュエーションなのだけど、
実は一つばかり重大な問題があった。
どうして、僕が眠りにもつかずにアリソンの事を見つめているのか、そもそもの原因は実は彼女にあるわけで……。
僕は今、ベッドの上で眠るアリソンに抱きつかれていた。
いや、抱きつかれていた、という表現では少し穏やかすぎるのだけど。
僕は昔から、アリソンの寝相の悪さを知っていた。
まだおばあちゃんの所に、『未来の家』にいた頃、アリソンはよく僕のベッドまでやって来て、
僕が読む色んな本をとなりで眺めて、これは何?とか、これはどういう事?とか、色んな質問や話をしてきた。
それは、僕にとっても楽しい時間だったのだけど、いつも元気いっぱいに外を跳び回って遊んでいるアリソンは、
自分のベッドに帰る前にその内、すやすやと僕の隣で眠り始めてしまうのだ。
いつも、そこからが大変だった。
なにしろ、アリソンの寝相はすこぶる悪い。
気持ちよさそうに眠るアリソンを起こすのは気が引けて、いつも彼女をそのままにして僕も隣で眠っていたのだけど、
そうすると大抵、寝ぼけたアリソンのパンチやキックが飛び出し、さらにはいつの間にか僕の毛布を自分の方に持って行ってそれにくるまってしまうのだ。
当然、毛布を奪われた僕は寒い思いをするわけで、夜中に見回りにきたおばあちゃんに何度も毛布をかけ直してもらったのを覚えている。
それでも、なんだかんだでアリソンの寝相に付き合ってしまったのは、
やっぱりその頃から僕自身意識はしてはいなかったけれど、心のどこかでアリソンに強く惹かれていたからなのだろう。
それは首都に越してきた現在もおんなじで、アリソンと良く『また昔に戻ったみたいだね』とその話題で笑い合ったりもした。

ただ、そんなアリソンの寝相に慣れっこだった僕にとっても、今夜の状況はかなり苦しかった。
どうやら、アリソンは僕の事を毛布と勘違いして抱きついているようなのだけど………。
「うう……駄目だ。やっぱり抜け出せない……」
何度目かの脱出に失敗して、僕はため息をついた。
僕を毛布だと勘違いしてるせいだろうか。
今夜のアリソンの抱きつき方はかなり滅茶苦茶なものだった。
なにしろ、人の体ではなく、毛布を扱っているつもりなのだから容赦がないのだ。
僕の腕や脚、関節数カ所がアリソンによって完全に極められていた。
ハッキリ言って、痛いし、苦しい。
早く抜け出したいというのが正直な気分だ。
だというのに……。
「アリソン………」
また僕は知らず知らずの内に目の前のアリソンの姿に心を奪われてしまう。
間近に感じる彼女の体温、息遣い。
月明かりに照らされたアリソンは本当に美しくて、僕は痛いのも苦しいのも忘れてただそれに見入ってしまう。
学生時代、友人にもたくさんからかわれた事だけど、僕は男としてはどうやらかなり淡白な方らしい。
それでも、アリソンに対しては異性としての魅力を強く感じていたと思う。
抑えがたく、狂おしい欲望の存在も自分の中に感じていた。
だけど、この気持ちはそれだけじゃ足りない。
説明しきれない。
女の子としてのアリソンの魅力、それだけじゃなくて、僕がこれまで見て、感じてきたアリソンの全てが僕の心を熱く沸き立たせる。
このままずっと離れたくない。
心の奥で強くそう願う。
いつの間にか、僕がアリソンの腕から抜け出したい理由は変わっていた。
今、アリソンが僕にしているように、僕もアリソンを抱きしめたい。
ぎゅうっと抱きしめ合ったそのまま、世界の終わるその日まで、いや、世界が終わったってずっとアリソンの傍にいて、アリソンを感じていたい。
もちろん、それが無理な事なのは十分知っている。
世の中は危険と、理不尽に満ちている。
誰もがいつ命を落とすかわからない、そんな世界に僕たちは生きている。
軍人であるアリソンは余計にその事を強く意識していると思う。
ただの学生でしかない僕だって、いつ、どこで、どんな理由で死んでしまうか分からない。
だけど。
だからこそ。
僕はこの大好きな幼馴染の体を、存在を、ぎゅっと抱きしめてしまいたいのだ。

「ん……うぅん…むにゃむにゃ……」
その時、アリソンが何か寝言をつぶやきながら、少しだけ体を動かそうとした。
たぶん、この機会を逃したら、チャンスは当分やって来ないだろう。
少し強引にだけど、僕は行動を起こすことにした。
アリソンが動いて出来た僅かな隙間から、体を捩るようにして腕を自由にする。
器用にアリソンに脚を絡められて、ちょっと危険な角度に曲がっていた自分の脚も同時に引き抜く。
「ううん……ん…」
力任せな部分もあったけど、何とかアリソンは起こさずに僕は両手両足を自由にする事が出来た。
そして……
「アリソン……好きだよ……」
背中に回されたアリソンの腕だけはそのままにして、今度は僕がアリソンの体を抱きしめた。
離さないように、離れないように。
華奢で柔らかな彼女の体を、鼓動が聞こえるぐらい強く抱き寄せる。
ああ、それでも、こんなに強く抱きしめていても、胸の中に溢れ出す僕の感情、
『アリソンが好きだ』というその気持ちは止まってくれない。
ずっと見つめていた。
ずっと憧れていた。
未来の家で出会ってからずっと、僕はアリソンにたくさんの物をもらってきた。
アリソンのくれる勇気が、優しさが、今の僕を形作ってくれた。
その思い出と、『好き』という気持ちを、こんな少しの言葉と行動でしか伝えられない、それがとてももどかしかった。
だから、僕は何度でも彼女の耳元にささやく。
「大好きだよ。……大好きなんだ、アリソン……」

そんな時だった。
「ん……んぅ……あ…ヴィ…ル……?」
閉じられていた彼女の瞼がゆっくりと開いて、その奥の透き通る青の瞳が月光を映しながら、ゆっくりと僕の姿を捉えたのは……。


最初、目覚めたばかりのボンヤリとした頭で、私は
『ああ、これは夢なんだ……』
そう、思った。
強く優しく私を包み込むヴィルの腕のぬくもり。
耳元で微かに、でもはっきりと聞こえたその言葉。
だけど、それは夢じゃなかった。
「…アリ…ソン……?」
「あれ……ヴィル…?」
目を覚ました私にヴィルは少し驚いたような顔を見せた。
寝起きで頭の中がハッキリしない私は、その表情をボンヤリと眺める。
そして、次第に今の状況が現実のものである事を理解し始める。
「え……ヴィル…なんで?…どしたの……?」
「あ…うあ……その……」
なんだか気恥しさが猛烈な勢いでこみ上げてきて、顔がみるみる赤く、熱くなっていく。
月明かりだけが頼りの室内は薄暗かったけど、ヴィルの顔も同じように真っ赤になっていくのが私には分かった。
とりあえず、深く深呼吸してから、うわずってしまいそうになる声を必死で抑えつけて私はヴィルに尋ねた。
「えっと……ヴィル…な、何があったの?」
「それは……えっと……アリソンの寝顔を見てたら……その…」
そこから私はヴィルに現在に至るまでの事情を聞いた。
「う…うぅ……私、そんな事しちゃってたんだ……」
話を聞いた私は恥ずかしさに頭を抱えた。
自分の寝相の悪さは自覚してたけど、まさかここまでだとは……。
「ごめん…ヴィル……」
「ううん、僕の方こそ……その……アリソンの事を……」
ヴィルの言葉で私はもう一度、現在の私とヴィルの状況を思い出してしまう。
再び熱くなっていく心と体。
嬉しさと恥ずかしさが入り交じって、頭の中がぐるぐると混乱してしまう。
「ヴィ…ヴィルはいいのよ…今のこの状態だって、私のことが、その………『好き』だから、なんでしょ?」
「…………うん」
ためらいがちに、だけどハッキリとヴィルは答えた。頷いた。
それからしばらく、私とヴィルは二人して、無言のままお互いの顔を見つめ合っていた。
(うう……ドキドキする……)
今の私たちは恋人同士、きちんと想いを伝え合って、こうしていっしょに暮らしている。
今の私は、ヴィルに気持ちを伝える勇気を、チャンスを、なかなか持てなかったあの頃の私じゃあない。
だけど、今日のアレ。
あのヴィルの言葉と、ハグは違う。
心の奥底から堪えきれずに溢れ出したみたいな感情の流れ、その熱を私は確かに感じた。
「うう……ヴィルばっかり…ずるいよ……」
「アリソン……?」
私だって、言いたい。
伝えたい。
ずっと昔、出会ったあの頃から私の傍らにいてくれた優しい笑顔の男の子。
私だって、ヴィルが私に向けてくれる気持ちに負けないくらいの強い想いを持ってるんだから。
幾万、幾億、朝から晩まで『好き』だって言ったって、この気持ちを伝え切る事なんて出来ない。
ねえ、ヴィル、知ってる?
ヴィルが私に優しくしてくれた事。
私のわがままにいつも笑顔でついて来てくれた事。
そうやって一緒に過ごす内に私の中で育っていった大事な想い。
それが今の私をつくった。
ヴィルが、私を私にしてくれたんだよ?
どんな行動も、言葉も、この気持ちを伝えるには足りない。
だけど、胸の奥で燃える炎が、私の背中を強く強く押し出す。
「ヴィル…私だって……同じなのよ……」
「アリソン……あ……」
ヴィルの唇に、自分の唇をそっと重ねた。
最初は戸惑っていたヴィルだけれど、やがて私を抱きしめるヴィルの腕にぎゅーっと力がこもるの感じた。
私もそれに応えて、ヴィルの体を思い切り抱きしめて、熱く強くヴィルの唇を求め、舌を絡ませあった。
混じり合う唾液は私たちの体温まで交換してしまうみたいで、私とヴィルの体は互いの熱でみるみる熱くなっていく。
ときに息継ぎを忘れそうになりながら、私たちは夢中でキスを続けた。
自分の気持ちを伝えようと、相手の気持ちを感じとろうと、必死で、時の経つ事さえ忘れて………。
「んんっ……はぁはぁ……ああ……ヴィル…っ!!」
「…んっ…あ…アリソン……」
そして、長い長いキスをようやく終えてから、私たちはそのまま熱に浮かされるように互いの体を愛撫し始めた。
優しく私の体の上をなぞっていくヴィルの手の平。
その指先がなぞった部分が火傷しそうなほど熱く、じんじんと疼きはじめる。
「ふあっ…ああっ……ヴィル…あああっ!!!」
首筋も、うなじも、せなかも、胸も、おしりも、おへそも、私の体でヴィルの手の平が触れない場所はなかった。
私もヴィルに何度もキスをねだって、強く抱きしめて、全身でヴィルの存在を感じ取った。
「アリソン……アリソンの体…見たい……」
「私もヴィルの体、見たいよ……」
触れ合った体の熱を必死に押さえ込みながら、私とヴィルは一旦距離を置いて、互いのパジャマのボタンに手を伸ばした。
ヴィルの手が私のパジャマを、下着を、丁寧に優しく脱がせていく。
好きな人の指先で生まれたままの姿に戻っていく事にドキドキしながら、私もヴィルのパジャマを脱がせる。
やがて、私たちは一糸纏わぬ姿で向かい合った。
どちらかと言うと書斎派で、読書好きなヴィルだけれど、月明かりに照らされたその体を見ると、やっぱり男の子なんだなと今更ながらに思う。
そりゃあ、私の同僚の男たちに比べたら筋肉はないかもしれないけど、その優しい肩は他の誰よりも頼もしく感じられる。
「アリソン……きれいだよ……」
優しく微笑んで、ヴィルがそう言ってくれた。
正直、初めてのとき、私はヴィルの前で裸になるのを躊躇ってしまった。
どちらかと言うと細身なほうだけど、やっぱり私も軍人だから、体は鍛えられてる。
腕なんかはあまり太くならず、いい感じだと自分でも思ってる。
だけど、腹筋なんかはバキバキに割れてるわけじゃないけれど、その存在が分かるくらいには浮き上がって見える。
やっぱり男の人って女の子の体の柔らかくてぷにぷにしてるところが好きなんだと、そう思っていたから私はとても不安だった。
でも、ヴィルは言ってくれた。
「ほんとにきれいだ……アリソン……」
まるで、森の中で妖精にでも出会ったみたいな瞳に、ただ私の姿だけを映して、ヴィルは何度もそう言ってくれた。
私は思う。
他の誰から、何て言われたってぜんぜん構わない。
ヴィルが『きれいだよ』って、言ってくれるなら他の誰の言葉もいらない。
「ヴィル…きて……」
「わかった…アリソン……」
そっと私のおへそに触れたヴィルの指先がつーっと肌の上を滑って、やがて私の胸元にたどり着く。
ヴィルは両手の平で私の胸を優しく揉みながら、何度も乳首を指先で刺激した。
じわじわと溶かされていくような気持ちよさと、時折走る電流のような快感。
私はたまらずにヴィルの肩に置いた手の平にぎゅっと力を入れる。
「アリソンの体、熱いよ……」
「ふあっ…ああっ…ヴィル…だって……すごく熱くなってる…」
ヴィルの唇が何度も私の肌の上に落ちてくる。
体中にキスの雨が降る。
ちろり、熱くて柔らかい舌先でつつかれて、なめられて、唇で肌を吸われる度に私は体をビクリ、震わせる。
「ひっ…あっ…ふああっ…ヴィル…だめ…へんになっちゃうよぉ……」
「…僕だって……アリソンに触れてるだけでおかしくなっちゃいそうだよ…」
ヴィルの手の平に愛撫されて、何度も声を上げて、私の心は快感と熱情の中に溶けて朦朧としていく。
そんな中で、私の瞳に曇ることなくハッキリ映り続けるのは、やっぱり目の前の愛しい人の存在だけ。
「…あっ…ひあああっ!!…ヴィルっ!…ヴィルぅうううっ!!!」
「アリソンっ!!……アリソンっ!!!」
ヴィルの手の平で徹底的に愛撫された胸はもうくちゃくちゃで、熱を持って溶けてしまうんじゃないかと錯覚するほど。
背筋の敏感な部分を何度も指でなぞられ、首筋に舌を這わされて、私は何度も背中を仰け反らせた。
それからやがて、ヴィルの指先は私の太ももの内側を何度もおずおずと撫でて、やがて遠慮がちに少しずつ私の大事な部分に近づいていく。
「アリソン……いい?」
「うん……」
その問いに、荒い呼吸の合間にそう答えると、ヴィルの指先はいよいよ私のアソコへと伸ばされていった。
「あ……あんっ!」
くちゅり。
溢れる恥ずかしい蜜で濡れたその場所に、ヴィルの指先がそっと触れた。
それだけで、背筋を駆け上って、全身に電流のような快感が走り抜ける。
入り口の浅い部分を何度も繰り返し、ゆっくりとかき混ぜていくヴィルの指先。
体中で一番敏感で繊細な場所、そこをヴィルに触れられている、愛撫されている事それ自体が私の体をさらに熱く変えていく。
「ひぅ…ああっ…やはぁっ!!……ああっ…も…や…ああああああっ!!!」
「アリソンのここ……すごく熱くてビショビショになってるよ……」
「ばかぁ…ヴィルのいじわる……ヴィルだから…ヴぃるにされてるから、こんなになっちゃうのよ……」
止まる事を知らないみたいに、愛液を滴らせる私のアソコ。
私は恥ずかしくなって、イヤイヤと首を振った。
「ごめん……でも、それは僕だって同じだから……」
「え……?」
言われて私はヴィルの、大きくなった男の人のモノを見た。
「僕だって…アリソンだからこんな風に……」
恥ずかしそうに視線を逸らしながら、そう呟いたヴィル。
私は手を伸ばして、ヴィルのモノに触れた。
「うあ…ア、アリソン!?」
「私にもさせて……ヴィル?」
そうだ。
確かに想いの全てを伝え合う事はできないけれど、私たちはこうして互いの傍にいる。
気持ちいい事も、恥ずかしい事も、全部一緒に共有していく。
楽しいとき、苦しいとき、悲しいとき、嬉しいとき、いつだって隣に大好きな人の存在を感じてる。
たとえ遠く離れ離れになったって、それは変わらない。
ヴィルは他に代えられない、私の一番大事な人なんだから……。
「うあ…ああ…アリソンっ!…きもち…いいよ…」
「ふあっ…あはぁ…あ…ヴィル……ヴィルのゆびも…すごいよぉ……」
私とヴィルは互いの敏感な場所を、手の平で刺激しあった。
熱く硬くなったヴィルのモノを手の平で撫でると、ヴィルの体がビクンと反応するのがわかった。
(私の事を思って…こんなに熱くなったんだ……)
ヴィルの指の動きも激しさを増して、私のアソコをさらなる快感が駆け抜ける。
そんな行為を続けながら、私たちの体温は、胸に秘めた熱はみるみると、天井知らずに上昇していく。
やがて、どちらともなく見つめ合った私たちはコクリと頷き合って……
「アリソン…いくよ……」
「うん……ヴィル、きて……」
互いの気持ちを確かめ合うような深いキスの後、お互いの大事な部分を触れ合わせた。
私のアソコの入り口に感じる、火傷しそうなヴィルのモノの熱。
心臓は早鐘を打つように高鳴り、私たちの意識は目の前の相手だけでいっぱいになっていく。
そしてやがて、ヴィルのモノはゆっくりと私の中へと進入を開始した。
「ああっ…あっくぅうんっ!…あはぁ…ああああっ!!…ヴィルっ……うああああっ!!!」
「あ…うあああっ!…アリソンっ!!!」
奥へ奥へと進んでいくヴィルのモノ。
ヴィルの存在を自分の体の内側に感じて、私の全身が、心が喜びに打ち震える。
やがて、ヴィルのモノが一番奥まで到達したとき、私たちは溢れ出る熱と快感、
そしてそれ以上の愛しさに突き動かされて、互いの背中を強く強く抱きしめ合った。
「ふあ…ああっ…ヴィルっ!好きっ!!大好きっ!!」
「愛してるよ…アリソンっ!!!」
そして、狂いそうなほどの熱と快楽の中で、私たちは果て無く愛しあった。
ときに緩やかに、ときに激しく、突き上げてくるヴィルの動きの度に、私の中で稲妻のように白い光が弾ける。
私も無我夢中のまま、少しでもヴィルを感じようと、ヴィルの呼吸に合わせるように腰を動かす。
「あっ…うっく…アリソンっ!!」
「すごい…ああっ…ヴィルっ…きもちいいっ!きもちいいよぉっ!!!」
熱く固いヴィルのモノに体の奥からかき混ぜられて、くちゃくちゃにされていく。
お腹から全身に広がっていく甘い痺れに、意識はドロドロに溶かされていく。
恥ずかしさも何もかも投げ出して、快感にはしたない声を上げて、幾度となくヴィルの事を求める。
快楽の渦の中、何も考えられなくなった私の心が向かうのは大好きな人のところ。
「ん…あ…ぷぁ…ヴィルっ!…ヴィルぅううっ!!!」
「あ…くぅっ…アリソンっっっ!!!」
そばにいる。
ここにいる。
大好き。
愛してる。
伝えきれない言葉を、想いを託して、私たちはひたすらにこの行為に没入する。
人と人が理解し合うのはとても難しい事。
同じ祖先を持ちながら、ずっと戦争を続けてきたこの世界の人間はみんな知っている。
私だって、ヴィルに好きだと伝えるまでどれくらいの時間がかかったかわからない。
だけど、想いを、情熱を、伝えようとするその事自体がきっと何もかもを変えていく。
溶け合い混じり合う激しい行為の中、私は自分に向けられたヴィルの気持ちを確かに感じていた。
「うあっ…あっ…はぁはぁ…ああっ…ヴィルぅ……」
「アリソンっ…アリソン……っ!!!」
さらに激しく、もっと熱く、行為は加速していく。
激しい快感に全身を貫かれ、私の意識は何度もホワイトアウトを繰り返す。
それでも、腕の中に抱きしめた、ヴィルの事だけは絶対に離さない。
ヴィルのモノが私の内側を擦り、その先端が一番奥の部分を叩く。
私の中で弾ける快感の爆弾に、私は何度も全身を痙攣させた。
その震える背中を、ぎゅっと抱きしめる優しい腕。
「ふああああああっ!!!…ヴィル…愛してるっ!…愛してるよぉっ!!!」
「僕もだよ…アリソンっ!!…愛してるっ!!大好きだよっ!!!」
互いの愛しい人の腕の中で、私たちは快感の螺旋階段を上へ上へと際限なく登りつめていく。
涙をこぼし、快感に打ち震え、恥ずかしい声を上げて、人つになった私たちの中に凄まじい熱が溢れ出してくる。
快楽と、熱情の炎が私たちの心と体を焼き尽くす。
全てが真っ白な光に弾けて消える意識の中、私は自分をぎゅっと抱きしめてくれるヴィルの腕の優しさを感じながら、絶頂へと昇り詰めた。
「うあ…アリソン…いくよっ!!!」
「あああっ…ひぅ…ヴィル…イっちゃうよぉ!!…ヴィルぅうううううううううううううっっっっ!!!!!」
瞬間、私のお腹の奥でヴィルの熱が弾けるのを感じた。
じんわりと広がっていくその熱さに幸せを感じながら、私とヴィルはそっとキスをした。
「今度は私がちゃんと起きてるときに、『好きだよ』って言ってね」
「うん…」
そう言って、私とヴィルは顔を見合わせてニッコリと笑い合ったのだった。

それから一時間ほど後のこと。
衣服を直した二人は、スヤスヤと眠りについていた。
行為の疲れのせいもあるのだろう、アリソンの寝相は比較的穏やかで、
少なくともヴィルの毛布をはぎ取ったり、あまつさえヴィルを蹴っ飛ばしたりはしていないようだ。
その代わり、二人は互いに向きあって、手の平の指と指を絡め、おでこをくっつけたまま眠っている。
ヴィルも、アリソンも、二人の寝顔は本当に幸せそうなものに見えた。
ずっと昔から互いの事を想い、そばにあり続けた二人。
きっとこれからも、その絆が消える事はないのだろう。
時間も、距離も、たとえどんな物が遮ろうと、二人の間にあるものを断ち切る事はきっと出来ない。
「アリソン……」
「…ヴィル……」
夢の中で互いの名を呼んだ二人は、重ね合い握り合った手の平にきゅっと力を込めて、その温もりを確かめたのだった。

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