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触れて感じて(トレイズ×リリア×カルロ 3P注意)

初めて書いたリリアとトレイズのSSなのですが、えっちぃ要素を増強しようとするあまり
リリア・トレイズ・カルロの三人でしてしまうというちょっと危ない内容になっています。
いや、愛はあったんですけどね、愛は……。
そんなちょっとアレなSSですが、ご覧になっていただけると嬉しいです。







存外、簡単な言葉で言い表せそうな気もするが、それには絶対に触れたくなかった。
「……………よし、決めた」
リリアは唐突に、ベッドの上にむくりと起き上がる。
「……………そうだ、全部トレイズが悪いんだ。アイツが心配を掛けるから……」
それがリリアなりの落とし所だった。昨日と今日の混乱、それを未だに自分は引きずっているのだ。
異常な体験をしたがための、一時の気の迷いでこんな気持ちになっているのだ。
だから、ずっと一緒にいて、その上死ぬほどに心配をかけられたトレイズのことが妙に気にかかるのだ。
だから、あんな事を口走ってしまったのだ。
それが、それはそれで、結構かなり恥ずかしくなるような理由であることにも、リリアは気付かない。それとも、気がつかないふりをしているのか…。
その上で、リリアは考えた。これから気分良く眠るためには、しっかり気持ちの整理をつけておく必要があるだろう。
「……うん、トレイズが悪いんだから」
そう言って、リリアはベッドから立ち上がる。トレイズの部屋に向かうのだ。もう大分遅い時刻だが、構わない。全部アイツが悪いのだから。
昨日今日のことをトレイズと話して、すっぱり気分を切り替える。これしかないのだ。
大きく頷いたリリアはトレイズの部屋に向かうべく歩き出す。自分の考えた理屈が、自分の願望とない交ぜになっていることにも気付かずに………。

再び、そのころのトレイズの部屋、素っ裸の体をタオルを使って隠しながら、トレイズは必死でカルロを睨みつける。
「まったく、とんでもない無茶をしたもんだな……」
「へへへへ…」
カルロは、リリアとトレイズの二人と別れたはずのあの場所から、二人が乗った飛行機にこっそり紛れ込んでついて来たのだ。
「見つかってたら、どうするつもりだったんだ?」
「その時はほら、トレイズお兄ちゃんもリリアお姉ちゃんも一緒にいるし、何とかなったんじゃない?」
全く悪びれた様子のないカルロの様子に、トレイズの口から思わず溜め息が漏れる。
「それから後はけっこう簡単だったな。二人の部屋番号だけ確認して、階段登って先回りして、トレイズお兄ちゃんの隙を突いてこっそりと……」
リリアも自分も疲れ切っていたとはいえ、まさか全く気付かなかったとは……。
カルロの行動にも、自分の間抜け振りにも呆れかえったトレイズは、肩を落としてうなだれる。
「ところでさぁ……お兄ちゃん」
下を向いたままのトレイズの顔を、カルロが覗き込んでくる。
「やっぱり、一緒にお風呂に……」
「ダメだ」
カルロは先ほど思いついたこのアイデアを捨て去るつもりはないようだった。
「……あのなあ、男と女が一緒に風呂になんか入ってちゃマズイだろ!!」
「でも、オレまだ子供だし、男も女もないだろ……だからぁ!」
子供ならなおさらマズイんじゃないのか?
しかし、目の前でニコニコと笑う少女は、その辺のことも解ってくれるかどうか……。
今にも服を脱いで飛び掛ってきそうなカルロと睨みあったまま、ただ時間だけがジリジリと過ぎていく。完全なこう着状態だ。
その時だった。部屋の扉をノックする音が、二人の耳に飛び込んできた。
「こんな時間に誰だ!?」
思わずつぶやいたトレイズの言葉に答えるように、続いてドアの外から声が聞こえた。
「夜遅くにゴメン、リリアなんだけど……。トレイズ、起きてる?」
トレイズの顔から、さっと血の気が引いていく。とてもマズイ事態だと解っているのに、驚きのあまり次の行動に移ることが出来ない。
「リリアお姉ちゃん!!」
しかし、完全に凍り付いてしまったトレイズとは反対に、リリアの声を聞いたカルロは目を輝かせてドアの方へと走り出した。
「あっ!馬鹿、待てっ!!」
トレイズがカルロを追いかけて飛び出す。しかし、伸ばした腕が届くより早く、カルロの手がドアのノブを回した。
トレイズの目の前で、ゆっくりと開いていくドア。
それを見ながらトレイズは、カルロを止めることに気をとられて、一瞬頭の中から消え去っていた自分の格好のことを思い出す。
絶望に目を見開くトレイズの前で、ドアは完全に開け放たれた。
「えっ!?カルロ、なんでここにいるの?」
目の前に現れた予想外の人物の姿に、リリアは思わず声を上げる。
一体どうしてカルロがここに入るのか?その事情を尋ねる相手、部屋の主を探して、リリアの瞳が嬉しそうに笑うカルロの、さらに後ろに向けられる。
「……あ、いや…その…リリア、これは……」
体の前面を、申し訳程度にタオルで隠し、泣いているような笑っているような、どうにも半端な表情を浮かべて立ち尽くすトレイズがそこにいた。
「……うあ…リリア…ごめん…ごめん、リリア…」
昼間の活躍が想像できないほど情けない声を出すトレイズを、リリアは言葉もなく見つめる。
一方のトレイズも、リリアの姿をじっと見つめていた。こちらを見つめてくるリリアの視線があまりに痛くて、身動き一つとることができない。
心の奥底でずっと抱き続けてきた夢が、リリアへの恋が崩れようとしているのがわかった。
(もうお終いだ。これで、なにもかもお終いだ……)
どうしようもない絶望の只中に放り出されたトレイズ、その目の前で、すぐに立ち去るかと思っていたリリアが一歩部屋の中に足を踏み入れた。
照明の向きの関係で、トレイズからはリリアが今どんな顔をしているのか見ることが出来ない。
憤怒か、軽蔑か、はたまたトレイズなんていう愚か者の存在など最初から目に入らない、氷のような無表情か………。
カルロの脇を抜け、一歩、また一歩とリリアが近づいてくる。
照明が充分にあたる場所に差し掛かり、リリアの顔が見えそうになって、トレイズは思わず目を閉じた。
神に祈るような気持ちで、リリアからの叱責を待ち構えていたトレイズの肩を、あたたかく柔らかな手の平が捕まえた。
「………トレイズ、大丈夫?」
優しい声に、トレイズが恐る恐る目を開く。トレイズを心配そうな眼差しで見つめるリリアの顔が、驚くほど近くにあった。
「シャワーを浴びるとこだったのね。ごめんね、こんな夜中に突然来たりして……」
あくまで優しいリリアの言葉、トレイズは未だ半信半疑の表情で耳を傾ける。どうして、リリアは怒ってないんだろう?
それは、リリア自身にもわかっていなかった。本当なら、逃げ出すように自室に戻っていてもおかしくない筈だ。
だけど、自分に裸を見られたこと、見せてしまったこと、それに打ちひしがれるトレイズを放り出して帰るなんて、今のリリアには出来なかった。
もし、自分だったら…。想像してみて、今のトレイズの気持ちが痛いほどにわかった。
胸が締め付けられるような如何ともしがたい気持ち、トレイズのことが頭から離れなくなってしまった今のリリアにはそれが理解できた。
そして何よりも、今にも泣き出しそうだったトレイズの顔………、それを見た瞬間には体が勝手に動き出していた。
呆然と立ちすくむトレイズの肩を、リリアはそっと抱き締めた。
改めて間近で見たトレイズの顔に事件のことが、今回の旅行のことが蘇って、そうしなくてはいられなくなってしまったのだ。
「ごめん、なんだか今日のことで少し話がしたくて……ただ、それだけだったのに……」
「………ああ…う、うん……」
胸に渦巻くモヤモヤした気持ちに突き動かされて、抱き締める腕に力をこめる。力をこめるほど、さらにモヤモヤが大きくなっていくように感じられる。
この気持ちを整理しにきたはずなのに、どんどんこの気持ちに飲み込まれていく。
「…あ、あのさ…リリア…」
抱き締められ、顔をゆでダコのように真っ赤にしたトレイズが、のどの奥から搾り出すようにして言った。
「とりあえず、服着たいんだけど……話があるんだよね?」
「あっ……ごめん」
言われてから初めてそのことに気付いたリリアは、慌ててトレイズを解放して一歩うしろに下がる。
少し距離をとってみると、お互いの恥ずかしそうな顔が確認できた。なんだか少し可笑しくなって、どちらともなくクスリと笑う。
すっかり置いてけぼりをくらった形で、ドアの脇に立ったカルロは二人の様子を眺めていた。やっぱり、この二人は仲が良いんじゃないか。
なんだかんだと文句を言いながらも、リリアお姉ちゃんもトレイズお兄ちゃんのことが好きなんじゃないか。つくづくとそう思う。
それにしても、今の状況、カルロには少し思い当たる所があった。女の人がこんな夜遅くに男の人を訪ねてくるなんて……。
これってもしかして、アレなのかな?
カルロの乏しい知識では中途半端にしか解らないけど、仲の良い男女が夜中にやることといえばアレしかない。
カルロの中で、推論が確信を持ち始める。
なんだか、居ても立っても居られなくなってきた。
………仲間に入れてほしい。
大好きなトレイズお兄ちゃんとリリアお姉ちゃんと一緒に自分も………。
カルロが二人の方を見やる。トレイズはじりじりと後ろに下がって、ベッドの脇に立っていた。
「それじゃあ、ちょっと部屋の外に出てるから……っ?ひあぁっ!!?」
突然に腰に巻きついてきた腕の感覚に、リリアは思わず声を上げる。首を回して、自分の後ろを確認すると、少し照れた笑いを浮かべたカルロの姿が見えた。
「…カ、カルロ?…ちょ…なにして…!?」
「リリアお姉ちゃん、オレも仲間に入れてよ!」
「えっ!…何?……仲間って?」
わけがわからぬままのリリアの疑問に、少し間を空けてから、カルロは恥ずかしそうに答えた。
「お姉ちゃんたち、これからするんでしょ…………えっちなこと」
リリアの表情が引きつる。あまりのことに膝から崩れ落ちそうになる。
だが、冷静に考えてみれば、今のこの状況は誤解を受けても仕方がないように思えてくる。こんな夜中に男の子の部屋にやってくるなんて、これじゃあ………。
「違う違う違う違う!!!別に私はトレイズとなんか……」
弁明の言葉が続かない。自分がこの部屋にやって来た理由、それさえ怪しく思えてくる。まさか私は、最初からそのつもりで……。
「もう、オレだってちゃんと解ってるんだから」
そう言いながらも、弁解をまくしたてるリリアの姿に、カルロは自分がまずい事をしてしまったのではないかと思う。
もしかして、今の自分はお邪魔虫というヤツなのかもしれない。
トレイズお兄ちゃんはリリアお姉ちゃんのことを、かなり本気で好きみたいだ。
その思いにリリアお姉ちゃんが答えようとしてくれているところに、自分が割って入ってしまったのだとしたら。
カルロの中に焦りが生まれる。二人の仲を壊したくない、二人と一緒にいたい、二つの思いがないまぜになって、カルロは次の行動に移った。
「お兄ちゃん!!」
「あっ、おい!?カルロ!うわあああっ!!!」
ぴょんと飛び上がったカルロは、トレイズの首っ玉に抱きつき、そのままベッドに押し倒す。
そして、リリアの方を振り返って、こう言った。
「リリアお姉ちゃん、早くしないとオレがトレイズお兄ちゃんをとっちゃうよ」
「なっ!?カルロ、何を言ってるの?あなたは……」
それでも、もう少し煮え切らないリリアの態度に、さらにカルロの焦りが募る。もう一押し、何かが必要だ。
そこでカルロは大事なことを思い出す。そういえば、リリアお姉ちゃんには秘密にしてたんだ。
「リリアお姉ちゃんがしないんなら、オレがえっちなことしちゃうんだから…ほら」
カルロは自分のズボンに手をかけ、下着とまとめて一気にずり下ろす。二人のために一肌脱ぐ、まさにこのことなのだ。
「おいっ!!カルロまさか……!!!」
トレイズが叫ぶ。
カルロは丸裸になった下半身、その恥ずかしいところがリリアに見えるように、顔を赤くして躊躇いながら、ゆっくりゆっくりと足を開いた。
「オレ、実は女の子なんだ……」
本当は言うつもりなんてなかった。リリアお姉ちゃんのようなきれいな人じゃなくて、自分みたいなのが女の子であることが恥ずかしかった。
覚悟を決めて、カルロはトレイズの体にかかったタオルを奪い去る。あまりの状況に、むくりと頭をもたげ始めていたトレイズのモノが露になる。
「馬鹿!!よせっ!!!」
ただでさえ、これまでの事態に戸惑っていたトレイズは、混乱の極みに立たされる。カルロを引き剥がそうとする腕も弱弱しい。
こんな姿をリリアに見せることになるなんて、一体どうすればいいんだ?
「オレだって、トレイズお兄ちゃんのこと好きなんだ。だから……」
言いながら、カルロは自分の唇をトレイズの唇に近づけていく。
その時だった。
「だめえええええええええええええええっ!!!!!」
弾かれたように、リリアは駆け出していた。飛び掛らんばかりの勢いで、トレイズの上に覆い被さる。
「うあぁ…トレイズ……トレイズぅ…」
何故、こんな事をしているのか解らない。それでも、こうしないではいられなかった。
今にも泣き出しそうな顔で、リリアはトレイズの顔を見つめる。
「トレイズ……私…」
言葉が出てこない。もはや自分の中に渦巻く気持ちを、制御することは出来そうになかった。
胸の奥に何かが詰まってしまったような苦しさ、それが何なのか、もうわかっている。わかっているのだけど……。
ブルブルと震えるリリアの背中を、トレイズの腕がそっと抱き締めた。
リリアの視線の先に、少し困ったような笑顔を浮かべるトレイズの顔があった。
「なんだか、変なことになっちゃったな……」
何度も何度も、トレイズの手がリリアの背中を撫でる。手の平から感じる体の温かみに愛しさがこみ上げる。
こんなふざけた状況、間抜けな姿をリリアに晒してしまったというのに、それなのに、リリアが先ほど見せてくれた気持ちが、ただ嬉しかった。
後になって聞いてみたら、リリアはかたくなに否定するかもしれない。いや、きっと否定するのだろう。
それでも、今ここにこうしてリリアがいてくれるだけで、トレイズには充分だった。
リリアが突っ込んできたときに、ベッドの端に逃げていたカルロが、リリアに声をかける。
「へへへ、リリアお姉ちゃん、やっと素直になったね」
得意げに言ったカルロの顔を、リリアはまじまじと見つめて
「えっ!?…あっ……その……あの……………うん」
こっくりと頷く。
そう答えることに、もはや躊躇いはなかった。
そんなリリアの表情に、カルロも笑顔を浮かべる。
「じゃあ、さっそく始めようよ、二人とも」
「「えっ!?」」
トレイズとリリアが同時に声を上げる。カルロは素早くリリアの背中に回りこんで、パジャマのボタンに手を掛ける。
「えっちなことするんでしょ?」
「ちょっ…カルロ……待ちなさいっ!!」
「だから、それは誤解だって…」
二人が反論する間もなく、カルロはリリアのパジャマの上着を下着といっしょに脱がせてしまう。
形の良い乳房が、トレイズの目の前に露になる。
「うあっ……」
「きゃあっ!!」
見てはいけない、そう思ってみても、あまりに近くに現れたそれからは、目のそらしようがない。
トレイズの視線が、真っ赤になったリリアの顔と、ふるふると震える乳房の間を行き来する。
さらに、カルロがパジャマのズボンに手を伸ばしても、リリアはどうすることも出来ずにされるがままになる。
「えいっ!!!」
勢い任せにズボンとショーツを脱がされたリリアは、そのままトレイズの体を下敷きにしてのしかかる。
トレイズの肌が、大きくなってしまったトレイズのモノが、リリアの肌に直接に触れる。
「……リ、リリアぁ…」
「…トレイズぅ…」
触れ合った肌のぬくもりが、二人から急速に理性を奪い去っていく。どちらともなく、二人は手を伸ばして、生まれたままの姿で抱き合った。
恐る恐る指を動かし、互いの体を確かめるようにゆっくり、おっかなびっくりに愛撫を始める。
「……あっ…ふあ……あっ…ああんっ!」
別に特別なことをしたわけじゃないのに、ただトレイズの指で体中の色々な場所を触れられるだけで、リリアの口から切なく息が漏れる。
互いの熱い息を耳元で感じて、滲み出る汗が互いの熱を伝え合う。熱に浮かされたように、愛撫は激しさを増していく。
「あっ!!…ああんっ!!!……トレイ…ズぅ…そこぉ…ああんっ!」
「…リリアっ……くぅ…」
やがてトレイズの指は、リリアの乳房へと伸びる。指先から伝わる予想以上の柔らかさに、トレイズは少したじろぎながらも、ゆっくりと揉み解すように愛撫を始める。
「…リリアのおっぱい…すごく柔らかいよ」
「……あっ…そんなぁ……やぁ…そんなに触らないでぇ…」
自分で触れたってどうってことないのに、トレイズの指で触られると、まるで熱いものでも触れたかのような、しびれるような感覚が襲ってくる。
「…はうぅ……うあ…ちくびがぁ……やぁ…」
トレイズの指先に乳首を転がされて、リリアは小さく背中を仰け反らせる。
自分はこんなに感じやすかっただろうか……。僅かな刺激だけで、恐ろしいほどの快感の電流を走らせるこの体は、まるで別人のもののようだ。
それとも、やっぱり、相手がトレイズだからなのだろうか……。
「あっ!あんっ!…ふああっ!!…えっ!…トレイズ…そこ!?」
快感に、いまだつかみ切れない自分の気持ちに翻弄されるリリアが気付かないうちに、トレイズは指先をリリアの大事な所まで伸ばしていた。
「……リリアのここ、すごく濡れてる……」
トレイズの言葉が耳に刺さり、恥ずかしくてたまらなくなる。指先が入り口を撫でるように往き来して、それだけで頭が真っ白になりそうなほどに感じてしまう。
自分でもあまり触れないような場所を、トレイズに触れられている………。
「うあっ…トレイズ…そこ…ダメェ……」
そう言いながらも、リリアの肉体はその快感を拒もうとせず、トレイズのなすがままになる。
「リリアの、とても綺麗だ……」
熱に浮かされたような表情のトレイズは体勢を変え、快感に震えるリリアの秘裂に舌先を触れさせた。
「ひあああああっ!!!あっ!やぁっ!!…トレイズっ!!トレイズぅ!!!」
恥ずかしさと気持ちよさが混ざり合う。もう何が何やら解らない。
「うあああっ!!トレイズぅ!!!……私もうっ…ふああああああああっ!!!!!!」
背骨を通って、全身に雷に打たれたかのような感覚が駆け抜ける。わけがわからぬまま、リリアは初めての絶頂に達した。

絶頂の余韻に息を切らすリリアの姿を、カルロは目を逸らすことも出来ず、じっと間近で見つめていた。
ふと気がつくと、丸裸の下半身、その足の間が湿り気を帯びていることに気がつく。指で触れると、ぞわぞわするようなもどかしい感覚がこみ上げてくる。
「…あぅ…ああ…オレ…どうしちゃったんだ?」
カルロは自分の体を抱きかかえるようにして、その感覚に耐える。
振り払おうとしても振り払えない、奇妙な感覚にカルロは翻弄されていく。
「大丈夫?カルロ」
優しくあたたかい手の平が、カルロの震える肩に触れ、そのままカルロの体を抱き寄せた。
「……リリア…お姉ちゃん?」
されるがままに、リリアの腕の中にカルロは包まれる。熱いぐらいのリリアの体温を、背中全体で感じる。
ぼんやりとしたままのカルロの頭を、またぞわりとした感覚が駆け抜けた。
「……えっ!?…リリアお姉ちゃん…」
カルロの肌の上を、リリアの指がそっと撫でたのだ。
「…カルロ、感じているのね……」
「……な…何?…何なの?」
カルロの背中に回ったリリアは、こちらは脱いでいなかったカルロの上着をたくし上げる。ひやりとした外気が触れて、またカルロの体をぞわぞわが駆け抜ける。
「…カルロも、一緒に気持ちよくなろ」
耳元にリリアの息がかかる。夢を見ているような声音が、なんとなくいやらしい。
「トレイズも、手伝ってくれるわよね……」
突然、名前を呼ばれてトレイズが驚く。
「えっ!?…リリア……そんなことしたら…」
トレイズの戸惑いに、リリアはカルロの体をぎゅっと抱き締めながら答える。
「…たぶん、カルロは私たちが本当に好きで、仲間ハズレにされたくなくて、こんな所まで来たんだと思うわ。だから……」
リリアの言葉に、トレイズは少し困ったように笑い、頷いた。
「そうだな…いっしょにしよう…」
抱き締めてくるリリアの腕、目の前のトレイズの笑顔、そもそも自分がけしかけたことなのに、事態はカルロの予想を越えるところまで行き着いてしまった。
途方に暮れるような気持ちがある反面、とても嬉しいと思っている自分が居ることに、カルロは気がつく。
「……うん、しよう。お兄ちゃん、お姉ちゃん」
ゆっくりと頷いて、カルロも笑った。
トレイズが手を伸ばし、カルロの胸に触れる。リリアの舌がカルロの首筋を舐める。
二人の体がとても熱い。二人に触れられた自分の体も熱くなっていく。
「はぁはぁ…あぅ…ああんっ!…うあ…へんだよ…オレの体、なんだかへんだよぉ…」
カルロは襲いくる未知の感覚に飲み込まれていく。
先ほどリリアがされたように、トレイズに乳首を甘噛みされると、もどかしさを伴う快感が体を走り、目の前に何度も火花が散る。
「うあ…うああ……なにこれぇ!?…なにこれぇ!!?」
後ろからはリリアが、トレイズの物よりずっと前菜で柔らかな指で、カルロの体を責め立てる。
まるで自分がどろどろに溶かされて、前と後ろから二人にかき回されているような感覚。自分が自分でいられなくなってしまいそうだ。
リリアが受けた以上の愛撫を幼い体で一身に受けて、カルロの体はついに限界に達した。
「はうぅ…お兄ちゃ……おねえちゃ…ああんっ…何かくる…きちゃうよおおおっ!!!」
そのまま、くてんとリリアの体にもたれかかり、カルロは荒く息を切らす。
何かが果ててしまったような感覚がある一方で、下半身からこみ上げるぞわぞわは、さらに勢いを増したようにも感じられる。
そんなカルロの体をリリアは抱き締め、右手の指先をカルロの秘部に這い入らせる。
「リ、リリアお姉ちゃん?」
戸惑うカルロに、リリアは優しく微笑みかけてから言う。
「3人でえっちなこと、しよ……」
しばらく躊躇ったあと、カルロは全てをリリアに委ねるかのように、リリアの腕をぎゅっと抱き締める。
それを見たリリアは顔を上げて、その様子をじっと見つめていたトレイズの方に目を向ける。
「トレイズも、きて……」
恐る恐るトレイズの名を呼ぶ。恥ずかしくて、その顔を直視することが出来ない。
「でも、リリアはそれで良いのか?」
それが叶うならば、本当に夢のような出来事だとも思う。
しかし、勢いでここまできてしまったけれど、リリアは本当に自分と交わることを望んでいるのだろうか?
やっぱり自分はリリアにとって、ただの幼馴染みでしかなくて、今こうしていること自体が何かの間違いなのではないだろうか?
考えれば考えるほど、トレイズは自信をなくしていく。
「……バカ」
そんなトレイズの暗い表情を追い払うように、つとめて強い口調で、リリアは言った。
「私はトレイズとなら………」
思っていた以上に大きな声が出たことに戸惑うが、それでもリリアはひるまない。
「ううん、私はトレイズとだから………っ!!!」
そのままうつむいたリリアは、最後に小さな声でつぶやく。
「トレイズとだから、したいのよ……」
今ならはっきりと認められる。自分の胸の内に渦巻くもやもやがなんであるにせよ、少なくともそれは、絶対に気の迷いなんかではないと……。
どちらともなく、顔を見合わせて笑う。いつもの笑顔。幼馴染み同士が交わす、普段どおりの笑顔。
こんな状態にいるのに、なんだか二人の仲に大した変化がないようにも思える。
始めから、二人はこうなるのが当たり前で、それが当然の運命だったかのように感じられてくる。
「……二人とも、いい加減に始めたら……まだるっこしいったらないよ」
待ちぼうけをくらっていたカルロがぼやいて、二人は思わず笑い声を漏らす。
「こういうのは、雰囲気を楽しむものなんだよ」
そう言い返したトレイズが、リリアにむかって視線を投げかけると、リリアも笑顔でうなずきかえした。
カルロの体を抱きかかえたままのリリアの体、トレイズは二人をまとめて抱き寄せ、リリアの濡れそぼった秘所に、自分のモノをあてがった。
「リリア、いくよ」
「うん」
ゆっくり、ゆっくりとトレイズはリリアの中に侵入を開始する。引き裂くような破瓜の痛みに、リリアは体を震わせる。
「大丈夫か?」
トレイズの問いかけに答えるかわりに、リリアは左腕をトレイズの背中に回し、その体を目一杯に抱き締める。
痛みを堪えるためだけではなかった。自分の体の中に受け入れたトレイズのことが、ただ愛しくて自然と腕に力がこもった。
トレイズとリリア、二人の体に挟まれて、リリアの指で一番敏感な部分への愛撫を受けながら、カルロは身を震わせる。
体の隅から隅まで、二人の熱に包まれる感覚。それだけで、自分の鼓動がどうしようもなく早くなっていくのをカルロは感じていた。
「……トレイズ…いいよ」
リリアが言って、トレイズはゆっくりと腰を動かし始めた。初めての感覚、痛みとないまぜになった快感が、リリアの体を、心を塗りつぶしていく。
「…あっ!ああぅ!!…あっ!ひあっ!ああんっ!!…トレイズぅ…すご…ふああっ!!」
涙さえ流しながら、トレイズの名を何度も叫ぶ。今、自分がトレイズの腕の中で、トレイズとこの時間を、感覚を、気持ちを分かち合っている。
それが、ただ嬉しくて、リリアはどんどん行為に夢中になっていく。のめり込んでいく。
カルロの幼い秘裂を責め立てるリリアの指の動きも、激しさを増していった。
先ほどから感じているぞわぞわを、直にぶつけられるような感覚に、カルロは押し流されるようにして喘ぎ、声をあげ、訳のわからぬまま腰を振る。
「ふあっ!?ああああんっ!!…うああ…トレイズお兄ちゃ……こんな…ああんっ…気持ち良い…気持ち…良すぎるよぉ!!!」
すがりつくようにトレイズの体を抱き締める。
柔らかく温かいリリアの体と、逞しいトレイズの体に挟まれ、翻弄され、カルロは次第に我を失っていった。
ぐちゅぐちゅと、3人の汗が、体液が混ざり合いいやらしい音をたてる。
絡み合った体は、まるで溶けて一つになってしまったかのように、お互いに快感を与え合いながら動きを激しくしていく。
「うあっ…くぅ……リリアっ!…リリアぁ!!!」
「ふあっ……はぅ…トレイズぅ!!」
「おにいちゃんっ!おねえちゃっ…ああんっ!!」
絡み合い、喘ぎ、突き入れ、仰け反り、快感に震える。
お互いの境界すら曖昧になりそうな快感の奔流の中で、3人は感じあい、求め合う。
そして求め合うほどに高まっていく快感は、やがて頂点に達して3人を飲み込んだ。
「うあああああっ!!!また、…ああんっ!!また何か来ちゃうよぉ!!!ふあああああああっ!!!!」
「……はぅ…あっ…もう射精るっ!…うあっ…リリアっ!!リリアああああああっ!!!!!」
「ああんっ!!!!ひあああっ!!もうダメぇ!!イっちゃうよぉ!!!トレイズっ!!!トレイズうううううううぅ!!!!!!」
同時に絶頂に達した3人は、その場に崩れ落ち、ぜいぜいと息を切らす。
絶頂にしびれる体は今にもぐったりと力が抜けそうだったが、3人は抱き締めう腕だけは緩めようとせず、お互いの熱を感じあう。
「初めての相手がトレイズで、私良かったよ…」
ぼんやりと霞みそうな頭で、リリアは思ったままの事をつぶやいた。
「……何?リリア、なんて言った?」
しかし、トレイズの耳には届かなかったようだ。
「……いや、その……何でもないわよ、別に」
慌てて答えたリリアの顔は、ホッとしているようにも、残念がっているようにも見えた。

朝、ホテルのレストランで朝食を食べながら、リリアはなんとなく元気がなく、ぼんやりした顔のトレイズを眺めている。
あの後、男女同室はやっぱりマズイだろうと、リリアはカルロを連れて自室に引き上げた。本当は、自分のしたことへの恥ずかしさもあったのだけど。
あの後、何かあったのだろうか……。
ホテルの従業員に見咎められないように、こっそりとカルロを裏口から送り出したときも、笑ってこそいたものの、少し元気をなくしているように見えた。
その上、別行動でイクスに帰るという。
まあ、今回の事件で思うところがあるとは言っていたが……。
正直、心配だった。何か、元気の出ることの一つも言ってあげたいのだけど。
「ん?なんだか元気ないわね」
「あ、いや……そうでもないよ」
「ホントに?」
いちいち歯切れの悪いトレイズの答えに、不安は募る。
何かないか、何か言うべきことは……。
数秒考えて、出てきた答えは、自分ではちょっと信じがたいものだった。
「まあいいわ。……で、今度はいつ会える?」
オブラートに包み、それとは簡単に解らないように言葉にする。
  『また、会いたい』
これはアイツを元気付けるために、わざわざ言ってあげてるだけなんだから。別に特別な意味とかはないんだから……。
そう思いつつも、心のどこかでは気付いている。この言葉が、自分の願望と混ざってしまっていると。
そのことを悟られぬよう、普段と同じ表情、出来る限りのポーカーフェイスで、リリアは答えを待った。
自分の願いが、トレイズの願いと同じであればいい。そう思っている事を気付かれないように………。

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はじめまして。
管理人様の良い小説を、楽しく読ませていただいております。

そこでなのですが、一つリクエストをしても宣しいでしょうか?

自分は力ルロが好きなので、トレイズ×力ルロで、力ルロがトレイズにせまる感じのを・・・(汗

だめなら諦めます。
はじめてお会いした方にこの様な事を申し上げるのは大変恐縮なのですが、
何卒宜しく御願い致します。
プロフィール

SBI

Author:SBI
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