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メリエルのきもち(トレイズ×メリエル)

トレイズをへたれ呼ばわりしつつも、何だかんだで心配してるメリエルは可愛いです。
というわけで、メリエル→トレイズなSS。
ふとした油断から『恥ずかしい場面』をトレイズに見られたメリエルは、
動揺のあまり、自分の気持ちをトレイズにぶちまけてしまうのですが………。





一つトレイズに説教でもしてやろう。そう思ってやって来たのだけれど、トレイズはちょうど出かけているようだった。
「まったく、姉を放って自分は外出なんて、これはもう本格的に説教しなければ駄目みたいだわ」
主のいない部屋の真ん中、トレイズにとっては理不尽そのものな怒りを燃やして、メリエルは腕を組み仁王立ちしていた。
何かと煮え切らないトレイズに、メリエルが意見するのはそう珍しい事ではない。今日も、トレイズにガツンと言ってやるつもりだったのだが……
「どこに行ってるんだ……」
相手がいないのではどうにもならない。メリエルは仕方なく、トレイズのベッドの隅にどっかりと腰を下ろした。
部屋の中をざっと眺めてから、机の上に載った写真立てに手を伸ばす。その中でトレイズと並んで写る勝気そうな栗色の髪の少女を、メリエルはじっと見つめる。
「これがリリアさんか……」
今日、メリエルがトレイズを訪ねた理由、それは彼女、リリアーヌ・シュルツについての事だった。
トレイズは、この幼馴染みの少女がどうやら気になっているらしい。その感情自体に問題はない。しかし、トレイズの態度はどうにも煮え切らないのだ。
腰の引けた半端な姿勢では相手の女の子が迷惑する。ただでさえ立場の難しい王族なのだ。恋愛も覚悟を決めてやれ。メリエルは、そう言ってやるつもりだった。
「結構可愛いな。髪もサラサラ、トレイズにはもったいない」
他にする事も無いのでリリアの写真を見ながら、メリエルはトレイズのベッドの上に寝転がる。
段々と落ち着いてきた頭でリリアの事を考える。トレイズは彼女にどう接しているのだろう?幼馴染みとしてどんな時間を過ごしてきたのだろう?
つらつらとそんな事を思い浮かべている内に、メリエスは自分がほっとしている事に気が付いた。
「トレイズめ……」
小さく名前を呟くと、胸の奥が微かに疼く。
多分、いやきっと、トレイズはリリアの事が好きなのだ。何しろ随分とヘタレだし、本人もその気持ちを理解できていないかもしれない。でも、見ていればわかる。
幼馴染みの事を話すときの、トレイズのあのくすぐったそうな、嬉しそうな表情、それを見ないですんだ事にメリエルはほっとしているのだ。
「むう………」
自分でも変だとは思う。だけれども、胸の奥の切なさは消え去らず、メリエルを苛み続ける。
メリエルは写真立てを元の場所に戻して、代わりに壁に掛けてあったトレイズの上着を手に取る。抱き締めて、トレイズの残り香を吸い込んだ。
そのままベッドの上に横になると、上から覆い被さったトレイズの上着の感触が、まるでトレイズが自分を抱きしめているように感じられた。
「……うあ…また」
下腹部の熱に、声を漏らした。湧き上がる衝動を堪え切れずに、メリエルの指が自らのショーツの中に差し込まれる。
「…ああっ…あんっ……ずっと…こんなのばかりだ…トレイズ…トレイズのせいだ……」
切なげな声と微かに聞こえる湿った音。やがてメリエルは我を忘れて、その行為に没入し始めた。

村の仕事を手伝って、ついでにライフルの手入れもして、すっかりくたくたになったトレイズは自分の部屋へと向かっていた。

まあ、イクス王国の現女王である自分の母、フィオナ達に比べれば気楽といえば気楽な立場なんだけれども。
ともかく、すっかり疲れ果てて、さっさと部屋に戻って休む事ばかりを考えていたトレイズは、部屋のドアが僅かに開いている事も、その中にいる人の気配にも気付かなかった。

「あ~疲れた」
ドアノブをひねるまでもなく、ドアが簡単に開いた事を一瞬変だと思ったが、あまり気にせず部屋に踏み込んだ。
「…っくぁ…ああああっ!!…トレイズぅうううっ!!!!」
そして、耳に飛び込んできたその声に、自分のベッドの上で半裸になって身悶えていた自分の双子の姿に、トレイズは凍りついた。
「…な…うあ…メリ…エル?」
思わずトレイズの口から漏れ出た声に、ベッドの上で恍惚としていたメリエルは一気に正気に戻った。バッと起き上がり、振り返った先にいたトレイズの姿にしばし唖然。
「……トレイズ…」
トレイズも呆然と、肌も露なメリエルの姿を見つめる。上着は胸の上まで捲り上げられ、スカートは脱ぎ捨てられてベッドの隅に転がっている。
ショーツは右足に引っ掛かっているだけの状態で、ほとんど裸同然のメリエルの体を覆い隠しているのは、あれはトレイズの上着ではないか。
「…メリエル…お前何やって…?」
当然の質問だった。
「…………っ!!!!!」
が、メリエルがそれに答えられるはずも無かった。いつものように威勢良く言い返そうにも、さすがにこの状態では、言葉が見つからない。
顔を真っ赤にしたメリエルは抱きしめたトレイズの上着で前を隠したまま、身動き一つとれなくなってしまった。
「…なんで、俺の上着を?…それに、さっき俺の名前を呼んで……」
さらに続けられたトレイズの言葉はメリエルにとってはまさに鬼門だった。もうトレイズの姿を直視する事も出来ない。赤い顔を俯かせて、ぷるぷると肩を震わせる。
恥ずかしさで消えてしまいそうなメリエルだったが、それと同時に言い表し難い激しい感情が、胸の奥から湧き上がる。
(…ぜんぶ……トレイズのせいだ…)
ちらりと目線を上げて、トレイズの顔を見る。ただただ混乱するばかりといった感じのトレイズの表情が、その怒りをさらに燃え上がらせる。
(…こっちの気も知らないで……)
切なくて、苦しくて、どうにかなってしまいそうだ。こんな気持ちになるのも全部トレイズのせい、そうに決まっているのだから……
「とにかく服を着て、俺は一旦外に出てるから…」
そう言って立ち去ろうとするトレイズの腕を、メリエルの腕がぐっと掴んだ。
「……えっ!?」
思いがけない行動に驚くトレイズの顔を、がばっと顔を上げたメリエルは睨みつける。そして、こう言った。
「………とれ…」
「…な、何?」
「……責任…とれ!!」
メリエルが何を言わんとしているのか、理解できないままのトレイズの体を、メリエルはぐいっと引っ張り、そのままベッドの上へ。
ベッドの上に仰向けに転がったトレイズ。メリエルはその体の上に乗っかり、両腕を押さえつけて、トレイズの瞳を見つめながら、もう一度言う。
「…責任とれ……こんな…女の子のあられもない姿を見たんだ…責任とれ、トレイズ……」
「メリエル…どうしたんだよ…」

自分を見つめるメリエルの瞳のその奥に、いつもとは違う、何か今にも消えてしまいそうな切なげな色を見て、トレイズは一瞬怯んだ。
そのトレイズの見せた隙が、メリエルをさらに大胆な行動に駆り立ててしまう。
「…バカ…トレイズ……っ!!」
「…メリエ……んんっ!!?」
トレイズの唇を、メリエルの唇が塞いだ。無我夢中のメリエルは、小さな可愛い舌をトレイズの口の中に差し込み、つたない動きでトレイズの舌にからめた。
呼吸も忘れ、限界までトレイズと唇を重ね合わせ続ける。
トレイズは最初メリエルを引き剥がそうとして、そのきつく閉じられた目の端に滲んだ一粒の涙に気がつき、結局手を止めた。
やがてキスは終わり、唇を離したメリエルの、その今にも泣き出してしまいそうな怒り顔を、トレイズは言葉も無く見つめた。
メリエルも何も言わない。言えない。伝えたい事は山ほどあるのに、それをどう言っていいかがわからない。
「………トレイズ…」
試しに名前を呟いてみて、それだけで崩れ落ちそうになるほど切ない心に、メリエルの瞳に浮かんだ涙の玉が零れ落ちる。
トレイズの混乱はひとまずピークを過ぎたらしく、ただ静かな瞳でメリエルを見つめている。いたわるような、その優しい眼差しにメリエルの胸がまた疼く。
(…どうして…なんでこんな眼を…こいつがこんなだから、私は……)
時にへたれと言われる事もある優柔不断な性格のトレイズ、だけど、それだけではない事をメリエルはよく知っている。
立ち向かうべきときにはそこから逃げ出さず、大切なものを決して見失わない。そんなトレイズを見てきたのだ。生まれた時から今まで、ずっとずっと……。
苦しいほどの衝動に押されて、メリエルは次の行動に移る。トレイズのズボンに手を伸ばし、その中からトレイズのモノを強引に取り出す。
「…ちょ…待て…メリエル、何やってるんだ!!」
「…責任…取らせるだけだ!!」
初めて触れるトレイズの分身の感触。少しだけ大きくなっているのは自分の姿を見たせいだろうかと、メリエルは少しだけ嬉しくなる。
やり方もわからないまま、おっかなびっくりの手つきで刺激を与えると、トレイズのモノがみるみると大きくなっていく。
「ビクビク、してる……」
「…やめろ…メリエルっ!!…やめ……うああっ!!!」
何とか払いのけようとするトレイズだが、先程のメリエルの涙が脳裏にちらついて、結局メリエルにされるがままになってしまう。
やがて、すっかり大きくなったトレイズのモノの上に、メリエルは自分の腰を、さっきまでしていたオナニーの熱が残る大事な部分をもっていく。
「メリエルっ…駄目だ…やめるんだっ!!!」
メリエルの意図を察して、トレイズが叫ぶ。その声に、一瞬後ろめたさを感じながるが、今のメリエルには自分を止める方法がわからない。
(…トレイズが欲しい…)
熱に浮かされた心の促すまま、メリエルは自分のアソコにトレイズのモノをあてがう。触れ合ったその熱に、胸の奥がまた、きゅんと疼いた。
「…駄目だ…こんな…妹とするなんて……」
トレイズがつぶやいた、その言葉が胸に突き刺さる。
メリエルがトレイズを好きなように、トレイズもメリエルを好きでいてくれた。ずっと大事にしてくれた。
だけど、二人の感情はやはり、どこかで微妙に食い違っている。それがどれだけ辛い事かも知らずに、トレイズがあんな瞳で自分を見つめるから……
「…妹じゃない………姉だ…」

言い返せたのはそれだけだった。

「…メリエル…やめろぉっ!!!」
「…っく……あ…ああっ!!」
トレイズの制止を無視して、メリエルはゆっくりと腰を下ろし始める。自分の大事な部分の肉を割って、中へと入ってくるトレイズのモノの感触に体を震わせる。
「…あっ……痛…」
やがてやって来る疼痛。未知の感覚を、トレイズの肩にしがみついて必死で耐える。そんな姿を見かねて、トレイズはメリエルの背中にそっと手を回す。
内に、外に、全身でトレイズを感じられる喜び。荒く息を切らす唇で、縋るようにトレイズの唇を求めると、トレイズはそれに応えて優しく唇を重ねてくれた。
「…メリエル…大丈夫か?」
「…あ…ん……トレイズ…トレイズぅ…」
痛みと共に湧き上がる止め処ない熱、それに心を浮かされて、メリエルはゆっくりと腰を動かせ始める。
動かすたびに切なくてたまらなくなる下腹部が、痛みすらもトレイズと繋がる喜びへと変換して、さらなる刺激を求めてしまう。
「…あっ…あんっ…や…トレイズの…動いてるっ!!…私の中で…トレイズがっ…トレイズがぁあああっ!!!!」
止まらない。止まる事が出来ない。我を忘れて腰をグラインドさせ、トレイズのモノをきゅーっと締め上げて快感を貪る。
どんどん淫らに、いやらしくなっていく自分をトレイズにさらけ出している事に不安になるが、体がもはや言う事を聞いてくれない。
「…気持ちいいのっ!!!…トレイズの…すごく気持ちいいっ!!!…だめっ…私…止まれないよぉおおおおっ!!!!!」
声が大きくなって、腰の動きもどんどん激しくなって、まるで自分が自分でなくなっていくかのようなその感覚に、メリエルは恐怖すら感じた。
トレイズを見る。もうどうして良いかわからないといった表情で、しかし、その瞳だけはまっすぐ、いたわるようにメリエルを見つめている。
その眼差しが、嬉しくて、切なくて、そして悲しくて、メリエルの中の衝動はさらに加速していく。腰を振りたくって、一心不乱にトレイズを求めた。
「ん…んくぅっ……トレイズっ!!…トレイズぅううっ!!!」
何度も唇を求めた。接合部から赤い血の色に混じって、とめどなくメリエルの蜜が溢れ出る。快楽が頭の芯まで侵して、もう何も考えられない。
「…メリ…エルぅ……」
「…あああああああっ!!!…トレイズぅうううっ!!!!」
このままずっと、永遠にトレイズと繋がっていたかった。一つになっていたかった。たとえそれが、叶わぬ夢だとしても……
「…メリエル…俺…もう…」
限界に向けて際限なく加速していく行為の中、トレイズは自分がもういくらももたない事を察して、メリエルの中から自分のモノを引き抜こうとする。しかし……
「…駄目っ!!!!」
メリエルの腕がトレイズにしがみついて、それを許さない。
「…メリエル…このままじゃ…!!」
「…駄目…抜いたら…許さない……っ!!!」
欲しかった。トレイズの全てを自分の中に受け入れたかった。
家族だから、弟だから、きっとこの気持ちは報われないから、それでも自分を好きでいてくれるトレイズの全てが愛しくてたまらないから……
「…出せっ!!…私の膣内にっ!!…出せっ!!…出せっ!!!…お願い…お願いだから…出してっ…トレイズぅうううううううっ!!!!!!」
高まる熱の促すままに、トレイズをぎゅっと抱きしめた。その瞬間、体の中を駆け抜けた快感の電流が、メリエルの意識を吹き飛ばす。
「…トレイズっ!!!…うあああっ!!!…トレイズぅううううううううっ!!!!!」
「…メリエルっ!!!…出るぅうううううっ!!!!」
ドクッ!!!溢れ出たトレイズの熱が、自分の中を満たしていくのをメリエルは感じた。全てが終わった脱力感に、メリエルはそのままトレイズにしなだれかかる。
「…ごめん…メリエル……」
「…だいじょうぶだ…今日は安全日だから……」
謝るトレイズに応えたメリエルの言葉自体はウソではなかった。だけど、行為の最中、それがわかっていてトレイズに中出しをさせたわけではない。
ただ、狂おしいほどの衝動に我を忘れていただけだ。もし今日でなかったらどうなっていたか、後先を考えない自分の行動が情けなくて、メリエルは消えてしまいたくなった。
だけど、そんなメリエルを、トレイズは決して責めない。その温かさが嬉しくて、悲しくて、メリエルは眼を閉じて自分の想いを呟いた。
「……トレイズ…………すきだ…」
やっと言えた言葉。かすれて、自分でも聞き取れないような小さな声。トレイズにもきっと伝わらなかっただろう。
だけど、そのまま崩れ落ちてしまいそうなメリエルの体を、トレイズは優しく抱きしめてくれた。
何も言わずに、自分の頭を、背中を撫で続けるトレイズの手の平、その温かさを感じながらメリエルはトレイズの肩に顔を埋め続けた。

そして数日後、またしても場所はトレイズの部屋。あの一件以来気まずくて顔を合わせていなかったメリエルとトレイズが久しぶりに顔を合わせていた。
「先日は、すまなかった……」
「もう気にしなくていいから、メリエル……」
いつもに比べると元気の無いメリエルの姿に、あの時の涙を思い出して、トレイズの胸は苦しくなる。
さすがにあれだけの事があれば、トレイズにだってメリエルの気持ちは察しがつく。それをどうしてやる事も出来ない自分が、わかってはいても情けなかった。
家族である事、その壁を越える事はで着ないし、何よりトレイズ自身の気持ちは誤魔化せない。トレイズにはメリエルにかける言葉が見つからなかった。
「私も色々反省した、やっぱりあんなのは良くない……」
「うん……」
しかし、トレイズは気が付くべきだった。殊勝な言葉を口にしながら、メリエルの頬がほんの少しだけ上気している事に……
「そこでだ……」
メリエルはなにやらゴソゴソと、ポケットから小さな包みを取り出す。その指先がつまんでいたのは……
「やっぱり避妊は大切だ!!」
もっともポピュラーな避妊具、お馴染みのコンドーム。
「メ、メリエル……!?」
「これからは、トレイズも気をつけろ」
トレイズを見つめるメリエルの顔は、まぎれもない女の子の表情。ほとんど蛇に睨まれた蛙のように、トレイズは身動きが出来ない。
「ちょ…メリエル…待って……」
「男なら覚悟を決めろ」
「うわああああああああああああああああっ!!!!!!!」
どすん、二人分の体重がベッドに倒れ込む音が響く。どうやら当分の間、トレイズは長い夜を過ごす事になりそうだった。

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