2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あなたのこと、きみのこと(ヴィル×アリソン)

互いに愛しあう二人、ヴィルとアリソン。
ベッドの上で愛しあう一夜を舞台に、彼らの気持ちをそれぞれの視点から描いたお話です。






軋むベッドの音。間近に聞こえる愛しい人の息遣い。恋人たちは熱く火照った肌を合わせて、迸る感情のまま、心を、体を一つにしていく。
枕元のスタンドの少し頼りない灯りに照らされたその少年と少女。二人の名前はそれぞれ、ヴィルとアリソンといった。

ちろりと先端を舐めて、そのまま脈動する幹の部分に舌を這わせる。口に含んで、歯を立てないように気をつけながらストロークを繰り返す。
舌に、口の中に触れる圧倒的な熱量に我を忘れて、私はその行為に没入していた。
「…んっ……んぅ…ふ…むぅん……くちゅ…ぴちゃ……」
「…うあ……ああっ………アリソン…」
ヴィルのモノへの奉仕を続けながら、私はちらりと、上目遣いに彼の表情を盗み見た。
真っ赤になったヴィルの顔。私の行為に対してどういう風にしていればいいかがわからず、恥ずかしそうに視線を逸らしたその表情。
(………ちょっと、可愛いな……)
なんとなく、そう思った。
ヴィルは格好いい男の子だ。私はそう確信している。顔が優しいし性格はのんびり屋だし、ちょっと傍目からはわかりにくいのだけど……。
ここ一番のときのヴィルの落ち着きぶりは大したものだし、度胸も十分。そこいらの男の人ではこうはいかない。ヴィルは格好いいのだ。
いつも側にいてくれた。離れて暮らしていても、ちゃんと私の事を気遣ってくれた。そんなヴィルのことを、たまらなく好きになっていた。
優しい笑顔。真剣な横顔。俯いた瞳からこぼれ出た涙。きっと誰よりも、私は色んなヴィルの表情を知っている。その事を内心、誇らしく思っていた。
だけど、ヴィルに告白して、こうして二人でエッチな事をするようになって、それが少し変わった。
「…はぁ…すごい……アリソン…」
「…んんっ…んんぅ……はぁはぁ……ヴィルの…熱いよ……」
熱を帯びた声。恥ずかしいながらもチラリとこちらを覗き見て、また赤くなってしまう表情。今まで私が見たことの無かったヴィル……。
私がしてあげればしてあげるほど、ヴィルのモノはさらに熱く、硬くなっていく。私はその感触を追い求めて、ねっとりと唾液の絡みつくような奉仕を続ける。
これまでにも何度かヴィルとエッチな事はしたし、口でしてあげるのだって初めてではない。それでも、ヴィルはまだこの行為に慣れることが出来ないらしい。
まあ、何しろ大層な読書家だし、世事に疎いわけでもないので、具体的な知識を持ってなかったわけじゃないのだろうけど、自分がされるのは想像の範囲外だったみたいだ。
それ以外の時には、むしろ私をリードして気持ち良くしてくれるヴィルが、頬を赤くして戸惑っているのが、なんだかおかしくて、それ以上に愛しかった。
色んなヴィルを見てきた。たくさんのヴィルの表情を知っている。それでも見たことのなかった新しいヴィルに、私は夢中になってしまったのだ。
「くぅっ!!……ア、アリソンっ!!」
「…んっ…うむぅ……ヴィルぅ……ぴちゃ…くちゅ……」
ただヴィルのを舐めているだけなのに、ヴィルの声が、舌先に感じる熱さが、私の体をどんどん熱くしていく。
硬くて、熱くて、愛しいヴィルのモノ。私はほとんど熱に浮かされたような状態で、一心不乱に舌を絡ませ続けた。
先端の部分を舌の先で何度もつつく。堪え切れずに溢れ出た透明な粘液と、私の唾液が口の中で混ざり合って、ヴィルのモノ全体を濡らし輝かせる。
もう爆発寸前まで張り詰めている事が、その感触だけで十分にわかる。だけど私は止まる事が出来ない。
自分の熱さとヴィルの熱さの区別がつかなくなっていく。頭の中を埋め尽くす愛しさに背中を押されて、さらに激しくヴィルのモノを舐め上げた。
口の中が火傷しそうなほどに熱くなる。限界までもういくらもない。私の舌遣いのペースが上がっていく。そして………。
「………アリソンっ!!!…出るよっ!!!」
「…………んぅっ!!!?」
私の口の中で、ヴィルの熱が爆発した。熱い迸りが私の口腔内で暴れまわる。波を打つその濁流を、私は必死の思いで嚥下する。
喉まで焼けてしまいそうなその熱が、私の体の中に流れ落ちるのを感じる。恍惚感と、ちょっとした満足感。苦いのと喉越しが悪いのは何だけど………。
「……どうだった、ヴィル?」
「う、うん…………気持ちよかった」
ぼそぼそと、小さな声で答えたヴィル。やっぱりどうしても照れてしまうらしい。そんなヴィルの表情を眺めながら、私の胸の中は愛しさでいっぱいになる。
(ああ、やっぱりなんだか……可愛いなぁ…)
なんて事を思ったその時だった。突然、ヴィルが私の体を抱き寄せた。
「ふえっ!?」
「今度は……僕が気持ちよくしてあげるよ、アリソン」
さて、次は私が顔を赤くする番だ。

僕が触れるたびにビクンと反応する彼女の体。指先に感じた意外なほどに高い体温に、いつも少し戸惑ってしまう。
「……あっ…ひあっ!……や…ヴィル……そこはぁ…」
「ここ、敏感なんだね。アリソン………」
汗ばんだわき腹に、つーっと指を滑らせる。ピンと張り詰めた可愛らしい乳首を、舌先で何度もつつく。
僕の一挙一動に反応して、アリソンの体が震える。切なげな声を上げ、上気した顔を恍惚に歪めて僕の名前を呼ぶ。
そんなアリソンの全てがただ愛しくて、僕はさらに夢中になってアリソンの体を愛撫し続ける。
「…やぁ…そんな…ちくびばっかりぃ……ひぁああああんっ!!!!」
気持ち良さを堪え切れないといった感じの、たまらなくエッチなアリソンの声。
淡いピンクの胸の突起を転がし、つまみ、つついてあげるたび、彼女の口から漏れる甘美なメロディ。何度聞いても、やっぱりドキドキしてしまう。
(……可愛いな…アリソン…)
心の中で呟いた。
アリソンは格好いい女の子だ。僕はよく知っている。無鉄砲で無軌道で、思いついたら即実行してしまうあの行動力に僕も随分と振り回された。
振り回されて、いろんな大変な目にもあって、それでも最後には一緒に笑っていた。僕一人では出来ない事、見られない物、アリソンのお陰でたくさん見る事が出来た。
アリソンってすごい。いつだってそう思っていた。いつだって、そんなアリソンの事が大好きだった。
だけど、僕は知る事になった。これまで僕が見てきたアリソンが、アリソンの全てじゃない事を………。
「…ふあっ…はぁんっ!!…ヴィルっ!!…ヴィルぅ!!!」
「…ああ…アリソン……んむっ…んっ……んんぅ」
甘い声で僕を呼ぶアリソンに答えて、彼女の唇に僕の唇をそっと重ね、長い長いキスを交わす。切なく甘いその味は、リリアーヌの町で味わったのと同じものだ。
あの時、怒り顔で僕にキスを迫ったアリソンの胸の中には、一体どんな想いが渦巻いていたのか?考えるだけで、僕の胸はたまらない愛しさで満たされる。
なけなしの勇気を振り絞って、僕に思いを伝えたアリソン。震える肩に、赤くなった顔は、これまで見てきたどのアリソンとも違っていた。
そして僕は、僕自身の胸の内に秘められた思いに気がつくことになった。
「…好きだよ…大好きだよ……アリソン………」
「……ああっ……ヴィルぅ…私も……私も大好きだよぉっ!!!」
溢れる思いに任せて、白熱する互いの肌を擦りつけ、絡ませ合う。アリソンの敏感な所、気持ち良くなる所を欠片も漏らさず刺激する。
もっと一緒にアリソンと気持ち良くなりたい。華奢なその体をぎゅっと抱き締めて、何度も何度もキスをしてあげたい。
首筋に鎖骨に、僕は夢中になってキスマークを残した。耳たぶを甘噛みして、堪らずに声を上げたアリソンの乳首を、さらにきゅっと摘んだ。
膝の辺りから上の方に、太ももの内側を何度も撫でて、じっくりと時間を掛けてアリソンの一番大事な部分にまで指を這わせた。
切なげに蜜を滴らせる入り口の部分を、人差し指の腹でゆっくりとなぞった。ぷっくりと勃ち上がった小さなクリトリスを指先でこね回してあげた。
僕の指が動くたびに、アリソンが熱くなっていくのがわかった。
その熱に溶かされるように、僕の理性も溶けて流れて、意識の全てが目の前の大好きな女の子だけに向けられていく。
「……ヴィル…お願い………きて……」
「………うん」
涙目で僕の顔を見上げながら、息も絶え絶えの声で、アリソンは僕に囁きかけた。肯いて答えた僕の胸の中で、心臓が壊れそうなほどに鼓動を早める。
濡れそぼった入り口。アリソンのきれいなアソコに、ドキドキする胸を押さえつけながら、僕は自分のモノをあてがった。
「いくよ………」
ゆっくりと腰を前に突き出す。アリソンの中に入っていく。大好きな女の子と、一つになっていく。
熱くて、全てが蕩けてしまいそうなアリソンの中。僕のモノをアリソンのアソコがきゅっと締め付けて、アリソンの高鳴る鼓動までが伝わってきそうだ。
それだけで出してしまいそうなほどの快感を堪えながら、僕はゆっくりと腰を動かし始める。
「…ふああっ!…ひゃあんっ!!…や…はぁああんっ!!!!」
一突きごとにアリソンの口から漏れ出る切なげな声。僕にぎゅっとしがみつく腕の感触や、気持ち良さにビクンと痙攣するその背中。
そんなアリソンの反応の一つ一つに集中して、アリソンがもっと気持ち良くなるように、もっと感じられるように、僕は手探りの行為を続ける。
どこを愛撫してあげれば、どんな風に動かせば、アリソンに気持ちよくなってもらえるだろう。
アリソンが喘ぎ、体を震わせ、必死に僕の名前を何度も呼ぶ。その姿だけが、僕の頭の中を埋め尽くしていく。
「ああっ!!…アリソンっ!!アリソンっ!!アリソンっ!!!!」
「ふああああああっ!!!!ヴィルっ!!!すごいっ!!すごいよおおおおっ!!!!」
何度もお互いの名前を呼んで、夢中になってキスをして、僕とアリソンの行為はさらに激しく加速していく。
燃えるように熱くなった肌を触れ合わせているだけで、ジンジンと堪らない快感が生み出される。体中がお互いの感触を求めて、どんどん敏感になっていく。
複雑な事はもう何も考えられない。ただ、僕の目の前で、潤んだ瞳で僕を見上げて、僕の名前を呼ぶあの女の子が愛しい。
アリソンと、もっと気持ち良くなりたい。
「うあっ…ああっ……アリソンっ!!!…僕は…もうっ!!!」
「やっ!!…ふあああんっ!!!…あはぁっ!!…ヴィルぅ…私も……っ!!!!」
限界が近付く。まるで部屋中の空気が白熱しているかのように、全てが熱くてたまらない。胸の中までが火傷しそうな熱い思いに満たされていく。
内側も、外側も、触れ合ったところも、繋がりあったところも、汗も、涙も、交わす視線さえも、何もかもが熱くて愛しくて、壊れそうなほどに気持ちいい。
お互いの体を強く抱き締めたまま、熱く激しく行為は加速していく。どこまでも昇りつめていくようなその感覚の中、僕の体の奥から凄まじい熱がこみ上げるのを感じた。
その熱が、僕とアリソンの全てを吹き飛ばす。
「あああああっ!!!!出るぅううううっ!!!!アリソンっ!!!アリソンっ!!!!!」
「ひああああああああああっ!!!ヴィルっ!!ヴィルっ!!!ヴィルぅううううううううううううっ!!!!!」
そして、激しすぎる絶頂感の中、僕とアリソンはそのまま崩れ落ちた。

それからしばらく時間が経過した後、二人の恋人、アリソンとヴィルは激しい絶頂の余韻に浸り、達した時のままの状態で二人折り重なって抱き合っていた。
いまだに荒い呼吸が聞こえていたが、それでもいくらか落ち着いたのか、上にいたヴィルが体を少し体を起こした。
その様子をぼんやりと見上げるアリソン。二人の視線は、自然にお互いの顔へと向けられた。
お互いの赤い顔を、ぽーっとした表情で見つめる二人。二人の頭に浮かんだ言葉は、奇しくも同じものだった。
((…なんだか………可愛いな…))
なんて、そんな事を考えた二人は、そこでようやく自分たちが見詰め合っている事に気がついた。なんだか異様に恥ずかしかった。
ただでさえ真っ赤になっていた二人の顔が、さらにカーッと赤く染まって、まるで茹で上がったタコのような色に変わっていく。
ぷしゅうううっと頭から湯気が噴き出そうな二人は、どうしていいかわからなくなって……
「…ア、アリソンっ」
「……ヴィルぅ…」
仕方ないのでもう一度抱き合い、お互いの肩に顔を埋めた。
窓の外には月が冴え冴えと輝き、まだ夜明けには遠い事を告げている。二人がこうして過ごす時間も、当分長く続きそうだった。





※気持ちの全てを言葉に出来るわけじゃない。
たぶん、それだけじゃ伝え切れない気持ちが二人の胸の奥にはぎゅっと詰まっているんだと思います。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SBI

Author:SBI
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR