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アリソンにべったりなヴィルのお話(ヴィル×アリソン・ヴィル暴走気味)

タイトル通り、ヴィルがアリソンにべったりです。
本編では『アリソン→ヴィル』で、朴念仁のヴィルがことごとくスルーするパターンでしたが、
ヴィルはヴィルでアリソンの事大好きなんですよね、恋愛について疎いだけで。
というわけで、暴走気味なヴィルのお話、楽しんでいただけたら幸いです。





ある休みの日の昼下がり、ヴィルとアリソンは二人してアパートの自分達の部屋にいた。
「知らなかった。知らなかったよ……」
そう呟いたヴィルの顔には、なにやら難しげな表情が浮かんでいた。
「そーね………」
おざなり気味に答えたアリソンの顔にも、なんだか戸惑っているような微妙な表情。まあ、それも二人の今の状況を見れば、納得がいくというものだった。
「知らなかった………僕がこんなにエッチな人間だったなんて」
「ほんとにね……」
真面目くさった表情で呟いたヴィルのほっぺたは、アリソンのズボンを穿いたお尻にぴったりとくっつけられていた。
背中の方から、アリソンの腰に腕を巻きつけて、ぴったりと抱き締めているヴィルの姿はなんとも間抜けなものであった。
全くもってヴィルらしくないその行動。アリソンが参ってしまうのも道理である。
「………ねえ、ヴィル、どうしちゃったの?」
「うう、アリソン~」
問い掛けても夢見心地の答えが返ってくるばかりで、一向にアリソンを解放してくれる様子は無い。一体全体、どうしてこんな事になってしまったものやら……。
アリソンにも一応、思い当たる節はないでもない。ここ最近の二人はかなり忙しく過ごしていた上、予定が噛み合わずに顔を会わせる機会も少なかった。
当然、恋人同士らしく一緒に色々する事もできなかったわけで、アリソン自身、欲求不満がなかったわけじゃないのだけれど、そもそもヴィルは、こんな事する人間だったろうか?
「とにかく少し落ち着いて、ちゃんとお互いの顔見て話をしましょう」
「う、うん……でも、もう少しだけ……」
「って、…ちょ……ヴィル!?…きゃ!!」
戸惑うばかりのアリソンをよそに、ヴィルはアリソンのお尻でうっとり顔。
自分自身の意外な行動に驚いてはいたものの、その理由についてなら、ヴィルは自分でよくわかっていた。
アリソンが可愛かったから。これに尽きる。
アリソンと会えない欲求不満もいくらかは影響しているのかもしれないが、そんなのはごま粒程度の影響力しか持たない。
久しぶりにゆったりと言葉を交わしたアリソンのその姿が、窓から差し込む陽光を受けてきらきらと輝いた。その微笑に、胸がキュンとするのを感じた。
で、気が付いたらこの通り。自分自身まずいと思いつつもアリソンから離れる気分には一向になれない。
大好きなアリソンを離したくない。それはヴィルにとっては自然な感情の動きだった。
未来の家にやって来た彼女のひとりぼっちの姿、それを見て以来抱き続けた思いは、アリソンが自分に向けてくれる思いにも負けないと、ヴィルは確信していた。
というわけで、まずいまずいと思いながら、ヴィルはアリソンの腰に回した腕を外さない。
「うわあああん!ヴィルが変態になっちゃったよぉ!!!」
まあ、アリソンにしてみれば、堪った物じゃないのだけれど……。
「ううん、もう変態でも構わない。愛してるよ、アリソン~」
こちらも大概、頭が茹っちゃってるようだし、本当にもう、どうしようもない。
「ヴィルのばかぁ!スケベぇ!×××××っ!!!もう知らないんだからぁ!!」
「ご、ごめん、でももうちょっと……」
「ばかばかばかばかぁ!!私の体が目当てだったのねぇ!!!ひどすぎるわぁ!!!」
「そ、そんなことないよ」
「嘘ばっかりぃ!!私がしわくちゃのお婆さんになったら、ポイって捨てちゃうんだぁ!!」
そこで不意に、ヴィルの腕が緩んだ。アリソンの言葉を受けて、ヴィルの思考がはるか未来へと飛んで行く。数十年後、すっかり年を取った自分達の姿を思い浮かべる。
外から吹き込む風がカーテンを揺らす。窓から覗く青空を背にして、おばあさんになったアリソンが座っていた。
同年代の女性に比べれば若々しいが、過ぎ去った年月はアリソンから、その取り分をしっかりと持ち去っていた。
だけど、ヴィルの瞳には、刻み付けられた皺のひとつひとつも、長い髪に混ざる白髪も、その全てがきらきらと輝いて見えた。
きらきらと輝く彼女が、そっと彼の名前を呼んだ。
『ヴィル……』
ふわりと顔に浮かんだのは、ずっと昔から変わらない、アリソンのとびっきりの笑顔。かけがえのない、大切な笑顔。
…………てな感じで、ヴィルの妄想は終了。
ヴィルはアリソンの腰に回した腕をそっとほどいて、アリソンの正面に立った。
「ヴィル……?」
急に態度が変わったヴィルに、アリソンは不安げな表情。ヴィルはその青い瞳を真っ直ぐ見据えて………
「アリソンっ!!!!」
ガバッと抱き締めた。
「ふえっ!?ヴィルぅ?」
「やっぱり好きだっ!!大好きだよ、アリソンっ!!!」
予想とはまるで反対のヴィルの対応に、もはや完全についていけなくなったアリソン。ヴィルはその体をぎゅうぎゅうと抱き締める。
ここまで来ると、もう色ボケ以前の問題。アリソンの事で頭が一杯のヴィルは、誰にも止められなくなっていた。
「もう離さないっ!!ぜぇえええったい離さないっ!!!!」
しがみついてくるヴィルの勢いに負けて、アリソンは壁際まで押しやられる。自分が思っていた以上の興奮ぶりに圧倒されて、すっかりヴィルのなすがままだ。
実際のところ、戸惑う気持ちの一方で、これほどまでにヴィルが自分を求めてくれる事を喜ぶ気持ちも、アリソンの中には確かにあった。
こんなヴィルは困るのだけど、いつものヴィルが良いのだけれど、でも、こんな風に抱き締められて好きだの何だの言われちゃったら………。
さらに、耳元に響くヴィルの声が、アリソンの迷いに容赦なく追い討ちをかける。
「好きだよ、アリソン。どんなに年を取ったって、お婆さんになったって……」
ヴィルの手の平が、アリソンの肩を、なめらかな金髪を撫でる。
「アリソンの全部が好きなんだ。一緒に暮らして年を取って、ずっとアリソンの横で、アリソンの全部を見ていたいんだ」
「う、うん……」
「ずっと好きだった。未来の家で最初に見たときからずっと……」
面と向かって真顔でそんな事を言われては、ひとたまりもあったものではなかった。アリソンはすっかりヴィルの腕に体を預け、唇を差し出す。
「アリソン……」
重なり合う唇と唇。蕩けるようなキスの味に、アリソンはしばし恍惚とする。高鳴る鼓動、体の奥で渦巻く熱、それを押し止める方法はもう無かった。
「……ヴィル、お願い」
カチャカチャとベルトを外し、ズボンとショーツを膝の位置まで下ろした。露になった大事な部分はじっとりと湿りを帯びて、艶かしく輝いていた。
「びしょびしょだね」
「言わないで。全部ヴィルのせいなんだから………」
ヴィルはズボンのファスナーを下ろして、自らの大きく脈打つモノを取り出し、濡れた入り口にそっとあてがった。
押し当てられたモノの熱に弾かれたように、アリソンはヴィルの体にきゅっと抱きついた。真っ赤に染まった顔に浮かぶ表情は、これから始まる行為への期待と不安で揺れている。
「可愛いな。ちょっと前なら、アリソンのこんな可愛い顔が見られるなんて、思いもしなかった」
「ば、ばかぁ」
「可愛くてえっちなアリソン、たくさん見せてもらうよ」
耳元で囁いて、ヴィルはアリソンの膣内へ進入を開始した。硬く熱い肉の棒が、ずぷずぷと音を立てながら、柔肉の中に吸い込まれていく。
「ひ……あ…ふあ…ああっ……ヴィ…ルぅ……」
自分の中に受け入れたヴィルの感触、ただそれだけでアリソンの体はビクビクと痙攣し、抑えようも無く切ない喘ぎが漏れてしまう。
密着状態の超至近距離から彼女の顔を眺めるヴィルもまた、そこに浮かぶ表情に魅せられて、完全に陶酔し切った表情を浮かべている。
ゆっくりと腰を動かしながらも、目の前の少女に魅了されてしまった少年は無我夢中、みみたぶや首筋、襟元に覗く鎖骨と、彼女の敏感な部分を舌先で責め立てる。
「ひゃうっ!!…ひあっ!…うあ……そこ…だめぇ!!…やあっ!!」
体中のあらゆる場所から押し寄せる快感に、アリソンはただただ翻弄される。
熱いモノが自分の中をかき回す音や、肌の上を滑る舌先が立てる音、くちゅくちゅぴちゃぴちゃといやらしく響くそれらの水音がさらに二人の興奮を高める。
「アリソン、好きだよ。アリソン……」
「はむ……ん…んぅ……ヴィルぅ」
どちらともなく唇を重ね、舌を絡ませ合う。息継ぎをする間も惜しむほどに、深く、長く。我を忘れてキスを続ける。
窓の外から聞こえてくるのは、街を行き交う人々の声や、通り過ぎる車の音、同じアパートの誰かさんが聞いているラジオのアナウンサーの声。
いつもとは違う。真夜中とは全然違う。こんな時間にこんな事して、良い筈が無いのはわかってるのに………。
「…ひあっ……はぁ…誰か…聞いてたらどうしよう……」
「う、うん。僕も…気になってる」
「…こんな事してるの…バレ…たら……」
「それは僕も不安だけど……でも…だけど……」
アリソンの問い掛けに、しばし悩んでから、ヴィルはこう言った。
「今更、やめられる?」
アリソンの答えは
「無理ね」
二人とも、とっくに心は決まっていた。
アリソンの膣内を突き上げ、かき回すヴィルのモノの動きが、さらに激しさを増して行く。
互いを求めれば求めるほどに、ヴィルのモノはさらに硬く熱く、アリソンのアソコも熱量を増して、ヴィルを痛いぐらいに喰い締める。
下半身が熱と快感に塗れて溶けていくような感覚を味わいながら、二人は互いの肉体に溺れて、激しい行為のなかに沈んでいく。
「うあ…ああっ!!…すご…こんな…きもひよすぎるぅ!!!」
「…くぁ…あああっ!!アリソンっ!!!!!」
もっと強く、激しく。止めようとしても止められない。体の奥からとめどなく湧き上がる欲求が二人を突き動かす。
ヴィルの腕は折れそうなくらいに強くアリソンの体を抱き締め、アリソンもそれに必死で答える。抱き合った互いの体は火がついたように熱かった。
激しく交わり続け、二人の体と心は快楽の螺旋階段を上へ上へと昇り詰めていく。限界知らずに高まっていく熱量に押し上げられて、さらに上へと昇っていく。
渦巻く快感の中で、認識できるのはお互いだけ。自分の一番大切な、愛しい人だけ。二人だけの世界の中で、アリソンとヴィルは絶頂に昇り詰めた。
「うあああああっ!!アリソンっ!!!!」
「ふああああああああああっ!!!ヴィルぅうううっ!!!!!」
解き放たれた熱い白濁が、アリソンの中で波を打つ。力の抜けた体を支える事が出来ず、抱き合ったままの二人は壁を背中に床にへたりこんだ。
「……ヴィル…すごかった……」
うっとり顔のアリソンが、ヴィルの顔を見上げながら言った。しかし、なにやらヴィルの様子がおかしい。なんだか微妙に元気が無い。
「……ああ、勢い任せに、僕はなんて事を……」
どうやら今更、正気に戻ったようだ。
「自分の欲望も抑えられないなんて、ああ……」
しょげ返ったヴィルの肩を、アリソンがポンと叩く。
「まあまあ、乗せられちゃった私も悪いんだし、あんまり気にしない方が良いわよ」
「で、でも……」
「抑えられなかったのは、私のことが好きで好きでたまらなかったから、なんでしょ?」
「うん、だけど……」
覇気の無い答えを返すヴィルの肩を、よしよしと撫でてやっていたアリソンだったが、何を思いついたのか、急に顔を赤らめて、ヴィルに話し掛けた。
「……ところで、その……」
「何?」
不思議そうに問い返したヴィルに、アリソンは赤くした顔をうつむけて
「もう一回、してみない?」
恥ずかしそうに、言った。
「え、でも、今したばかりで……?」
「だって、ヴィルがあんなに激しくするから……なんだか体の奥に火がついたみたいで…それに…」
躊躇いがちに、アリソンはヴィルの股間を指差した。
「ヴィルだって、ほら……」
アリソンが指差した先で、だんだんと硬さを取り戻しつつあるヴィルのモノが、ゆっくりと頭をもたげ始めていた。
恥ずかしさのあまり、完全に言葉に詰まったヴィルに、アリソンがもう一度問い掛けた。
「今更、やめられる?」
ヴィルの答えは
「………無理だ」
首都のとある安アパート、その最上階のある部屋で、愛し合う二人はふたたび抱き合って、休日の午後は穏やかに過ぎていきましたとさ。

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