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めりーくりすます!(ヴィル×アリソン)

ロクシェにだってクリスマスはあるんだぜぇ!!
いや、無いですけど……。
クリスマスに勢いで書いたアリソンとヴィルがイチャイチャしてるだけの短いお話です。
ヤマなし、オチなし、意味もないですが、それでもよろしければどうぞ……。






「めりーくりすまーす!!」
なにやら帰りの遅いアリソンを待っている内に、勉強疲れで眠ってしまったヴィルは、アリソンのその声で目を覚ました。
「め、めりーくりすます?」
若干ぎこちなく、ヴィルが応える。
今日は12月25日、時間は深夜を回った頃、まさにクリスマスの真っ只中の事であった。
「…ていうか、僕たちの世界にクリスマスなんてないんじゃ」
「なくても、祝うのは勝手でしょ?」
「きっと、暦だって違うだろうし……」
「そんな細かい事、気にしちゃ駄目」
「それに、なんていうか、その………」
「何?」
「その格好は?」
言われて、アリソンは自分の今の服装をあらためて眺める。白い房のついた赤い帽子、その他の服も赤と白を基調としている。それはいわゆるサンタルックだった。
しかし、スカートは超ミニ、おへそも丸出し、緑色のニーソックスも寒さを防ぐには心細い。露出重視の、本家サンタとはほど遠い服装なのである。
「可愛い、かな?」
照れながら言うアリソンに、ヴィルも思わず肯いてしまう。確かに、このサンタルックをアリソンは見事に着こなしていた。はっきり言って可愛い。しかしだ……
「寒くないの?」
ちょっとズレてるとは思いながらも、聞かずにはいられない。冷え切った部屋の空気に、今のアリソンの姿はあまりに寒々しい。
それに、まあいつもの事だけれど、嫌な予感もしたわけで…
「うーん、ま、確かに寒いわね。でも……」
ぐっ、とアリソンの顔が近づいて、ヴィルは思わずその場の椅子に座り込んでしまう。そこにそのままアリソンがしなだれかかり……
「これからたーっぷり暖めてもらうから」
「ア、ア、アリソン?」
「……ヴィルにね!」
予感は的中、もはやヴィルは蛇に睨まれた蛙も同然。アリソンは首に巻いていたリボンをしゅるりとほどくと、それでヴィルの両腕を椅子に括りつけてしまう。
あっという間に身動きを取る事ができなくなったヴィルに、アリソンはきらきらと輝く妖精のような微笑を見せた。
「プレゼントは、わ・た・し!って事でよろしく!!」
「ちょっと待ってアリソン!!アリソンってば!!うわあああああああああああ!!!」

太陽が昇る。何万年、何億年も前から続く変わらぬ営み。幸せな者の上にも、悲しみに沈む者の上にも、戦場にも、平和な世界にも、等しくそれはやって来る。
そして、この首都の一角のアパートの、最上階の一室にも……
「…ふあっ!!ああああっ!!!すごいよぉ!!ヴィルっ!!またイクっ!!イっちゃうよぉおおおおおっ!!!!!」
「っく、うあああっ!!アリソン―――っ!!!!」
窓の外がうっすらと明るくなり始めている中で、二人の営みはまだ続けられていた。
衣服は乱れ、体に蓄積した疲れも限界に近付きつつあったが、互いを求める熱情が二人に止まる事を許さなかった。
アリソンは体を弓なりに反らせ、無我夢中のまま行為を加速させていく。激しい快感に、ヴィルの体をぎゅっと抱きしめた。
まだ椅子に縛られたままのヴィルは、愛しい人を抱きしめられないもどかしさを感じながらも、止まる事の無い熱に突き動かされてクライマックスに向かっていく。
そして、高まり続ける快感の暴風が、二人の身体を、心を、高く高く放り上げた。
「ああっ、アリソンっ!!!出すよっ!!!」
「ああああああああ―――――――っ!!!!!ヴィルっ!!!ヴィルぅううううううっ!!!!!!」
ビクン、ビクン、二人の身体が痙攣して、全身を貫く快感に震えた。もう数えるのも忘れるほどに熱中していた二人は、どっと襲ってきた疲れにそのままへたり込む。
アリソンはヴィルの肩に顔を埋めて息を切らせ、ヴィルも絶頂の余韻にぼんやりとしながら、天井を見上げる。
それから、ヴィルは視線を自分の上に乗っかった恋人の方に移す。疲れ切ってもなお、自分をぎゅっと抱きしめる腕の感触に、ヴィルの胸がきゅんと疼いた。
「ねえ、アリソン……」
なんとなく、呼びかけた。
「ヴィル…?」
アリソンが顔を上げる。青い瞳にヴィルの顔が映る。そのヴィルの顔が、ゆっくりと瞳の中で大きくなっていき……
「……んっ!?」
気が付けば、アリソンは唇を塞がれていた。口に広がる恋人の甘い味に、アリソンの意識は一気に覚醒。
「…んんぅ…ぷはぁ…ヴィ、ヴィルぅ…」
呆然と、恍惚と、見つめる先のヴィルの真っ赤な顔が、にっこりと微笑む。
「僕からも、プレゼント」
いつの間にやら緩んでしまっていたリボンが解けて、自由になった両腕でアリソンを抱きしめて、彼女の耳元でヴィルはそう囁いたのだった。

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