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爆誕!ネコミミアリソン!!(ヴィル×アリソン・ネタ指数高め)

アリソンに迫る謎の研究者の魔の手。
おぞましい改造手術が彼女にもたらした悲劇とは一体?
………まあ、タイトルに書いてある通りなんですが……。
アリソンにネコミミって物凄く似合いますよね?
ネタ指数高め、一応ヴィル×アリソンなお話になっています。






容赦なく瞳を突き刺す強烈な照明を浴びて、アリソンは目を覚ました。どことも知れぬ部屋の真ん中で、彼女は手術台の上に乗っかっていた。
壁には窓一つ無く、部屋の中はなにやら得たいの知れない機械によって埋め尽くされている。
「おはよう、アリソン・ウィッティングトン伍長」
アリソンの頭上から声が響く。視線を上に向けると白衣をまとった若い男が一人。その表情は眼鏡が光を反射して目元が見えないため、いまいち判然としない。
「気分はどうだい?なんて聞いても今の君は答えられないだろうけど」
男を怒鳴りつけたいアリソンだったが、それは叶わぬ願いだった。彼女の口に装着された大げさなマスクのせいだ。
一体男は誰なのだろう?自分は何をされようとしているのだろう?様々な疑問と不安を言葉にする事も叶わず、アリソンは男を睨みつける事しか出来ない。
(基地にいた時に、突然黒服の男たちがやって来て、軍上層部の命令だって私を連れ出して、そこまでは覚えてるんだけど……)
自分を捕えた奴らの、そして目の前のこの男の目的はわからないが、どうせろくでもない事に決まっている。アリソンの額にじっとりと汗が滲み始めていた。
「そんな怖い顔をしないでくれ。これはちゃんとした命令の元に行われている事なんだ。どうしても君の協力が必要なのさ」
アリソンに睨まれても、男は一向に悪びれる様子も無い。そして、軽い調子のまま、男はアリソンにとんでもない事を告げる。
「そう、ちょっと協力してもらうだけだよ。君の体を改造させてもらうだけさ」
背筋に氷を当てられたような戦慄が走った。
アリソンは手術台の上で必死にもがくが、手足はベルトにガッチリと固定されビクともしない。男はその様子を見て、楽しそうに口元を歪める。
「大丈夫、すぐに終わる。我がロクシアヌーク連邦のためだ。しばらく我慢してもらうよ」
男が手元の機械のスイッチを入れた。アリソンの口にはめられたマスクから、なにか甘い匂いのするガスが噴き出す。
それを吸い込んだアリソンの手足から、たちまち力が抜けていく。
(…………あぁ……ヴィル………っ)
最後に愛しい人の名前を心の中で叫んでから、アリソンの意識は絶望の闇へと消えていった。

そしてその翌日、アリソンはとある空軍基地の格納庫の隅にいた。
赤く泣き腫らした目と憔悴し切った表情意外は、一見して昨日までの彼女と変わらないその姿。
しかし、頭から被った毛布のその下で、悪魔の爪は確実に彼女の体に傷跡を残していた。
「それで、気がついたら基地の医務室のベッドに寝かされていて……。もう私どうしたらいいのか……」
アリソンは目の前に腰掛ける同僚の女性に向かって、自分の身に起こった事の一部始終を伝えていた。女性はアリソンの話に真剣に耳を傾けている。
「……なんて話なのっ!!」
一通りの話を聞き終えた女性は、アリソンを襲った非道な仕打ちに怒りを燃やしていた。こんな少女の体を、尊厳を弄ぶような事が許されるはずが無い。
「大丈夫、アリソン。私も、この基地の他のみんなだってそんな事を許しはしないわ」
力強い女性の言葉にもアリソンの表情は晴れない。無理も無い話だ。女性はどう言ってやれば良いのかわからず、しばし二人の間を沈黙が支配する。
しばらくして、アリソンが口を開いた。
「…………とにかく私、あいつらに体をいじられて……それで、その……」
どうやら、自分に施された『改造』についての話らしい。いつものハキハキした口調はどこへやら、何度も口ごもる様子が女性の目には痛々しく映った。
「アリソン、今無理をして言う必要はないわ」
「いえ、でも……とにかく、これだけは見ておいてもらわないと………」
確かにそれは確かめておくべき事柄だった。女性はしぶしぶながら引き下がる。
「驚かないでくださいね……」
アリソンの手がゆっくりと頭の上の毛布を取り去った。極悪非道な人体実験、その結果が白日の下にさらされる。
「………こんなにされちゃいました……」
そこにあったのは可愛らしい猫の耳だった。輝く金髪に映える白く美しいネコミミが鎮座していた。お尻には可愛いしっぽが揺れている。
動物と人体を融合させる禁断の技術。まさしく悪魔の業である。女性の瞳が戦慄に見開かれる。そして…………。
「きゃああああああああっ!!!アリソン、アリソンっ!!なにそれ…ちょ……滅茶苦茶カワイイじゃないっ!!!!」
格納庫内に黄色い悲鳴が響き渡った。居ても立ってもいられなくなり、女性はアリソンの体をぎゅうううっと抱き締める。
「すごいすごいすごいすごいっ!!!!なんでこんな可愛いのよ、アリソン~!!!」
アリソンとネコミミのマッチングは絶妙だった。色合い、大きさのバランスも申し分ない。アリソンに施された改造は、彼女を究極のネコミミ美少女に変身させていた。
さっきまでの深刻さはどこへやら、女性は軟体動物のようにアリソンに纏わりついて、抱きしめる。すっかりネコミミなアリソンに骨抜きにされてしまった。
「…………だから、驚かないでって言ったのに………」
アリソンの呟きも、もう女性の耳には入っていない。まさにこれこそが、恐るべき人体実験のもたらした成果なのだった………。

首都の喧騒の中で、アリソンは一人家路を急いでいた。その顔の不機嫌そうなこと。すべて例のネコミミのせいだった。
「伍長、なんだ、その………可愛いな…」
「…すご……似合いすぎだぞアリソン……」
「このネコミミ、ほんとにあったかい………」
「……萌え……」
「……結婚してくれぇええええええっ!!!!!!」
どんなに真剣に、人体実験の非道を訴えてもこの有様。ネコミミを見た途端、今まで真剣にアリソンの話を聞いていた同僚たちは、一瞬にして態度を変えてしまった。
基地司令などアリソンを本物の猫扱いして、オイルサーディンの缶まで開けようとした。その背中に一発蹴りを入れても、アリソンの怒りは収まらない。
「なんで誰もまともに取り合ってくれないのよっ!!!」
ネコミミへの改造なら、いくらでも人の体をいじって良いとでも言うのか?可愛ければそれで問題ないとでも言うのか?
本当に怖かったのに、本当にもう駄目かと思ったのに、本当にもう二度とヴィルに会えないと、そう思ったのに…………。
そうだ、ヴィル……。
「…………ヴィルなら、ちゃんと聞いてくれるよね?」
この胸に渦巻く不安も、怒りも、まとめてヴィルにぶちまけよう。この事件のことを全部話して、知恵を貸してもらって、一緒に奴らに反撃するのだ。
考え直したアリソンは一刻も早く家に辿り着こうと歩みを速くする。ヴィルの笑顔を思い浮かべただけで、幾分か気持ちが落ち着いたような気がした。
首都の一角、アパートの最上階、長くて急な階段を一息に駆け上る。勢いよくドアを開けて、アリソンは我が家に帰り着いた。
「ただいま、ヴィルっ!!」
「おかえり、アリソン」
お馴染みのヴィルの声が今日は一段と愛しく感じられた。着替えるのももどかしく、アリソンはヴィルに事件の話をしようとして、気が付いた………。
「ヴィ、ヴィル?」
アリソンの目の前で、ヴィルは固まっていた。その視線はアリソンの頭上、そこで揺れる二つのネコミミに釘付けになっている。
この次にヴィルが何を言うか、アリソンにはもうわかっていた。
「ア、アリソン……可愛い……」
最後の砦は崩れ去った。もはやアリソンには安息の地などどこにも残されていなかった。

というわけで完全にふてくされたアリソンはベッドに潜り込んでふて寝を決め込んでいた。
「なんなのよ、ヴィルまで……」
可愛い、そんな事をヴィルに言ってもらう日を夢見てきた。朴念仁の彼だから、なかなか難しい願いだとはわかっていたけど、それでもずっと夢見続けてきた。
だけどその願いはこのネコミミにあっさりと攫われてしまった。いつもの自分にはなかなか言ってくれないくせに、こんな付属品がついただけでいとも簡単に……。
本当に言ってもらいたい言葉だった。だからこそショックだったのだ。
ヴィルも空軍のみんなももう知らない。ちょっとネコミミがついたぐらいで態度を変えるような奴らが信用できるものか。
広い世界に一人ぼっち、今のアリソンの心境はそんな感じだった。
その時部屋のドアがゆっくりと開いた。中に入ってくる誰かの足音。どうやらヴィルがやって来たらしい。アリソンは毛布の中に逃げ込んだ。
ヴィルは無言のままベッドに近づき、その端っこに腰掛けた。
「アリソン、起きてる?」
なんだか本当に心配そうな声でヴィルが言った。アリソンの心が少し揺れ動いたが、それでも歯を食いしばりだんまりを決め込む。
「あの頭に、しっぽ、何があったの……」
今更何を言っているんだか。最初にそれを聞くのが筋だろうに……。
「何か嫌な事、辛い事があったんだよね。ごめん、あの時は本当に驚いてて何にも聞いてあげられなかった」
そうだ、ようやくわかったか。まあ、ヴィルの『可愛い』を聞くなり、すぐに逃げ出した私も悪いのだけれど……。
「アリソン大変だったのに、そんな時に『可愛い』だなんて………」
いつも通り、アリソンにちゃんと向き合ってくれるヴィルの言葉。聞いているだけで、ヴィルが自分のことを真剣に心配してくれていることは、アリソンにはわかった。
わかっていて、それでもベッドの中から抜け出す気にはなれなかった。
本当はヴィルが自分のことをどんな風に見て、どんな風に思ってくれているか、ちゃんと知っていたから………。
『アリソンの髪は太陽に透かしてみると、キラキラしてきれい』
そう言ってくれるヴィルだと、ちゃんとわかっていて拗ねたのだから。わかっていたけど、どうしても自分の感情をコントロールできなかった。ただそれだけなのだから……。
毛布越しにヴィルの手のひらがアリソンの背中を撫でる。優しくて、自分を心の底から安心させてくれる感触………。
「アリソンが僕のことを好きだって言ってくれて、それからずっと悩んでたんだ。ほら、僕って鈍感だから女の子にどう言ってあげたらいいのかわかんなくて……。
そんな事考えてたら、今度は最悪のタイミングで言っちゃうし、本当にどうしようもないよね…………」
そっと毛布の下から、アリソンは目だけを覗かせた。
ヴィルの笑顔が見える。ちょっと頼りないけれど、本当は他の誰もかなわない強さと優しさを秘めたその表情。アリソンが一番大好きな笑顔。
いつだって先走って無茶をするのは自分ばかり、それでもヴィルは必ず後ろについて来てくれた。そんなヴィルを信じなくて、他に誰を信じるというのか。
アリソンの心は決まった。目を閉じて数秒間、自分の中のありったけの勇気を奮い立たせる。そして……。
「……うわ!…アリソン!?」
ガバっと起き上がり、アリソンはヴィルに思い切り抱きついた。
「ヴィル……っ!!私っ!私ぃ!!!」
ちょっと驚いていたヴィルだったけれど、ようやくアリソンが姿を見せてくれて、随分と安心したようだった。
ヴィルはアリソンの背中にそっと腕を回し、優しく抱きしめた。
「本当にごめん、アリソン……」
「もういいわよ、私の方こそヴィルに無茶言って……」
照れくさそうに笑うアリソンの顔からは、さっきまでの不安な表情は消えていた。ネコミミへの怒りも、すっかり収まっていた。
「そんなに可愛い?ネコミミの私って……」
なんて微笑みながら言って見せたりさえする。
「うん、可愛いよ。でも………」
言い淀んだヴィルをアリソンが不思議そうに覗き込む。
「僕はいつもアリソンのこと、可愛いって思ってるから……」
しれっと言って見せたヴィルの言葉に、アリソンはしばし呆然。
「大好きだよ」。
その上、そんな事を言われながらほっぺにキスなどされたものだから
「ふにゃぁああああっ!?」
全神経がショート、頭から湯気を吹き出して、アリソン、ついにオーバーヒート。
「…ヴィ、ヴィルぅ」
甘えたような声で、ヴィルの体にしなだれかかる。ヴィルの背中に腕を回し、きゅっと抱きつきながら、唇を重ねる。
「……んぅ…ぷあ…はぁ……ヴィル…好き。私も好きぃ……」
「…アリソン……」
唇を離した二人はうっとりとした表情で見詰め合う。
アリソンの頭からは、人体実験がどうだとか、ネコミミへの怒りがどうだとか、そんな話はすっかり吹き飛んでいた。
再び熱いキスを交わす二人。今度はさっきよりも熱く、長く、お互いの口の中を味わい、ねっとりと舌を絡ませあう。
離した二人の唇の間に唾液が糸を引いて、部屋の明かりを反射してキラキラと輝く。
「アリソンかわい…」
「…はぅ…あ、あう……ヴィルぅ…」
どうしようもなく熱くなった体を、少しでも早くヴィルと触れ合わせたくて、アリソンはぷちぷちと自分のシャツのボタンを外していく。
ボタンを外して露になった鎖骨、火照った白いその肌の上に、突然ヴィルの舌が触れた。
「…ひゃっ!?ああっ!!?…や…そこ、だめぇ!!」
その言葉には答えずに、ヴィルはアリソンの鎖骨に、首筋に、うなじに、舌を這わせる。ねぶる。しゃぶりつく。
「…っああぁ!…ひゃんっ!?…ふああっ!!」
その刺激が肌の腕を滑ってゆく度にアリソンの体がピクンと反応する。ぞわぞわした快感の強さに耐えかねて指先が震えて、服を脱いでいく事すらままならなくなる。
そんなアリソンの手に代わって、ヴィルの手がアリソンの服を脱がせていく。
アリソンの肌を責めながら、器用にするすると、魔法のような手際で、ヴィルはアリソンを裸にした。
そして自らも手早く上着を、シャツを脱ぎ捨てて、裸の上半身でアリソンの体を抱き締める。
「知ってる?アリソンの体って、抱き締めるとすごくいい匂いがするんだよ」
なんて囁きながら、ヴィルはアリソンの肌のぬくもりの中に埋もれていく。アリソンもヴィルの肌の暖かさに体の全部を包まれていく。
ヴィルはアリソンの体を抱き上げて、ベッドの上に寝かせて体勢を変える。
「こうすると、アリソンの体の綺麗なところが見渡せるね。キラキラの髪も、空の色の瞳も、白い肌も、おっぱいも、脚も、手の平も全部……それに」
ヴィルはアリソンの脚の間から腕を伸ばして、ふさふさの猫しっぽをその手の平の中に収める。
「ひあっ!?…や…ヴィル、それ!?」
「コレも、それにこっちも可愛いよ」
ネコミミにもヴィルはそっとキスをしてあげる。
「…ひゃうっ!?」
「すごい……猫のところはすごく敏感なんだね……」
そう言いながらヴィルはアリソンの猫しっぽを手の平で弄ぶ。
根元から先端まで、何度も手の平の中でしっぽを滑らせる度、アリソンの体は面白いぐらい敏感に反応する。
さらにその間も休まず、ネコミミにキスをし続ける。
「…はぁん!!…や…も…ふああああっ!!!」
昨日までは影も形も無かった敏感なパーツを責められる。本来ならありえない筈の場所から、快感が絶え間ない波となってアリソンに襲い掛かる。
しっぽの先から根元の方に向かって走った電流は、そこでは止まってくれず、そのままアリソンの背骨を駆け上って全身を貫く。
ネコミミにヴィルの息が吹きかけられるだけで、アリソンの体が悩ましげにくねり、口元に甘い吐息が漏れ出る。
責められるアリソンも、責めるヴィルも、汗に濡れた肌と肌の合間で、お互いの体温に、我を忘れて溺れていく。
「ひあっ!!あはぁ!!?…あ…ヴィルぅ…あああああああっ!!!」
「アリソンっ!!…ああっ!」
いつしかヴィルの指先は、幾度往き来を繰り返したか知れないしっぽを登り、うしろのすぼまりの上を優しく撫でて、アリソンの一番敏感なところに辿り着く。
触れた指先に滴が伝う。
ヴィルはしとどに蜜を溢れさせるその中へと、指先を侵入させていく。
「……っ!?…や…まだそこ…ふあっ!!はうぅ!!」
ヴィルの指先が動くごとに、内側から湧き上がる熱が、アリソンに強烈な快感を与える。
しかし、体中の他のどの部分よりも熱くなったそこを満たすには、それだけではあまりに物足りなくて、切なくて……。
堪えきれないもどかしさに突き動かされるまま、アリソンはヴィルの耳元で囁いた。
「……ヴィル…私もう…ガマンできな……お願い…ヴィルのを、私に……」
涙目のアリソンの訴えに、ヴィルはコクリと肯いた。
張り詰めて今にも弾けそうな自分のモノを取り出し、ヴィルはそれをアリソンの濡れた入り口にあてがう。
「いくよ」
柔肉を押し割り、ヴィルはアリソンの奥へ奥へと入り込んでいく。滴り落ちるほどの蜜で濡れたアリソンの膣は、それを苦も無く飲み込んでいく。
「は…あああああああっ!!ヴィル、すごいよぉ……」
自分の内側を満たす熱、脈打つ血管の動き、確かにヴィルと一つになっているのだと感じさせるその存在感。アリソンはそれらに自分の全てを委ねる。
ヴィルの腰が動くごとに走り抜ける電流に歓喜しながら、アリソンはヴィルの体にきゅっと抱きつく。
「ひああっ!!ヴィルっ!!!ヴィルぅうううううっ!!!!」
「うあっ!…ああっ、アリソンの膣内、すごく熱い…熱くて、僕は…っ!!」
アリソンの体の外側と内側、両方がとても熱くて、とても愛しくて、ヴィルは一旦動き出した腰を止めることができない。
ただ、無我夢中の状態でアリソンの膣内へ、突き入れ、かき混ぜ、イヤというほど唇を重ねて舌を絡ませ合う。
さらに右の手の平で、二人が動くたびに激しく暴れるアリソンのしっぽを捕えた。
「ひゃうっ!?…うあ…ああっ!ヴィル…そんな、そこまで触られたら私ぃ…」
先程までよりも激しく、荒々しく、ヴィルの指先にアリソンのしっぽをしごかれて、アリソンの脳裏にいくつもの白い花火が上がる。
ヴィルは再びネコミミにキスをして、本物の方の耳にも甘噛みして、首筋から鎖骨に舌を這わせてきらきらと輝く唾液の軌跡を残す。
余った左の手の平は、小さいながらも健気なぐらいにその存在を主張するアリソンの乳首を、容赦なく転がし、思う存分に弄ぶ。
「…も…らめぇ…ヴィルっ!!…こんな…されたら…も…ふあああっ!!?」
体中の敏感な部分を責め立てられて、膣内をぐちゅぐちゅになるまでかき混ぜられて、快感に翻弄されるだけのアリソンには、もういくらの余裕も残されていなかった。
目の前の愛しい人の熱に溺れ、夢中になって腰を動かし続けたヴィルにとっても、それは同じだった。
二人の動きが一段と加速されていく。抱き締めあう腕にぎゅっと力がこもる。二人の体がクライマックスへと登りつめていく。
そして。
「くぅ…うああああっ!!!アリソン……っ!!!!!!」
「ふあああっ!!ヴィル、私…イクぅ!!!イクのっ!!!…あああああああああああっ!!!」
最後に大きく叫んで、二人は同時に絶頂へと達した。
まるでダムが決壊したかのように勢い良く、ヴィルの熱がアリソンの内側を白濁で満たし、それでも収まらずに接合部から外に溢れ出した。
体力の全てを出し切って、力尽きた二人は、繋がったままぐったりと折り重なる。
「………ヴィル、ありがと……」
結局どこまでも、自分はヴィルに迷惑をかけてしまうらしい。まあ、それはそれで幸せな気分だったけれど……。
しかし、気分は落ち着いたものの、アリソンを取り巻く状況は大して変わっていない。果たしてどうやって反撃したものだろうか?
「アリソン、ちょっと………」
考え込んでいたアリソンの耳元に、ヴィルがそっと囁きかけた。
「……っていう事を考えたんだけれど、やっぱり無茶だよね?」
自信無さそうにヴィルが話し終えたときには、アリソンの顔には怒ったままの顔で笑う例の表情が浮かんでいた。
「……ア、アリソン?」
「うふふふふ、そうね。そういう方法もあるのよね。いいわ。やってみせるわ!!」
もはや何を言ってもアリソンの耳には届かないだろう。青く燃える炎がアリソンの瞳に宿るのを、ヴィルは見たような気がした。

軍の研究施設の片隅、一人の男が札束を数えながらにやついていた。アリソンをネコミミに改造した例の男である。
「実験は大成功、まったく最高だよ」
ネコミミ美少女は彼の長年の夢だった。この実験を行うためにどれほど苦労をした事か。
許可を出し渋るお偉いさん達にネコミミの魅力を説いて回り、この不道徳極まりない計画を実行まで漕ぎ着けた。
その苦労がようやく報われたのだ。
なにより完成したネコミミ美少女、アリソン伍長の可愛さが彼に有利に働いた。
どんな人間も一目見ただけで骨抜きにする愛らしさ。計画の反対者たちも彼女の写真を見た途端、今までの自分への評価を改めた。
まったく、世の中に萌えに勝るものなどありはしない。
実験の第二弾も準備中。手術後、アリソンが目覚めるまでに撮影した寝顔の写真もバカ売れでポケットマネーも潤った。本当に笑いが止まらない。
来るべきネコミミ美少女の王国を夢見てしばらくウットリとしていた男だったが、外から聞こえるざわめきに妄想を中断させられてしまう。
どうも今日は外が騒がしいのだ。すっかり気分を壊された男は、外の様子を確かめようと立ち上がった。
分厚いカーテンと埃まみれの窓を開いて外の様子をのぞき見る。そこにあった光景は、男の想像を絶するものだった。
「な、なんだぁ!?」
人、人、人、人、そこら中黒山の人だかりである。数え切れない人間が施設の周囲を取り囲んでいる。だが、それ以上に異様だったのは彼らの姿と、叫んでいる言葉。
「アリソン伍長を泣かす奴は、俺がぶっ殺す!!!」
「いや、私がっ!!!」
「俺に殺らせろぉおおおおっ!!!」
Tシャツにウチワにハチマキ、手に手にネコミミアリソングッズを持った軍人たちの群れがそこにいた。彼らの目は一様に血走っている。
彼らはアリソンの訴えの元に集まった、ネコミミアリソンのファンなのであった。涙目で自分の受けた仕打ちを訴える彼女の言葉に、彼らの魂は燃え上がった。

彼女を泣かせる不埒な輩に鉄槌を!!!ネコミミアリソンの旗印の下、彼らの心は一つだった。
「な、なんでだよ?私が何をしたって言うんだ!?」
爆音を上げる戦闘機の編隊が、施設の屋根すれすれの低空飛行で飛んでいく。よく見ればあちこちに戦車の姿も見える。
さらに突然鳴り響く電話のベルで男は飛び上がった。震える手の平で受話器を取ると、
「君には失望したぞっ!!!とんでもない食わせ者めっ!!!!」
鼓膜が破けそうな怒鳴り声が、男の耳を直撃した。しかもこの声、このしゃべり方、男の計画を支援している空軍幹部のものではないか。
「ま、待ってください。何なのです、この騒ぎは?一体どうして私がこんな仕打ちに!!」
「貴様、アリソンたんを泣かしただろうがぁああああっ!!!!」
その言葉に男は愕然、どうやら受話器の向こうの彼も外の連中と同じ状態らしい。正気の沙汰ではない。受話器を手から落として、男は後ずさる。
しかし、部屋からも出られないうちに男の背中が何かにぶつかった。
「どこに行く気ですか?」
振り返った男の目の前にいたのはヴィルヘルム・シュルツ、男もアリソンの経歴に関する資料でお目にかかったことのある、アリソンの幼馴染み……。
「アリソンに色々と酷い事をしたみたいですね」
「いや、私は上からの命令で仕方なくだね……」
「計画の主導者があなただってことは、もうとっくに分かっています」
ヴィルの口調はあくまで淡々としたもので、男にはそれが却って怖かった。穏やかな表情を崩さぬまま、一歩、また一歩とヴィルが進んでくる。
すっかり気圧された男は思わず後ずさったが、彼の背後、窓の外では無数の群集が雄たけびを上げている。
もはや男に逃げ場はなかった。まさに前門の狼、後門の虎。いまや男は完全に追い詰められてしまっていた。
「計画を中止して、今すぐアリソンを元に戻してください」
ネコミミアリソンの人気を利用して味方を作り、男を追い詰めてこちらの要求を飲ませる。それがヴィルの考え付いた作戦だった。
ただ、当のアリソンがノリノリになってしまって、レコードデビューや各種グッズの発売など話がやたらと大きくなってしまったのだけれど……。
しかし、今回の件はこれぐらいで調度いいのかもしれない。
なにしろ、いつもはニコニコと温厚なヴィル自身も詳しい話をアリソンに聞いてから、かなり腹に据えかねていたのだから……。
すーっと胸いっぱいに空気を吸い込み、ヴィルは男を怒鳴りつけた。
「アリソンを泣かせたら、僕がぶん殴ります!!!」
普段ほとんど怒らないヴィルなのでイマイチ迫力に欠けていたが、それでも恐慌状態にある今の男には十分すぎるほど効果があった。
ヴィルの目の前で気絶した男の体が崩れ落ちる。
「終わった?」
部屋の外で様子を伺っていたアリソンが、ドアからひょこりと顔を覗かせた。
「うん、気絶させちゃったから、すぐに元に戻してもらうわけにはいかないけど…」
「まあ、しょうがないわよね。散々怖がらせちゃったし。ちょっと、可哀想なくらい…」
などと言う割には、アリソンの表情は愉快でたまらないといった様子だ。
「ところでさ、さっき言ってたこと本気なの?」
「何のこと?」
「ほら、『アリソンを泣かせたら、僕がぶん殴ります!!!』なんて、珍しく大きな声出して……」
アリソンは正直、ヴィルがあそこまで言うとは思っていなかったのだ。しかし、それはヴィル自身にとっても同じようで
「あ、いや……勢い言っちゃったんだけど……でも…」
「でも?」
「……本気だったよ…本気でぶん殴るつもりで、言ったんだ……」
そう答えたヴィルの表情はやけに真剣で、それが妙に可笑しくて、嬉しくて、すっかり固まってしまったヴィルの前でアリソンはくすくすと笑って見せたのだった。




※ネタ系の話ですが、アリソンの為なら毅然とした態度で怒ってみせるヴィルも書きたかった要素の一つでした。
やっぱりヴィルにとってアリソンは他に代えられない存在なわけですよ。

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