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妄想日記(アリソン・ネタ系+ヴィルアリ)

首都のアパートにヴィルを訪ねてやって来た友人君。
ところが、彼は部屋の片隅に転がっていた怪しげな日記帳を見つけます。
しかも、アリソンパパ・アイカシア大佐も乱入して事態はカオスな方向に……。
ネタ指数高めのお馬鹿話。
ですが、過激な描写もありますので、閲覧の際はご注意ください。





窓の外にはどこまでも青く高く晴れ渡った空が見えた。冬が近づく中、ここロクシアヌーク連邦の首都でも、日に日に寒さは厳しくなっている。
しかし、今日だけは暖かな日差しが心地よい好天気だ。ぽっかりと浮かんだ中休みのような、秋の午後である。
そんな爽やかな外の景色に背を向けて、一人の男が誰もいない部屋の中を物色している。
男の名はアイカシア・クロス大佐、スー・ベー・イル情報部に所属する軍人である。
「ほんとに私は何をやってるんでしょうね……」
つぶやいたその口には、百戦錬磨の彼らしくもない自虐的な笑みが浮かんでいる。
それもそのはずである。今、彼が行っているのは任務でもなんでもない。愛娘アリソンとその幼馴染ヴィルが暮らす部屋を、勝手に家捜ししているのだ。
「ああ、本当にこんなはずじゃなかったのに……」
娘に会いたい一心で様々な無茶を押し通し、アイカシア大佐は娘のいる首都での任務にありついた。
しかし、期待に胸膨らませアパートにやって来た彼はとんだ肩透かしを食らうことになった。アリソンもヴィルも、留守だったのである。
そこですごすごと帰ればよかったものを、何を考えたかアイカシア大佐は情報部仕込みのテクニックで部屋に侵入してしまった。
二人がどんな暮らしをしているのか、それがわかるものを見たかった。真っ向から尋ねても答えてくれないような二人の秘密に近づく手がかりが欲しかった。
そのために彼が思いついたのは、ヴィルが欠かさず付けているという日記を覗き見することだった。
「あった………」
それは引き出しの奥に、いかにもヴィルらしく過去の日記帳と一緒にきちんと並べて置かれていた。アイカシアはそれをそっと手に取る。
日記をもった指が震える。自分がしようとしている事が、どれだけろくでもないかを改めて実感する。
しかし、アイカシア大佐は自らの欲望に打ち勝つことは出来なかった。ゴクリと唾を飲み込みながら、その表紙に手をかけた。
そのとき、玄関のドアがガチャリと開く音がした。楽しそうに談笑しながら、誰かがこっちにやってくる。
人数は二人、両方とも男で片方の声には聴き覚えがある。ヴィルの声だ……。
退路を確保することをすっかり忘れていた。逃げ場がない。うろたえるアイカシア大佐は日記を持ったまま、近くにあったクローゼットの中に逃げ込んだ。
台所でお茶の用意をしながら、ヴィルは上機嫌に鼻歌など歌っていた。卒業以来会っていなかった上級学校での友人が、わざわざ首都までヴィルを訪ねて来てくれたのだ。
お盆にティーカップを載せ、友人のところに向かう。
友人はヴィルが着たのにも気がつかずに、何か本のようなものを一心に読みふけっている。その顔はにやけた笑いをこらえるので精一杯といった様子だ。
「…何を読んでるの?」
怪訝な顔をしてヴィルが尋ねると、友人はいかにも意味ありげな笑顔を向けながら、こう言った。
「はははは、やるなぁお前……。まさかここまで進んでるなんて…」
「だから何?どうしてそんなにニヤニヤして……………………って、それは!?」
よく見ると、友人が読んでいるのはヴィルの日記帳と同じ装丁ではないか。よく見ると、ヴィルの机の引き出しが開け放たれている。
「あっ!ちょっと、返してよ!!」
「いやいや、こんな面白いもの、そう簡単に返すわけにはいかない」
ヴィルの言葉にも耳を貸さず、友人はページをめくり、夢中になって読み続ける。
「面白い……って、そんなに変なこと書いた覚えはないんだけど……」
呆れ顔でつぶやいたヴィルに、友人は妙に神妙な面持ちで振り返った。
「これだけのことを書いておいて、まだしらばっくれるつもりか…」
「な!?」
睨み付けるような視線に、ヴィルは思わず後ずさる。友人は再びその顔にニヤニヤ笑いを浮かべ、片手に持った日記帳をヒラヒラさせながらこう言った。
「そっちがそのつもりなら………よし、この場でコイツを朗読してやろうじゃないか」

第○の月 ××日 晴れ
外は何をするにも気分の良い素晴らしい晴天だったけど、今日は一日アリソンと一緒に過ごした。ベッドの中で……。
こんなに長い間、肌を触れ合わすのは始めてだ。今日はもう絶対に外になんか逃がさないという一心で、アリソンと何度も何度も交わった。
何度抱きしめて何度射精しても、アリソンは可愛くて、アリソンの中は気持ちよくて、僕は飽きるということを知らなかった。
疲れ果ててアリソンが眠ってしまった後も、僕はその体を放さず、何度もキスをしてあげた。素晴らしい一日だった。

第○の月 ×△日 晴れ
朝食の準備をしていたアリソンに後ろから抱きつき、そのまま押し倒した。
最初はいろいろ理由を付けて僕を思いとどまらせようとしたアリソンだったけど、一度キスをしてあげると、すっかり乗り気になったようだ。
いつも通りではつまらないからと、思いつきでアリソンに裸エプロンをさせてみたが、これが予想以上に可愛らしくて、しかもエッチだった。
台所でのエッチはお互い燃えに燃えてしまって、気がつくと正午近くになっていた。いっぱいイキ過ぎてくたくたのアリソンの代わりに僕が昼食をつくってあげた。
またこんな風にしてみたいものだ。

第○の月 □×日 雨
この間の台所でのエッチ以来、前よりずっとエッチになったアリソンのために、僕はプレゼントをしてあげた。
可愛らしい包み紙とリボンで包装された箱の中身は、最新型のバイブレーターだ。
最初は少しアリソンには大きすぎるのではないかと思ったけど、アリソンのエッチなアソコはそれをすっかり飲み込んでしまった。
さんざん長い間、バイブレーターでアリソンのアソコを苛めた。アリソンの体温で湯気を立てるバイブを引き抜くと、いやらしい液がとろりと溢れ出した。
長時間責められ続けたアリソンの体はすっかり敏感になっていた。僕に抱かれたアリソンは数え切れないぐらいの絶頂を味わって、最後には僕に寄りかかって気を失ってしまった。

第○の月 □△日 晴れ
今日は少し大胆な計画を実行してみることにした。今日一日中、アリソンのアソコに例のバイブを入れておいてもらうことにしたのだ。
最近のエッチ漬けですっかり素直になっていたアリソンは恥ずかしがりながらも、バイブを挿入して、軍服を着込んで出勤していった。
赤らめた頬、バイブの振動に耐えながらもじもじと歩くその足取りが、とてつもなく可愛かった。
夕方、僕が帰宅するとアリソンは既に家に戻っていた。
いつもと違うアリソンの様子を、アリソンの同僚たちは風邪か何かと考えたらしく、今日は仕事の量も少なかったこともあって、早く帰ることが出来たのだそうだ。
アリソンと過ごす時を心待ちにしていた僕にも、それは都合のいいことだった。
早速アリソンの服を脱がせにかかる。一日中バイブを入れられていたアリソンのアソコはびしょびしょで、濡れたショーツは薄っすらと透けて見える。
「ヴィ…ヴィルぅ……はやく…これ…とってぇ……」
涙目のアリソンのお願いを僕はわざと無視して、アリソンの切なげな吐息を楽しむ。体中のそこかしこをじらすように撫でて、アリソンを段々と追い詰めていく。
そしてようやく、アリソンの股間のバイブレーターに手を掛けた。やっと抜いてもらえるとアリソンは安堵のため息をもらした。
しかし僕は、アリソンのアソコのぬめりで次第にずり落ちてきていたそれを、一気に奥まで突き入れなおした。
「やっ!!あっ!?あっああああああああああああああっ!!!!!!」
アリソンは大きな声を上げ、その一撃だけで絶頂に達して気を失ってしまった。本番まで及ぶことは出来なかったけど、どの可愛いイキ顔に僕は十分満足した。
と、ここで僕はある素晴らしいアイデアを思いついた。幸いアリソンは明日から三日間のお休みだ。実行しない手はないだろう。

第○の月 △×日 曇り
今、僕はこの日記をベッドに横たわるアリソンの姿を見ながら書いている。
ベッドの上でアリソンは両手両足を荒縄でベッドの四隅の支柱にくくりつけられ、身動きの取れない状態となっている。
その股間では例のバイブレーターが、音を立ててアリソンのアソコを蹂躙している真っ最中だ。
気絶したアリソンをベッドに拘束したのが昨日の午後七時のことだったから、かれこれ24時間以上もアリソンはこんな状態でいるのだ。
僕も昨日から一睡もしていない。目の前で快感に震え続けるアリソンが愛しすぎて、時間の経つのを忘れて見入っている。
アリソンの口からは断続的にあえぎ声が漏れ続ける。もちろん、猿ぐつわなんて噛ませていない。僕はアリソンに暴力を振るいたいわけじゃないのだ。
最初は泣き出しそうな声で「なんでこんなこと…するの?……ヴィル…もうゆるして…ゆるしてよぉ……」なんて繰り返し呟きながら、なんとか逃げ出そうともがいていた。
だけど少し強引にキスしてしまうと、諦めたような視線を僕に投げかけて、それっきり抵抗することをやめてしまった。
涙で潤んだ瞳を覗き込む。いつもより弱弱しく伏せられた目を見ていると、やっぱりアリソンは可愛くて、きれいだとしみじみ思う。
本当はすぐにでも一つになってしまいたかったけど、とびきりエッチなアリソンの姿をもうしばらく楽しんでいたかった。
今夜もこのままアリソンと一緒に過ごすことにしよう。

第○の月 ○×日 雨
丸二日のバイブ責めのおかげでアリソンはもう限界のようだった。体中を細かにふるわせながら、アリソンが縋りつくような視線を投げかけてくる。
「ヴィル……おね…がい……」
諦めと不安と期待とが混ざり合った哀願の言葉が、僕を信じられないほど欲情させる。僕はアリソンのアソコから、ゆっくりとバイブを抜き取った。
じゅくじゅくに溶かされきったアリソンの大事なところが露になった。冷たい外気に触れたそこはひくひくと物欲しげに震えた。
僕はアリソンの上に覆い被さり、我慢し通しで爆発寸前の僕のモノを、アリソンのアソコにあてがう。怯えたように瞼を閉じたアリソンの耳元で囁く。
「愛してるよ。アリソン……」
そして間を置かずに、一気にアリソンの中へと突き入れた。バイブで広げられ続けた筈なのに、アリソンのアソコは僕のモノをぎゅっと締め付けて放さなかった。
アリソンはまるで体中全部が性感帯になったみたいに敏感になっていた。肌の上を余すことなく指を這わせ、アリソンを狂わんばかりに責め立てた。
「うああ…やあっ!!…きもちいいっ!!!きもちいいよぉっ!!!!」
泣きじゃくりながら僕の責めに震えるアリソン。なんて愛しいんだ。愛するものの全てが腕の中にある喜びで僕の心は一杯になる。
突き入れて、突き入れて、突き入れて、突き入れて、アリソンがもう自分自身すらわからなくなるまで突き入れて、僕はアリソンの全てを味わった。
「あああっ!!!ひあああああああっ!!!も…ダメぇ!!だめぇえええええっ!!!!」
大声を上げて絶頂に達したアリソン、それでも僕は満足せずに絶頂後の敏感な体を責めつづけ、結局アリソンが気を失うまで休むことはなかった。

第○の月 ○□日 雨
僅かな睡眠を挟んで、今日も一日中アリソンと交わっていた。
今ではもうアリソンの方から僕の体を求めてくるようになったので、アリソンの両手足を縛り付けていた縄はほどいてしまった。
アリソンは今、仰向けにベッドに寝転んで日記をつけている僕の上で、一心不乱に腰を振り続けている。
ああ、僕は幸せだ。この時がいつまでも続けばいいのに………。
日記を書く時間も惜しい。これからしばらくは、アリソンと一緒の時間に専念することにしよう。

「………………………うあ」
日記を読み終えた友人は小さくうめいた。まさかここまでの事になろうとは……。
ヴィルとアリソンの性生活への興味から最初ははしゃぎながら読んでいた声も、日記が先に進んで壮絶な展開を見せるうちに小さくなっていった。
「ヴィル…………お前!?」
「してないしてないしてないしてないしてないしてないしてないしてない!!!!そんなこと全然、全くしてないよ!!!」
ヴィルは首をブンブンと横に振って必死で否定する。全く身に覚えのない話だった。自分がアリソンにそんな酷い事をする筈がない。
「大体、そんなの書いた覚えがないよ。どこで見つけたの、その日記………」
「いや、あそこの机なんだけど……」
友人が指差した先にあった机の引き出しが少しだけ開いている。
「あれは………」
ヴィルは言葉をなくした。ヴィルの机に寄り添うように並んだその机、あれはアリソンが書き物なんかをするときに使っている机だ。
「あの机の陰に隠すように置いてあったんだよ。で、つい野次馬根性が働いて……」
ヴィルは友人の手から日記を取って、その筆跡を確認する。間違いない、これは……。
「おい、ヴィルまさか……」
「……うん」
その時、玄関のドアが勢いよく開けられ、元気な女の子の声が飛び込んできた。
「ヴィル、ただいまーっ!!!」
二人は日記帳を隠そうとしたが、いささか慌てすぎた。足を滑らせた友人に巻き込まれて、ヴィルの手の中から日記帳が弾き飛ばされた。
くるくると舞い飛ぶ日記帳に向かって伸ばされた二人の腕がむなしく空を切る。絶望に見開かれた二人の目の前で、日記帳は部屋に入ってきた少女の胸にぶつかった。
「痛っ!なにこれ?……………………って、えええええええええええっ!!!!!!!!」
アリソンの悲痛な叫びが部屋中にこだました。
なんでこれがここにあるの?アリソンは肩をわなわなと震わせ、それが間違いではないかと何度も確かめた。しかし、アリソンの手にしている日記は間違いなく彼女のものだった。
日記帳はアリソンのえっちな妄想ノートだった。このノートの最大の特徴は、ヴィルのつけている日記の体裁をとっていることである。
ヴィルの視点で描写することで、妄想をよりリアリティのあるものにするのだ。まあ最近は内容が過激さに走ってインフレ気味だなとアリソンも思っていたのだけど……。
「見たのね?ヴィル………」
恥ずかしさで死んでしまいそうな気分の中、アリソンがうめく様な声で尋ねた。
「ご、ごめん、アリソン……」
もうダメだ。あんな恥ずかしいにも程があるものを見られるなんて……。もうお日様の下を歩けない。ほとんど泣き叫ぶように、アリソンは叫ぶ。
「ヴィルのバカっ!!!!!!人の日記を勝手に覗いて笑いものにして………最低よぉ!!!!!!!」
もうヤケクソだ。心配して駆け寄ったヴィルを振り払い、アリソンはヴィルの机に向かって駆け出す。
「こうなったら、ヴィルの日記も覗いてやるんだからぁああああああっ!!!!!!」
「ええええっ!!!!!?」
ヴィルがうろたえる。別に人に見せられないようなものを書いた覚えもないけれど、自分の心の内を覗かれるような事が平気であるわけもない。
ヴィルがアリソンに追いすがろうとしたその時、凄まじい叫び声と共に部屋のクローゼットの扉が吹っ飛んだ。
「うおおおああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「………っ!?アイカシア大佐?」
その中から踊り出てきた人物の姿にヴィルの頭はますます混乱する。なんでこの人がこんな所にいるんだ?
「ヴィル君っ!!!君はっ!!……よくも娘にっ!!!私の娘にぃいいいいいっ!!!!」
恥も外聞も捨てて大声で叫ぶアイカシア大佐、彼は今混乱の極みに立たされていた。
ヴィルの友人が読む日記の内容をクローゼットの中で聞いていたアイカシア大佐、彼は日記に描かれた恐るべき光景に怒りを燃やしていた。
さて、このクソガキをどうしてやろうかと思ったその時、それがアリソンが書いた妄想だとわかって、アイカシア大佐の頭はオーバーヒートした。
衝撃の事実と、事態の急激な変化に頭がついていけなかったのだ。錯乱したアイカシア大佐は持っていたヴィルの日記を高く掲げて叫ぶ。
「アリソンっ!!ヴィル君の日記はここにある!!!この私が、パパが持ってるぞぉおおおおおおっ!!!!!」
アイカシア大佐の発言に、ヴィルのパニックもピークに達する。
今、アイカシア大佐が叫んでいること、アイカシア大佐とアリソンが親子である事は秘密中の秘密なのだ。何も知らぬ友人の前で言っていいことではない。
「一体どうしたらいいんだ!!?」
さすがのヴィルの冷静な頭脳も、滅茶苦茶な展開の中で、すっかり役に立たなくなってしまった。大騒ぎする親娘の後ろで、ヴィルはただオロオロするばかりだ。
「でかしたわっ!!パパっ!!!」
アイカシア大佐のもとにアリソンが駆け寄り、ついでにまたも野次馬根性を発揮した友人も加わって、3人の前でヴィルの日記が開かれた。
そこに書かれていたのは………。

『アリソンの唇が僕の唇から離れても、しばらく僕は事態を理解することができなかった。
ただ、目の前でキラキラと揺れるアリソンの髪があまりにきれいで………。
ずっと昔から好きだった女の子が、ずっと昔から変わらない眼差しで、一心に僕をみつめていた。
この気持ちをどう表せばいいのだろう?どう書けばいいのだろう?まだ、頭の中の整理がまったくついていない。
今はただ、うれしい。アリソンが僕と同じ気持ちでいてくれることが嬉しい』
それは、ヴィルがアリソンからの告白を受けた、まさにその日に書かれた日記だった。
そこには、ヴィルが胸の奥に抱えていた思いが、もっとも素直なかたちで書き綴られていた。
思いのまま、とりとめもなく続く文章は最終的にこんな言葉に要約された。
『僕はアリソンのことを心から愛している』
日記を囲んだまま、アリソン、アイカシア大佐、ヴィルの友人の三人は固まった。
この日記に書かれているヴィルの素朴で純粋な気持ちに比べて、さっきまでの自分たち行動はなんだ!?
無断で人の家を家捜ししたり、他人の部屋に落ちていた他人の日記を興味本位で覗き見たり、膨大な量のエロ妄想の記録とそれがバレた時の周章狼狽ぶり………。
「私は……」「俺は……」「私って……」
こんな自分たちではお天道様に顔向けできない。いや、それ以前にヴィルに顔向けできない。
三人がそーっと振り返ると、いくらか落ち着きを取り戻したヴィルが、心配そうにこちらの様子を窺っている。
決して怒っているわけではない。だけど、困ったようなその笑顔は何よりも深く三人の罪悪感をえぐった。
「「「うああああああああああ~~~~っっっ!!!!!!!」」」
死にたいような気分で、三人はその場に崩れ落ちた。

「ヴィルぅ…私のこと、嫌いになっちゃた?」
シャワールームの中から、外にいるヴィルへとアリソンが問いかける。
「ううん、全然そんなことないよ」
今夜何度目かになるこの受け答え、ヴィルの言葉に嘘はないとわかっていても、アリソンの気分は沈んだまま晴れない。
あの後、ヴィルは落ちこんだ三人のためにお茶を出したり、なにやかやと慰めてくれたりした。
しかしヴィルの友人とアイカシア大佐はしょげかえったまま、アパートから出て行ってしまった。
アリソンも、ヴィルと顔を合わせているのが辛くて、さっきからずっとシャワールームに閉じこもって熱いお湯を浴びている。
あまりに長く浴びたせいで、指先はもうっふにゃふにゃだ。
「あんなこと考えてたなんて……やっぱり、ショックだったよね?」
おずおずとアリソンが尋ねた。
「………うん」
ためらいがちに答えるヴィルの声、自分のあんなにいやらしいところを見られてしまうなんて………。
もうしばらく外には出たくない。アリソンは力なくタイルの壁に背中を預ける。そのとき、シャワールームにヴィルが近づいてくる足音が聞こえた。
「確かに驚いたよ。それは本当のだけど…………」
ちょっと恥ずかしそうなヴィルの声、いったい何を言おうとしているのか、アリソンが顔を上げた。
その目の前で、シャワールームの扉がゆっくりと開いた。
「えっ!?」
服を脱ぎ捨てたヴィルが中に入ってくる。
「でも、僕だってアリソンと変わらない。僕だって、いやらしいこと、恥ずかしいこと、考えてるもの……」
耳まで赤くしたヴィルが、本当に恥ずかしそうに話すのを、アリソンは呆然と見つめる。流れ落ちるシャワーの下、ヴィルはアリソンの前に立った。
「ずっと前からこんな風にしてみたかった。シャワーで濡れてきれいなアリソンに、エッチなことをしたかった……」
「ヴィル……」
「僕だって、アリソンと同じだ。変わらないんだ」
顔が火でもふきそうなくらい熱くなって、逃げ出したいくらいに恥ずかしくて、どうしようもないくらいに心臓がドキドキする。
顔を赤らめうつむいたままの二人は、最初はためらいがちにお互いの体に腕を回し、それからゆっくりと抱き合う腕に力をこめた。
ヴィルの指がアリソンの体を撫ではじめる。背中に、おっぱいに、おしり、ヴィルのやさしい愛撫がアリソンに刺激を与える。
おだやかな愛撫、だけどヴィルに触れられただけで、アリソンの体は恐ろしいほどに敏感になってしまう。
追い討ちをかけるようにたたきつける熱いお湯の流れが、神経をむき出しにされたように感じやすくなったアリソンの肌をなぶる。
まるで体中、すべてをヴィルに触られているようだ。
「ふあ…ああっ!…こんな……すご…」
アリソンの息が荒くなるほどに、ヴィルの愛撫も激しさを増していく。
シャワーの暑さと互いの体温の熱さが渾然一体となって、どこまでが自分でどこまでが相手なのか判別できなくなっていく。暑い本流の中、二人は混じりあい一つになる。
ヴィルの指先はアリソンの体中をあますことなく触れていく。アリソンの肌の上ほとんどすべてに愛撫をくわえたあと、ヴィルの指先が向かったのは……。
「ヴィ…ヴィルっ?…そこ…だめっ!や…おしりぃ…きたないよ…」
思っても見なかった所を触られて、アリソンの声が大きくなる。おしりの穴から入り込んだヴィルの指先がうごめいて、アリソンはその未知の感覚に翻弄される。
「僕はアリソンの全部にさわりたい。全部を知りたい。いつも…そう思ってる。だから、汚いなんて思わない」
激しく動かされる指先に、もはやアリソンは陥落寸前だ。目に涙をためながら、アリソンはヴィルにおねだりする。
「も……だめなの…ヴィルぅ…おねがい…」
「……うん」
すっかり大きくなっていたヴィルのモノがアリソンのアソコに押し当てられる。その感触だけで二人の鼓動は否応なく早まる。二人見つめあいながら、ヴィルは挿入を開始した。
「ああっ!!あああああああっ!!!…や…ふああああっ!!!?」
最初の衝撃、その快感だけでアリソンは意識が吹っ飛びそうになる。快感の洪水に流されそうだ。気持ちよすぎて立っていられない。
「くぅ…大丈夫?…アリソン」
「あ…う、うん…なん…とか」
崩れ落ちそうなアリソンの体を、ヴィル脳ではしっかりと支える。その腕の温かさ優しさに、アリソンは安心して身を委ねた。
「ひあああっ!!あんっ!!ああんっ!!…や…はぁあああっ!!!」
ヴィルによりかかったアリソンの体を、下から突き上げてくる快感が何度も貫く。
必死にヴィルにしがみつきながら、アリソンの意識は快感の嵐の中、波にもまれる小船のように揺れ動く。
「ああああっ!!はぁんっ!!…ああっ!!はひぃいいっ!!!」
絶頂感に力が抜け、くてんと寄りかかってくるアリソンの体を後ろから抱きかかえ、ヴィルはその肌を優しく洗い流してあげた。
アリソンはヴィルのされるがままに、心地よさそうに身を任せる。ヴィルの指先で敏感にされた体は、ヴィルを受け入れる喜びに全体で震えているかのようだった。

柔らかな乳房を何度も揉まれる。舌先は何度もアリソンの首筋から鎖骨のラインを行き来した。おしりの穴への責めも断続的に繰り返されている。
なおも続けられるヴィルの愛撫がアリソンの感じる快感を時が経つにつれてより大きなものにしていく。
「うあああっ!!きもちいいよぉ!!…ヴィルっ!!ヴィルぅ!!?」
「くぅっ!…アリソン…うあ…僕も…ああっ!!」
流れ落ちるシャワーと立ち上る湯気、それらに視界を阻まれぼやかされ、確かに感じられるのは与え合う快感と互いの息遣いのみ……。
夢中になって体を動かし、お互いの体を強く強く抱きしめる。恥ずかしさなんてもう感じなかった。ただ求めるまま、二人は交わり続ける。
そしてついに、限界を知らず高まり続ける快感は、まるで津波のように二人をさらっていった。
「ああっ!アリソンっっ!!!!」
「ひああああっ!!!やあっ!!?イっちゃうぅううっ!!!ヴィルぅうううううううぅっっ!!!!?」
叫びながら同時に登り詰めた二人、ヴィルのモノから放たれた熱がじんわりとアリソンの中に広がっていく。

絶頂感に力が抜け、くてんと寄りかかってくるアリソンの体を後ろから抱きかかえ、ヴィルはその肌を優しく洗い流してあげた。
アリソンはヴィルのされるがままに、心地よさそうに身を任せる。ヴィルの指先で敏感にされた体は、ヴィルを受け入れる喜びに全体で震えているかのようだった。
そのとき、ふと振り返ったアリソンがヴィルの顔をまじまじと見て、とても恥ずかしそうに、少し嬉しそうにつぶやく。
「ヴィルの………えっち」
「……ごめん」
ヴィルが申し訳なさそうに答えて、アリソンが微笑んだ。
そして二人はどちらともなく目を閉じ、長い長いキスをした。

ベッドの上では、精根尽き果てたアリソンがぐったりと毛布に包まって横になっている。
その横でヴィルは椅子に座り、久々に引っ張り出した昔の日記を読んでいた。
アリソンに告白されるまで、恐ろしく鈍感な自分は己の胸の内にあった気持ちに気がついていなかった。それは確かに一面の事実である。
だけど、こうして日記の中の昔の自分を見ていると、ずっと昔から自分がアリソンのことをどれだけ大切に思っていたかを見て取ることが出来た。
ヴィルはベッドの中で横になっているアリソンを見つめる。
ピクリとも動かず静かにしているが、眠ったわけではないようだ。一応のケリはつけたもののアリソンはまだ少し今日の騒ぎを気にしているようだった。
ヴィルも確かに、今まで見たことのなかったアリソンの一面に驚いている。
だけど、そんなのは問題にならないほどヴィルはアリソンが好きなのだ。お互いの恥ずかしい思いを明かした後だからこそ、より強くそう思うことが出来る。
胸の奥からとめどなく湧き上がる思い、ヴィルはそれを何とか伝えたかった。
「アリソン……」
「えっ?な、なに?」
微笑んだヴィルはアリソンが横たわるベッドの上、毛布の中にするりと滑り込む。
「実はもう一つ、アリソンとしてみたいって、いつも僕が思ってることがあるんだ……」
ヴィルの意図がわからずきょとんとしているアリソン、ヴィルの腕がその体をしっかりと抱き締めた。
「僕はいつもこんな風にしていたいって、ずーっと抱き合っていたいと思ってる」
「あ……うあ…ヴィ…ヴィルぅ……」
ヴィルの腕の中、アリソンはまともに喋ることも出来なくなる。
ヴィルはアリソンの手の平をとり、きゅっと握り締める。
昔からヴィルを色んなところに引っ張っていったこの手の平、改めて感じるその感触は細くて小さくて、なによりあたたかい。
「アリソン、大好きだよ……」
もはやアリソンは声も出さずに、ただヴィルの胸に顔を埋める。
ヴィルの言葉に、ヴィルの体温、ヴィルの全てに包まれながら、アリソンは過激でエッチな妄想でも到底及ばないようなドキドキを感じていた。

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