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罠(アリソン・ムリヤリ描写)

ベネディクトとフィオナからの手紙を受け取り、イクスへと旅だったアリソンとヴィル。
しかし、二人を出迎えたベネディクトとフィオナの態度にヴィルは違和感を覚える。
そして、薬で体の自由を奪われたアリソンとヴィルは容赦ない責めを受ける事に……。

ムリヤリ系の描写があり、閲覧注意!
後味もかなり悪い話です。
また、責め役であるベネディクトとフィオナの性格がかなり歪められています。
(本当は二人とも大好きなんですが………ごめんなさい)
そんな二人を見たくないという方は閲覧はお控えになった方が良いと思います。

それでも、という方は追記から本編をどうぞ。






ぴちゃぴちゃと薄闇の中に粘着質な音が、絶え間なく続いていた。
窓から差し込む僅かな星の明かりが、ベッドの上に重なり合う二つの影を浮かび上がらせている。
「…も、やめ……やめて…くださ……うあっ!?」
影の一つ、短い茶色の髪の少年ヴィルヘルム・シュルツは、ぐったりと力の入らない体を震わせ、荒く切れる息の合間に必死に哀願の言葉を繰り返す。
ベッドの上に横たわるヴィル、ズボンを脱がされて剥き出しになった彼のモノにもう一つの影の舌がいやらしく絡みつく。
「……くちゅ…ぴちゃ……うふふ…ヴィル君のとっても熱くなってるわ……」
必死の思いで紡がれるヴィルの言葉を無視して、もう一つの影は意思とは裏腹に固く熱くそそり立つヴィルのモノをうっとりとした表情で眺める。
その顔を見るたびに、ヴィルの中に渦巻く困惑は深まっていく。
何故?
どうして?
一体なんでこの人は、僕にこんな事をするのだろう?
どうしてこんな事になってしまったのだろう?
「……どうして?…どうしてなんです?……フィオナ…さん……」
名前を呼ばれたもう一つの影、フィオナは顔を上げてほのかに微笑んだ。昼間に見るのと変わらない、彼女の心の優しさとまっすぐさを感じさせるその笑顔。
それは、この異常な状況のもとにあっては何か悪い冗談のようにしか思えないものだった。

今にして思えば、最初から、この歪な違和感にヴィルは気付いていたのかもしれない。
ベネディクトとフィオナの二人から便りが届いたのは2週間ほど前の事だった。内容はヴィルと、彼の幼馴染みのアリソンを彼らの家に招待するというものだった。
もちろんアリソンとヴィルに大切な友人二人との再会を拒否するような理由は無かった。二人は予定を調整して、なんとかまとまった休暇を作り、はるばる彼らの暮らすイクス王国へと向かった。
だが、久方ぶりの再会に喜ぶアリソンの横で、ヴィルはどうにも言葉に表せないような、奇妙な感じを拭い去る事が出来なかった。
目の前で微笑むベネディクトとフィオナの顔が、手厚いもてなしが、交わされる言葉の一つ一つが、なにやら作り物めいているようにヴィルには感じられた。
それを長旅の疲れと無理矢理に納得させたヴィル、しかし異変は夕食を食べたあとに起こり始めた。
体全体を覆うだるさと、奥から滲み出すような体の熱さ、最初は風邪でも引いたのかとヴィルは思った。だが、それは間違っていた。
腕が、足が、体全体に力が入らなくなっていく。少しでも体を休めようと横になったベッドの上で、ヴィルは動けなくなってしまった。
そして、そのタイミングをあらかじめ見越していたかのように、ヴィルの部屋のドアがゆっくりと開いて、フィオナが姿を現した。
「…やめ……こんな…くぁっ!……こんなの変です……変ですよ……」
思うように動いてくれない腕に力を込めて、ヴィルはなんとか体を起こそうとする。しかし、フィオナの巧みな舌使いが僅かばかりの抵抗力をも奪い去っていく。
「…くちゅくちゅ……全然変じゃないわ……男の子なら当然の反応よ……」
絶え間なく襲い掛かる異常な快感。絡みつく舌の感触が、伝わってくるフィオナの体温が、モノを濡らす唾液の粘りが、ヴィルの神経を焼き尽くしていく。
もはやどうする事も出来ず、目の端に涙を溜め、ヴィルは終わる事の無い責めに耐える。
「やめて…ください………はぁはぁ…こんなこと……もうしないで…ください……」
もう殆どうわ言の様に、ヴィルがつぶやいた。
ぴちゃぴちゃと続いていた音が、不意に止まる。
「違うわ。私はなにもしない…。するのはあなたよ…」
そう言って顔を上げたフィオナの意味ありげな微笑み、その表情の奥に隠されたどろりとした何かが、ヴィルの背筋を凍らせる。
何?まだ……何かあるというのだろうか?何を考えているというのか、この人は?
「あら……」
その時、部屋へと通じる廊下を、誰かの足音が近づいてくるのが聞こえた。
誰かが、この部屋にやってこようとしている?ダメだ。今、こんな状況の部屋に入ってこられでもしたら………。
ヴィルは祈るような気持ちで、足音の主が立ち去ってくれるよう念じる。だが無情にも、ドアのちょうど手前で足音は立ち止まった。
「……だめだ」
精一杯に伸ばした腕も、ドアにまでは届かない。青褪めるヴィルの横で、しかしフィオナは嬉しそうに笑って見せた。
「向こうも準備が整ったのね」
「えっ!?」
フィオナの言葉にヴィルがハッと顔を上げる。
しかし、その意味を問う暇も無いまま、廊下に立つ何者かの手の平がゆっくりとドアを押し開いていく。
思わず顔を背けたヴィル、その耳に入ってきたのは、彼にとって最も馴染み深い人物の声だった。
「…………ヴィル?」
それはヴィルの幼馴染み、アリソンの声だった。考え得る限りで最悪の事態だ。アリソンには、彼女にだけは自分のこんな姿を見られたくはなかった。
だがしかし、ヴィルはここで妙な事に気が付いた。
聞こえてくるアリソンの声の様子がいつもと違う。息も絶え絶えといった様子の力ない言葉、まるで今のヴィルと同じような弱りきった声…………。
恐る恐る開かれたドアの方に、ヴィルは顔を向ける。
「………うあ……はぁ…ヴィルぅ……」
「………ア、アリソン?」
現れたアリソンは一糸まとわぬ姿で、後ろからベネディクトに支えられてようやく立っていた。
「……や…見ないで……お願い……」
蚊の鳴くようなか細い、涙交じりのその声。これがアリソンの言葉だというのだろうか。
ヴィルは、アリソンの後ろに立つベネディクトの顔を必死の思いでにらみ付けた。
「どういう…ことなんです?アリソンに何をしたんです?」
ヴィルの視線を全く気にする様子もなく、ベネディクトは部屋に入ってくる。
「夕食に…、何を入れたんです?どう見たって…アリソンの様子は普通じゃない…」
部屋の中ほどまで進んで、ベネディクトはヴィルに微笑みかけた。
「とても良いお薬を少し…。アリソン君には効きすぎたみたいですが…」

……………………気が付いた時には押し倒されていた。
春に行った大陸横断鉄道の旅では、ヴィルとアリソンは同室に置いてもらえたのに、今回のイクス訪問では何故か二人は別々の部屋があてがわれる事になった。
それだけでもアリソンには十分に不愉快な事だったが、それに加えて先程からのこの体のだるさである。文句を言いに行こうとしても体に力が入らない。
動くに動けない苛立ちと、僅かばかりの不安の間で揺れていたアリソン。だがその時、ドアが開く音と共に、見知った顔が部屋の中に入ってきた。
「ベネディクトさん!?」
突然の来客に驚くアリソン、呆然とする彼女の前にベネディクトは一気に詰め寄って
「きゃあああっ!!?」
太い腕で無理矢理アリソンをベッドの上に引き倒し、抵抗する暇も与えず乱暴に衣服をむしり取った。
「ちょ……何考えて!?」
覆い被さってくるベネディクトの体を引き剥がそうと、アリソンは必死で腕を突っ張る。
だが、もとより圧倒的な体格差がある上に、今のアリソンの体の状態は普通でなかった。なす術なく下着まで脱がされて、ヴィルにさえ見せた事のない大事な部分が露になる。
そして、ベネディクトの荒々しい指先は、躊躇うことなくそこへと伸ばされた。強引に侵入される苦痛と、言い表しがたい快感がアリソンを襲う。
「……あ…嫌ぁ……」
浅く突っ込まれた指先にかき回されて、大事な部分がくちゅりと音を立てる。アリソンの秘裂からは既にしとど蜜が溢れ出していた。
「……うあ…そんな…なんで?」
ここでようやくアリソンは、自分の体に起きていたもう一つの異変に気が付いた。神経をむき出されたような体の痺れが体中を覆っている。
「や…こんな……ああっ!!ひぅ!?」
指先が肌の上をなぞるだけで、アリソンの体を電気が走りぬける。脱力感はさらに深まって、それと引き換えにするかのように体が敏感になっていく。
胸を揉まれ、乳首を指先で転がされ、いやらしく這い回る舌先に肌を唾液で汚される。
本当なら耐えがたいはずの一つ一つの感触がアリソンの体に信じがたいほどの快感を与える。頭の芯が痺れて、何も考えられなくなっていく。
「……ああ…うあ…ヴィル……ヴィルぅ……」
その言葉にベネディクトの手が、不意に止まる。
「………心配しなくてもいい。一番大事な役割まで、俺は取ったりしないさ……」
そう言ってベネディクトは、アリソンの後ろの穴へと指を侵入させ始めた。
意味ありげなその言葉への疑問は、アリソンの頭に一瞬浮かんでから、襲い来る異様な感覚の前に押し流されていった。

そして、体の隅々を指先で弄られ、汚され、前も後ろも判らないほど快感で頭を蕩かされたアリソンを、ベネディクトはヴィルの部屋まで運んできたのだった。
「……なんで?…どうしてなんです?……どうしてこんな酷いことを……」
信頼していた。一緒にいた時間はさして長くは無かったが、それでもベネディクトとフィオナはかけがえの無い友人だと、ヴィルもアリソンも思っていた。
今、この絶望的な状況にあっても、二人が自分たちにこんな仕打ちをしているという現実が受け入れられなかった。
「やはり誤解されてしまったようですね。私は何もしていません。何かするのは私ではありません」
ベネディクトがアリソンを、股を大きく開くようにして、子供に小便をさせるような格好で抱き上げた。
「君がするんですよ。ヴィル君…」
一瞬、その意味が理解できなかった。
だが、アリソンを抱えたベネディクトが、ヴィルの横たわるベッドへと歩みだして、ヴィルの頭に恐ろしい予感が浮かぶ。まさか………。
「やはりお互い初めては、愛する人と結ばれたいでしょうからね……」
同じように察したのか、アリソンも必死で首を横に振り、せめてもの抵抗の意思を示す。
しかし、体に力が入らず、なすがままの二人には殆ど抵抗も出来なかった。
ベネディクトに抱えられて、アリソンの体がヴィルの真上に、アリソンとヴィルの秘部が触れ合うような距離に移動する。
「こんな…やだ、ヴィル…」
「……アリソン…」
もうほとんど泣きそうな顔で、二人は視線を交わし合う。
互いの思いを確かめ合ったあのリリアーヌの町での思い出が、二人の脳裏をよぎる。
結ばれる、確かにそう誓った。
それがどうして、こんなおぞましい形で成就されなければならないのか。
「ベネディクトさん……」
すがるような目つきで、ヴィルが言った。
「私もフィーも、大切な友人二人がもっと仲良くなるように願っているだけです」
ベネディクトが残酷に微笑み、フィオナが頷く。
愕然とするヴィルの前で、アリソンの体がゆっくりと下ろされた。
「ひあっ……」
ヴィルのモノがアリソンの中に入り込んでいく。身を縮めて耐えようとするアリソンの体から、不意にベネディクトは手を放した。
ズブリ!と、ヴィルのモノが一気にめり込む。
その瞬間、全ての思考が吹き飛んだ。自分のモノを覆った溶け出しそうな熱が、背骨を駆け抜け脳まで痺れさせるのがわかった。
絶望も、困惑も、ヴィルの頭に渦巻いていた何もかもが、襲い来る快感の波の前に、まるで泡のように弾けて消える。
ヴィル以上に薬の影響を受けていたアリソンの反応は、更に酷いものだった。
「うあああっ!!やら……ああっ!!……やぁ!!…ひあああああっ!!!」
破瓜の痛みとうねるような快感が、アリソンの意識をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。
薬に溶かされきった体は貪欲に快感を追い求め、アリソンの支配を離れて淫らにくねり、痙攣を起こしたかのように腰が動く。
絶え間なく襲い掛かる快感と痛みはいつしか渾然一体となって、アリソンの神経を蹂躙し尽くす。
「やあぅっ…、きえるっ!…わたひ!?…ああっ!わたひぃ……きえちゃうのぉ!!」
未知の感覚に飲み込まれる恐怖に、アリソンは髪を振り乱し叫ぶ。
嫌なはずなのに、押し寄せる快感の奔流に抗えず、心と体は溶け出していく。自分の体が内側から、外側から少しずつ壊されていくのがわかる。
(やだ……こわい…こわいよ……)
縋れるものは一つしかなかった。崩れていく自分自身を繋ぎとめられる確かなもの、いつも一緒にいてくれた、ただ一人の最愛の人……。
「うあああああっ!!!ヴィルぅ!!ヴィルっ!!!」
弱弱しく泣き叫び自分の名を呼ぶアリソンの声が、快感に溶かされてからっぽになったヴィルの頭の中を満たしていく。
(アリソン……泣いてる?)
今まで、泣いてるとこなんて見た事なかったのに。意地っ張りで、どんなに悲しくても辛くても、じっと涙をこらえていた。そんなアリソンだったのに………。
悲しいんだね。辛いんだね。苦しいんだね。
僕も……悲しいよ。
慰めてあげたかった。安心させてあげたかった。アリソンの頬を流れ落ちる涙を、これ以上見たくなかった。
全てが混沌に沈んでいく中、ヴィルはアリソンの背中を必死で抱き締めた。
「……アリ…ソン……アリソン……アリソンっ!!」
互いの名を呼び合い、汗ばむ肌を、震える手足を絡ませながら、狂ったような熱の中で二人は交わり続ける。
その傍らで、ベネディクトとフィオナは満足げに笑っていた。
「初々しいですね……」
「ええ、本当に……」
ベネディクトの言葉に肯いたフィオナは、ヴィルの部屋にきたとき足元に置いた袋を取り上げ、その中から両の手の平に収まる程度の大きさの瓶を取り出した。
「それは?」
「前に言ったことがあったでしょう?あの二人のために、村のみんなに頼んで用意しておいたの」
「なるほど……」
瓶を受け取ったベネディクトは、それを軽く揺らしてみる。内部を満たしていたどろりとした液体が波打つのが見えた。
「なるほど、これは素晴らしいですね……」
嬉しそうに目を細めたベネディクトは、瓶を小脇に抱えたまま、アリソンとヴィルが交わり続けるベッドの脇に立った。
完全に快楽に呑み込まれ、行為に夢中になっている二人はそれに気がつかない。
「愛し合う二人に割り込むのも無粋な気がしますが………もう少しだけ、私にもお手伝いさせてください」
瓶の蓋を開け放ち、その中身を二人の上にとろりと垂らした。
「ああっ!!や…ひああっ!!………っ!?あああああああああああああああっ!!!」
最初にそれを浴びたのはアリソンだった。粘りを持つ液体が背中を滑り降りた直後に、それは突然襲ってきた。
「…なに!?…なんらのぉ!!?…やら…こんな…あつひぃいいいいっ!!!!」
肌を焼くような激感、それから一瞬遅れてやって来たのは、じっとしているのが耐えられないような激しい疼きだった。
流れ落ちていく液体に犯された部分に触れられるだけで、脳髄の奥まで突き抜けていくような快感に襲われる。雷に撃たれたかのように体が震える。
「…アリ…ソン?…ああっ!!…うああああああああああっ!!!!!」
アリソンの肌の上を滑り降りた液体は、ヴィルの体までも侵略していく。
「これは、二人に飲ませた薬の原料の植物を、何年も漬け込んだ蜂蜜なのよ」
二人の反応を見て十分に満足したのだろう。うんうんと肯きながら、フィオナが説明を始めた。
「皮膚を経由して体に効率よく薬を吸収させて、普通に薬を飲んだときとは比べ物にならないぐらいの快感を与えてくれるのよ。
ただ、作るのに手間と時間がかかりすぎて、今回用意できたのはその一瓶だけだったのよね………」
弾むような口調で蜜の効能を語るフィオナの言葉も、今の二人の耳には届かないようだった。
瓶の中に入っていた蜜の半分以上を振り掛けられた二人の体は、全身の感覚器官をただ快楽を感じるためだけのものに堕とされてしまった。
催淫蜜は絡み合う二人の体を隅々まで覆い尽くし、潤滑油となって触れ合った肌を滑らせる。
ぬるぬるとした感触と、薬によって無理矢理に高められた体温は、二人を想像を絶する快楽の泥沼へと引きずり込んでいく。
「ああっ!!……アリソン……んむ…くちゅ…ぴちゃ……はぁはぁ…」
「や…はああっ…ヴィルぅ…んぅ…んんっ…くちゅ……」
今までした事もなかったような、舌をねっとりと絡ませあうディープキス。理性は熱せられたバターのように溶け出して、二人の頭の中から流れ出ていく。
もう抵抗の意思など残っていなかった。何に抗えば良いのかすら、今の二人にはわからなくなっていた。
ただ、死ぬほど体が熱くて、死ぬほど気持ちよくて、それなのに、死ぬほど悲しくて涙が止まらない。
「あっ…やあっ!!……ごめ…ん…ごめん…ね……ヴィル……わたし…」
「……アリソン…ごめん……ごめん……」
二人にわかるのは、一緒に歩んできた道のりも、一緒に掴む筈だった幸福も、もう取り返しがつかないほどに壊されてしまったという事だけ。
そして、その虚ろをねっとりと満たしていく、快楽だけだった。
淫らに腰を振り、訳が判らなくなるまで突き上げる。
強制された事だったのか、それとも自分の意思だったのか、逃れられぬ糸に絡み取られた今となっては、もはやどうでもいいことだった。
「…ひあああっ!!…すご…すごひのぉ!!…わたひ…きもひいいのぉ!!!!!」
「……くあ…うあああっ!!!」
泣きながら、叫びながら、お互いがお互いを壊していく。
それは、二人だけの地獄だった。
やがて二人の体も心も、限界へと追い詰められていった。
「あっ!…うあぁ……も…これ以上は……出る!?…射精してしまう…アリソンの中に!?……だめ…だ……」
体の奥から駆け上ってくる感覚が、少しだけヴィルの正気を呼び戻した。なんとか膣内で出してしまうことだけは回避しようと、ヴィルは必死で脱出を図る。
しかし…………。
「ダメですよ。アリソン君はこんなにもヴィル君の全てを欲しがっているのに………」
ベネディクトの手の平が、アリソンの体を、その下でもがくヴィルごと押さえつける。
「もっと素直になってあげてください。愛し合った結果なら、決して恥ずかしい事じゃないんですから……」
そう言ったベネディクトは、瓶の中に残っていた蜜の全てを、二人が繋がりあうその接合部へと注ぎ流した。
「やああっ!!?も…ひゃめ!?あああああ―――――――――――っ!!!!」
「くぅ…あああっ!!?あああ―――――――――――――っ!!!」
既に限界を超えて責め続けられた体、許容量を遥かに上回る快感を与え続けられた二人の神経、ギリギリの所で持ちこたえていた二人に耐える術などあろうはずもなかった。
意識は真っ白な地平へと連れ去られ、二人は自分の中で何かが弾けるのを感じた。
「うああああああっ!!!射精るっ!!?射精るぅうううううううっ!!!!?」
「ひああああああああああっ!!!イクっ!!イクぅ!!?イっひゃうのぉおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」
アリソンの膣内に、ヴィルの精液が一滴も漏らさず注ぎ込まれていく。
堕とされた体はその感覚さえゾクゾクするほどの快感に変換し、小さな絶頂の連鎖が二人の中を埋め尽くしていく。
アリソンとヴィルには、それ以外の何も残されてはいなかった。びりびりと肌の上を、体の中を駆け抜けていく疼き以外は何一つとして…………。
こうして、二人は全てを失った。

精根尽き果て、繋がったままぐったりとしているアリソンとヴィル。
唾液と汗と蜜と涙、それらが混ざり合った液体で汚された頬を寄せ合って、切れ切れの呼吸で必死に酸素を取り込む。しばらくは立ち上がる事さえ出来ないだろう。
力なく虚ろな瞳にはかつての輝きは欠片も残されていない。ただ、時折こぼれ落ちる涙だけが、薄暗い部屋の明かりを反射して鈍く輝いていた。
そんな二人の様子を飽く事無く眺めていたフィオナとベネディクトだったが、不意に立ち上ってドアに向かう。
息も絶え絶えのヴィルはその姿をぼんやりと眺めていた。
その時、ドアを開きかけて、何かを思い出したようにフィオナが立ち止まった。何を思いついたのかクスクスと笑い、部屋の中、ベッドの方に戻ってくる。
「…フィオナ……さん?」
にっこりと笑いかけるその表情に、相変わらず悪意の存在は影も感じ取れない。
フィオナはその指先をアリソンの背中の上に這わせ、ヴィルのモノが挿入れられたままのアリソンの秘裂へと強引に差し込んだ。
「フィオナ…さ……なにを!?」
フィオナの指がアリソンの中をぐちゅぐちゅとかき混ぜ、同時にヴィルのモノにも刺激を与える。
「…ひっ!!」
それをきっかけに二人はまた腰を動かし始めた。体力などもうとっくに尽きているのに、止めることが出来ない。
先程の絶頂でさらに敏感になってしまった体が、凶暴さを増した快感に反応し、蹂躙される喜びに打ち震える。
「やあっ…も…ゆる…して…ゆるしてぇ!!…いやあああああっ!!」
「うあああああっ!!!」
再び地獄へと叩き落された二人。その姿を、本当に愛しそうに眺めてから、今度こそフィオナとベネディクトは廊下へと出て行った。
部屋の中には、止まる事の許されない行為を強いられた二人だけが残された。



僕とアリソンはベネディクトさん達の所有物になった。
二人でよく話し合って決めたことだ。
あれから僕たちがどんな事をされたのか、今でもよく思い出せない。ただ、体の奥深くにまで刻み付けられた疼きが、僕たちに選択の余地などないと告げていた。
アリソンは空軍をやめ、僕は大学への進学と上級学校の卒業を諦め、もろもろの手続きを終えて再びイクスにやって来た。
今日は僕とアリソンの結婚式だ。
といっても、服装は普段通りで、立ち会うのはベネディクトさんとフィオナさんの二人だけ。結婚の宣誓だけを行う簡単な式だ。
ベネディクトさんは僕たちを祝福して、贈り物をくれた。
僕たちの首元で、日の光を鈍く反射する、真新しい革製の首輪だ。『ヴィル』、『アリソン』、それぞれの名前が彫られた金属プレートが金色に輝いている。
アリソンの肩を抱いて、僕は外に出る。
ずっと外で待っていたベネディクトさんとフィオナさんは、僕たちを見ると本当に嬉しそうに笑ってくれた。僕たちの結婚を心の底から祝ってくれている。
僕らは二人の前で、永遠に愛し合う事、永遠に服従し続けることを誓った。
二人に促され、僕たちは誓いのキスを交わす。
唇を離すと、アリソンの頬を一筋の涙が伝うのが見えた。肩に乗せた手の平から、かすかな震えが伝わってくる。
アリソンの手の平が僕の頬にそっと添えられる。
ようやくそこで、僕は自分も泣いているのだと、気が付いた。
互いの背中に腕を回し、僕たちは強く抱き締めあった。そうでもしなければ、声を上げて泣きじゃくり、この場に泣き崩れていたに違いない。
ぽろぽろ、ぽろぽろと止まってくれない涙が、僕の視界に霞みをかけて、抱き合って近くにあるはずのアリソンの顔さえ見えなくなっていく。
感極まったベネディクトさんとフィオナさんの拍手が、僕の耳にはどこか遠い場所の音のように聞こえた。
もう一度心の中で、僕はアリソンを永遠に愛し続けることを誓った。この地獄の底で、アリソンだけを愛し続けると、固く心に誓った。






※このお話のベネフィーの立ち位置ってそもそも私の歪んだ愛情からきてるんですよね。
アリソン・ヴィル・ベネディクト・フィオナで擬似家族みたいな妄想をした事があったんです。
私はこの四人が仲良くしてると凄く嬉しくなってしまう人なのですが、
陵辱系の内容で書くときにそれを元にして薄暗く救いの無い妄想をしてしまったのです。
ベネディクト・フィオナ好きの方々、本当に申し訳ありません。

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