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受粉の国(キノ・ネタ系)

とある国で名産の果物を栽培している農園の手伝いをする事になったキノさん。
ところが、その仕事というのは………。
ネタ指数、エロ指数、ともに高めの作品です。





その日、キノはとある国のレストランにいた。夕方近くにこの国に辿り着いたキノは、旅の最中の貧しい食事の鬱憤を晴らすべく、まずは夕食を取る事にしたのだ。
あっと言う間に夕食を平らげたキノのテーブルの上に、きれいに切り分けられた果物を盛り付けた皿が置かれた。見た事の無いきれいな赤の果実、甘い匂いが食欲を誘う。
「えっと……デザートはもういただいたはずですけど…」
少し驚いて、皿を運んできたウェイトレスの女性に問い返したキノ。女性はそんなキノに微笑んで答える。
「旅人さんへのサービスで、お出しする事になってるんです。どうぞ召し上がってください。お腹が一杯になったのなら、無理にとは言いませんけど……」
「あっ、いえ、ぜひいただきます」
女性に促されるまま、キノは手に取ったフォークで果実の一切れをぷすりと突き刺す。しっとりとした果肉を口元まで運び、ゆっくりと口の中に収めた。
その瞬間、何ともいえない甘味がキノの口の中に広がった。
「おいしい!」
思わず声を上げるキノ。キノの反応をニコニコ顔で見守る女性の横で、キノは夢中になって果実を食べた。
「満足したもらえたみたいで良かったわ」
「はい、とっても甘いのに後口がさっぱりしてて、こんな美味しい果物はどこの国でも食べた事がありません」
「うふふ、これはこの国の特産品で、高級レストラン向けに輸出もされている大人気の品なんですよ」
「そんな高価なもの、食べても良かったんですか?」
「まあ、宣伝の意味もありますし、それに少し自慢もしたかったんです」
「自慢?」
「はい。私、副業でこの果物の栽培の手伝いをしてるんです。だから愛着もあって……」
嬉しそうに語る女性を見ていると、キノも何かほんわかとした気分になってきた。手塩に掛けたこの果物を美味しいと言ってもらうことが、彼女のなによりの楽しみなのだろう。
皿に残った最後の一切れを、キノは名残を惜しむようにじっくりと味わった。
「ごちそうさま。本当に美味しかったです」
「どういたしまして………って、あら?」
礼を述べたキノに答えようとして、女性の表情がふと固まった。覗き込むようにまじまじとキノの顔を見つめてから、一言ポツリ。
「女の子だったの……?」
女性の言葉に、キノは苦笑を浮かべて
「はい。こんな格好してるからあんまり気付かれないんですけど……」
「綺麗な顔はしてるなって思ったけど……大きなパースエイダーを持ってるし、表情も凛々しいし、気付かなかったわ。ごめんなさい」
キノとしては全然慣れっこな事態なのだけれども、女性はすっかり恐縮してしまった。だが、ふと何かを思いついたような表情を浮かべると、その瞳はキラキラと輝き始めた。
そして突然、キノの両手の平をぐいと握り締めた。
「旅人さんっ!!」
「な、何ですか!?」
「さっき食べた果物の世話、手伝ってみませんか?旅人さんにとって、きっと良い経験になると思いますっ!!!」
「は、はい……」
女性の気迫に圧されて、うっかり肯いてしまったキノ。だがこの時の彼女は、後に起こる騒動の事など、まったく知る由も無かった。

翌日の朝早く、キノはエルメスに乗って昨日の女性が働いているという農園へと向かっていた。
「じゃあ、今日の予定はまるまるキャンセルなの?」
「うん。まあ、正直興味が無いわけでもないしね。たまには成り行きに任せて行動するのもいいさ」
「キノはいつもそうしてる気がするけど」
言い合ってるうちに、道の前方に巨大な緑の塊が見えてきた。
「あれが農園?どっちかって言うと森に見えるけど、キノ、道は間違ってないよね?」
「うん。その筈だけど……」
少し不安を感じながら走っていると、さらにその緑の塊の前に、いくつかの建物と農園の看板が見えてきた。
農園の前で待っていた昨日の女性が手を振ってくる。
「おはようございます、キノさん。お待ちしてましたよ」
「おはようございます。えっと、ここで間違いないんですよね?果樹園にしては鬱蒼としてますけど……」
「ああ、見学に来られた方には良く言われます。でも、中に入れば理由はすぐにわかりますよ」
キノはエルメスを駐輪場に停め、女性の案内でいくつかある建物の中の一つに入る。そして、そこで待ち構えていたものを見て絶句した。
「きゃああああああああああああああああっ!!!!」
耳をつんざく黄色い悲鳴。それなりに広いその部屋の中を一杯にしていたのは、年の頃は十代二十代の女性ばかり、しかも全員が素っ裸であった。
「この娘がさっき話してた旅人さんね。ほんと、一見すると男の子みたいね」
「でも見てあの顔、ちょっとドキドキしてるみたいで凄く可愛いわ」
きゃあきゃあと歓声を上げながら押し寄せてくるまぶしいばかりの肌色の群れ。キノはどうして良いかわからず、唯一服を着ている昨日の女性に助けを求めた。
「あの、これは一体どういう………?」
「今日、キノさんには受粉作業を手伝ってもらうわ。大丈夫、心配しなくてもそんなに難しい仕事じゃないわよ」
「いや、そうじゃなくて……」
女性はキノの言葉には全く耳を貸さず、自分も他の女性たちと同じようにするりと服を脱ぎ
「さあ、キノさんも脱いで。貴重品やパースエイダーは責任を持って保管するから安心して」
キノの服に手を伸ばして脱がしに掛かる。思わず抵抗しそうになったキノだが、他の女性たちまでが次々と手を伸ばし、キノは身動きさえ出来なくなってしまった。
なす術も無く、あっと言う間に丸裸にされたキノ。恥ずかしそうに胸と股間を手で隠すと、周りの女性たちはまた、可愛いだのと騒ぎ立てる。
「さあ、これで準備万端。みんな、早速始めるわよっ!!!」
「お―――――――っ!!!!!」
「ちょ……待ってくださいっ!!待ってくださいってば!!!!」
慌てふためくキノの前で、部屋の奥の方に降りていたシャッターが音を立てて開き始める。隙間から吹き込む風と共に、昨日嗅いだあの果実の匂いが押し寄せる。
「さあ、キノさん。頑張りましょうねっ!!!」
どう答えて良いかわからないキノを置いてけぼりにして、果樹園での受粉作業は始まったのだった。

シャッターが上まで上がり切ると同時に、女性たちはそれぞれ思い思いの方向へと、バラバラと分かれて歩いていった。
一人取り残されたキノは、ぽつねんと建物の中に立ちつくす。脱がされた服やパースエイダーがどこへ行ったのかは杳として知れない。
この姿で部屋の外に出るわけにもいかないので、キノは仕方なく果樹園の中に一歩を踏み出す。
「それにしても、本当に大きな木だな……」
太い幹から張り出したがっしりとした枝。鬱蒼と茂る木の葉に遮られて、太陽の光はほとんど届いてこない。
そんな薄暗い木々の間で、目に付くものがあった。木の葉や枝の中で白く浮かび上がるそれは、2メートルはあろうかという巨大な花だった。
「まさか、あそこから花粉を取って来いって言うんじゃ……」
地面から花までは高さはおよそ20メートル。木登りをするには幹は太すぎる上に、花はまだ開きかけの半分つぼみのような状態である。
思案に暮れて花を見上げるキノ。しかし、その時突然にわさわさと花が動き始めた。そして、ゆっくりと花びらが開き始め、微妙に角度を変えてキノの方を向いたかと思うと……
「う、うわぁあああああああっ!!?」
花の根元の太いツルが動き出して、まるで獲物に食いつく獣のように、キノめがけて花が覆い被さってきた。
逃げようとしたキノだったが何故か体に力が入らず、そのまま巨大な花びらのテントに閉じ込められてしまう。
花の中は濃厚な香りで満たされていた。どうやらこの強烈な香りがキノの体から力を奪っているらしい。
自分の体を支える事さえ出来ず、キノは地面にへたり込んだ。そして、何気なく上を見上げて、そこにいたものの姿にさらに驚愕する。
「ははっ、そんな恐がらなくて良いよ」
裸身の男性がキノに話し掛けた。整った顔立ちに色白の肌は、優男と言って良いほどのものだった。
だが、男は人間ではなかった。キノは見た。男の背中から伸びたツルが、そのまま二人を覆う花に繋がっているのを……。
「あ、あなたは……?」
「ん、知らないのかい?ははぁ、さては新入りだね。俺は君が仕事をする対象だよ。この木の雄花だよ」
「えっ?」
「となれば、後は想像がつくだろう。今年もたっぷりと花粉を運んでもらおうかな。可愛いミツバチさん」
雄花はそう言って、指をパチンと鳴らした。すると男の背中の方から、幾本もの細いツルが伸びて、キノの手足に絡みついた。
振りほどこうにも花の香りに侵されたキノの体は、まともに言う事を聞いてくれない。むせ返るような甘い空気を吸うごとに、熱い疼きが湧き出てキノの力を奪い去るのだ。
「ふぁ…こんな……やめ……っ!!」
「そう言わないで。まずは俺の蜜をたっぷりとあげよう」
手足を固めているのとは別のツルが、その先端をキノに向けて固定された。そして、ビクビクと小さく脈動したかと思うと……
「…ひぁああっ!?…うわっぷ…ふぁ…やぁああああっ!!!」
キノの体めがけて、ツルの先端からどろどろとした蜜が発射された。薄く濁るほど濃厚な蜜の集中砲火を受けて、キノは体中をべとべとに汚されてしまう。
手足に巻きついたツルからも発射が始まる。
雄花の背後からはさらに多くのツルが現れ、キノの乳首や脇の下、おヘソや太もも、その上一番敏感な部分にまで先端を擦り付けながら発射を繰り返す。
「…ああっ…何ぃ…これ……体が…熱いよぉ……」
「なかなかのもんだろ、俺の蜜も。たっぷりとほぐしてから、花粉を受け取ってもらおう」
雄花はキノの体に抱きついて、蜜に汚れた体中を揉み解すように愛撫した。蜜の催淫効果ですっかり敏感になった体は、雄花の指先に従順に反応してしまう。
ピンと張り詰めた乳首はおろか、全身がまるで性器に変えられたかのように敏感になってしまっていた。
弾力のある瑞々しい肌の上を指先が滑る度に、キノの口からは抑え切れない甘い喘ぎが漏れ出てしまう。
「…ふぁっ!!…ああっ!!?…あはああっ!!!らめぇ…こんな……やら…やらよぉおおおおっ!!!」
「やっぱり新人さんは初々しいなぁ。そんな可愛い声で鳴くんだもの……その唇、少し味見させてもらうよ」
「ふぇ!?…あ……んんっ……んむぅ…んぅ」
抵抗する間もなく、雄花が唇を重ねてくる。容赦なく差し込まれた雄花の舌が、キノの可愛らしい舌に絡みつき、くちゃくちゃと音を立てて嬲った。
口の中に広がる味は、甘い甘い蜜の味。体にかけられたものと違いさらさらした液状のその蜜は、食道を流れ落ちキノの体の内側に火をつける。
雄花の愛撫はなおも続き、体中を天井知らずの気持ち良さが埋め尽くしていく。
そしてそんな中、一番敏感な部分の疼きは刻一刻と増し、堪え切らないレベルまで高まろうとしていた。
「そろそろ、頃合かな……」
「…えっ?ひ…うああっ…な、なにをして……!?」
まるで人間のものと何一つ変わらない、いきり立つ雄花の怒張がキノの入り口に押し当てられた。
雄花はそのまま先端をキノのアソコに何度も擦りつけた。先走りの溢れ出るソレのたまらない熱さが、キノの脳をさらに欲望へと追い立てる。
そして、焦らされ続けたキノの心と体が今にも崩壊しそうになったその瞬間、雄花はキノのアソコを一気に突き上げた。
「…や…はぁああああああああああああっ!!!!!」
大きく太い雄花のモノが、キノのきゅっとすぼまった可愛らしいアソコを、熱く濡れた柔肉を割り裂いて奥の奥まで貫いた。
さらに一気に腰を引いて、先端が抜けてしまいそうになるところで再び突き上げる。どこまでも激しく勢い任せのピストン運動に、キノは死ぬほど感じてしまう。
「ああっ…ふあぁあんっ!!ひ…あああっ!!!…や…すご……こんな…ボク…おかしくなっちゃうよおおおっ!!!!!」
蜜を吸って変わり果てた体は並みの責めでは満足できない。意思とは関わり無く、キノの体はもっと強く、もっと激しい責めを求めるようになっていた。
それに応えるかのように雄花は突き上げのペースをどんどん速めていく。体中を這い回る何十本というツルは愛撫の手を休める事無く、キノの体を徹底的に快感漬けにした。
「…ひゃうぅ!!…あはぁんっ!!?…らめっ!!らめぇえええっ!!!おっぱいも…おしりのあなも…アソコも…からだじゅう…ぜんぶおかしくなっひゃうううっ!!!!」
三本のツルが先端から絶え間なく蜜を噴き出しながら、キノのクリトリスを摘んで、こね回し、無茶苦茶にいじり倒していた。
本来なら痛みを感じるほどの力でツルに巻きつかれた両乳首も、今はじんじんと津波のように押し寄せる快感しか感じられない。
アナルを穿つツルは時間が経つほどに本数を増やし、最初は一本であったものが既に六本となり、隙間からじゅぷじゅぷと蜜をこぼしながら切なげにひくついている。
体中の神経が圧倒的な快感の濁流の前に、いまやオーバーヒートを起こさんばかりになっていた。
「ひぐぅっ!!…あふぁああっ!!!…も…らめ…やらぁ……これいじょ…ムリらよぉ……」
「まだまだ、最後にとっておきが残ってるぜ」
快感の荒波に翻弄され続けるキノ。だが、雄花は手を緩めない。激しい突き上げに加え、キノを拘束するツルの力でキノの体を揺さぶり始めたのだ。
前後左右、さらに上下にと、キノの体が踊る。二つの動きが合わさる事で、さらに激しく予測不能な快感の嵐がキノの中に発生する。
最後の最後まで持ちこたえていた理性も吹き飛び、ついにキノの頭の中から快楽以外の何もかもが消えてしまう。
ツルの動きを待つまでも鳴く自分で腰を振り、訳のわからぬまま快楽を貪り、ボロボロと涙をこぼした。
圧倒的な快感にその身を焦がされ続け、とっくに限界を越えていたキノの体。雄花は今までの中で最も激しい突き上げによって、キノにとどめをさした。
「ひあああああああああああああっ!!!!イクっ!!!イクッ!!!イクぅううううううううううううっ!!!!!!」
弓なりに反らせた背中をガクガクと痙攣させながら、絶頂の衝撃に悲鳴を上げるキノ。その膣内に今までに感じた事も無いような熱い濁流が溢れ出る。
「……っああぁ…でてる…ボクのなか…でてるよぉ……」
絶頂後の放心した意識の中でその熱に体を震わせるキノ。雄花はキノの体をそっと地面に横たえて
「それじゃあ確かに花粉は渡したから、あとはよろしく頼むぜ、新入りさん」
そう言って花びらの中に収まりながら、するすると木の上へと戻っていく。キノは絶頂の余韻にすっかり虚脱し切っていたのだが、自分の体に起きた奇妙な変化に気がついた。
股間がたまらないほど疼いている。それも、先ほどまでとは違う。まるで何かを堰き止められているような、張り詰めた疼きである。
怪訝に思ったキノは顔を上げ、疼きの中心に目を向けた。そして、ソレを見た。
「うあ……あああああああああっ!!!!…ウソ…こんな…ボクが……」
空へ向け、熱くたぎりその身を屹立させる怒張。つい先ほどまでキノがアソコに受け入れていたのとほとんど変わらないその姿。
「ウソだよ……なんで…どうしてボクに…オチンチンが……」

はぁはぁと切なげに息を切らしながら、キノは果樹園の中を歩いていた。頬を赤く染め、堪えきれない疼きのために瞳には虚ろな色が浮かんでいる。
木の根が張り出してでこぼこになっている道をおぼつかない足取りで進むのは、別に当てがあっての話ではなかった。
少しでも立ち止まって疼きに飲み込まれてしまえば、そこでそのまま行き倒れになってしまいかねない。
重たい足を一歩一歩踏み出す作業に没頭することで、キノは何とか気分を紛らわそうとしているのだ。
とはいえ、今まで味わったことの無い種類の快感にさらされ続けて思考力を失ったキノは、意識してそれをやっているわけではなかったが。
「…ふぁ…ああんっ…や…ひはぁああっ…」
最初の内は何とか抑えようとしていた喘ぎ声にも、今のキノはすっかり無頓着になっている。
とにかく楽になりたかった。欲望の全てを吐き出して、この疼きから開放されたかった。だが、そのための方法がまるでわからない。
朦朧としながら彷徨い続けるキノ。だがその時、キノの頭上の木々がガサガサと揺れ動き始めた。ぼんやりと、キノは視線を上に向ける。
「えっ?」
そこにあったのは例の巨大な花だった。つぼみの先端がキノの方に向けて動いている。どうやら先ほどのようにキノに覆いかぶさるつもりらしい。
「…そんな…も…やぁ…」
これ以上、あの快楽を味わってしまえば自分は本当に壊れてしまう。走って逃げようとしたキノだったが、ふらつく足はそれを許さず、木の根に足を引っ掛け転倒してしまう。
地面に倒れ伏したキノの上に花がゆっくりと下りてくる。地面を這って逃げようとしたキノの行く手を花びらの壁が塞いだ。
「…あっ……いやぁ…」
「大丈夫よ、こわがらないで……」
突然背後から掛けられた優しげな声に、キノは思わず振り返った。そこにいたのは、柔らかな微笑を浮かべた裸の女性だった。
「あなたは……?」
「私はこの木の雌花よ。もしかして、何も知らずにこの果樹園に来たの?……って、まさかあなた旅人さん?」
「は、はい」
「うあちゃ~、あの娘たち、またやっちゃったのね……」
呆然とするキノの前で、女性は参ったなとでも言うように首を振った。
「去年もこんな事があったのよ。何も知らない旅人の女性を受粉作業に参加させちゃって大騒ぎになったことが……」
雌花の話はこうであった。
この果樹園で働く女性たちが担っているのは、普通の植物がミツバチなどの昆虫に頼っている花粉を運ぶ役目なのだ。
雄花によって膣内にどろどろの花粉精液を注入して雌花の元まで運んでもらう。
そして、花粉精液を受け取ると生えてくる擬似男根によって、女性の姿をした雌花の中に注ぎ込んで、受粉を完了するのだ。
作業の代価は、実った果実と花たちが与えるえもいわれぬ快感である。
「この国の娘たちは受粉作業を当たり前のものだと思ってるから、他の国ではやっていないことだと知っていても、大して気にせずに旅人を誘ってしまうの。
せいぜい、この国ではこんなに気持ちいいことが味わえるのよ、なんてちょっと自慢するぐらいの気持ちでね」
そう言ってから雌花は地面に倒れたキノを抱き起こした。温かな腕に抱かれていると、擦り切れそうな疼きのさなかにいるにも関らず、ほんわかと安心した気持ちになってくる。
「さあ、さっさと済ませてしまいましょう。大丈夫よ、花粉を全部出してしまえば股間に生えてるソレも無くなっちゃうわ」
「は、はい……」
「うんうん。それじゃあ、まずはベッドを用意しましょう」
雌花がパチンと指を鳴らすと巨大な花が一旦持ち上がり、大きく開いてから上を向いて地面に降りた。
そうやって現れた即席のベッドの上に雌花はキノと一緒に横になる。ふと雌花の顔を見やると、雌花の方でも優しげにキノを見守っていてくれた。
改めて見てみると、本当に美しい顔をしている。黄金色の瞳にウェーブのかかった蜜色の髪をなびかせている様は、まさに花の精といった感じである。
「安心して、全部私に任せてちょうだい。優しくしてあげちゃうから……」
キノは促されるままに擬似男根を雌花のアソコにあてがった。その感触だけでふるふると震えてしまうキノの体を、雌花はきゅっと抱きしめる。
温かくて柔らかい胸にきゅうきゅうと押し付けられて、キノは心の底からの安心感を感じる一方で、言いようの無い気恥ずかしさを感じていた。
顔を赤くしたキノの額に、雌花はそっとキスをしてから
「きて、旅人さん……」
そう言った。さらに顔を赤くしたキノは言われるがままに、ゆっくり、ゆっくりと雌花のアソコに挿入を始めた。
「…くぁ…ああっ……すご…熱いぃ…」
柔らかく包み込みきゅっと締め付けてくる雌花のアソコの熱。その感覚だけでキノは擬似男根から自分が溶け出していくような心地を味わった。
今にも出してしまいそうな圧倒的な快感、もちろん今のキノにはそれを我慢する理由など無かったが、それでもキノはしばらく射精を堪える事にした。
少しでも長い間、この熱の中に包まれていたい。そう思ったのだ。
「…さぁ…慌てないで……ゆっくり動かしてみて…」
「はぁはぁ…わかり…ました……」
キノが腰を前後に動かすたびに、絡みつく柔肉が擬似男根の全体を擦り上げる。触れられたわけでも無いのに、なぜだかアソコまでがキュンと切なくなってしまう。
快感のあまりの大きさのためピストン運動のスピードは一向に上がらなかったが、キノはそれでも無我夢中だった。
雌花の体にぎゅっとしがみついたまま、擬似男根から送られてくる快感の電流を思う存分に貪る。雌花はそんなキノの背中を抱き、優しく見守っていた。
「…あっ…ひゃうぅ!!…も…らめ……ボク…出しちゃうぅうううううううっ!!!!」
そしてついに、大きく脈動した擬似男根からキノの膣内に溜め込まれている花粉精液が吐き出された。
射精の衝撃は凄まじく、キノは弓なりに反らせた背中をビクビクと痙攣させながら、絶頂の悲鳴を上げた。そしてそのまま、脱力した体を雌花の上に横たえる。
「…ふぅ…どうかしら、だいぶ楽になったでしょう?」
「…あ、…はい…もう我慢できないほど辛くはないです…」
「このまま続けて四,五回も出せば、股間についてるソレも消えてなくなるわ」
一息ついてから体を起こしたキノに、雌花はそう言って微笑んで見せた。やっぱり素敵なその笑顔に、キノはしばし見入ってしまう。
すると、雌花はクスクスと、少し恥ずかしそうに笑い出した。
「ちょっと…そんなにじっと見つめられると、私も恥ずかしいわ」
「あっ…ごめんなさい……すごく綺麗だったから、つい……」
「うふふ、ありがとう。でも、あなただってとっても可愛いわよ、旅人さん」
なんて言って、雌花は恥ずかしがるキノを胸元にぎゅうぎゅうと抱きしめた。
とにもかくにもキノもようやく一安心。体中に感じる雌花の体の柔らかさ、温かさに、ここに来て良かったとさえ考えるようになっていた。

雌花に身を任せ、幸福感に包まれながら受粉の交わりを続けるキノ。だがしかし、キノに降りかかる災難の全てが出尽くした訳ではなかった。
一回目の射精を終えて落ち着いたキノは、先ほどより幾分激しいペースで前後運動を繰り返していた。
その快感を楽しむ余裕の出来始めたキノは、擬似男根を抜き差しする度に切なげな声を上げて喘ぐ。
快感に震える初々しい少女の声は、それだけで情欲をそそるものがあり、次第に雌花の方も行為に夢中になり始めた。
しかし、その声を聞いていたのは雌花だけではなかったのだ。
「あら?」
「これって……確か今日やって来たあの可愛い旅人さんの…」
「すごい…なんか可愛いなぁ」
木々の狭間を通り抜けたキノの嬌声は、今しも雄花たちから花粉を受け取り欲望ではちきれそうな体を持て余す女性たちの耳に届いた。
初々しく、それでいて何か背徳的な少女の喘ぎは、甘い疼きのために思考力をほとんど無くした女性たちの頭を満たしていった。
一人、また一人と、女性たちはキノと雌花が交わっている場所へと進行方向を変え、ゆっくりと歩き始めた。
近づくほどにより大きく聞こえてくるキノの喘ぎはさらに彼女たちの興奮を高め、やがて頭の中をただ一つの思考だけに染め上げていく。
「…はぁはぁ…旅人さんのなか…出したいよぉ」
やがて、キノが行為に熱中する花のベッドの周りを数十人の女性が取り囲み始めた。

最初に異変に気付いたのは雌花の方だった。
「えっ?…なんであの娘達あんなところに…」
自分たちを取り囲む女性の群れ、その瞳は一様にキノに向けられている。しかし、快感のために感覚が鈍っているのか、キノは一向にその視線に気付かない。
既に花粉精液を三回射精し、切羽詰った疼きは無くなっているが、今度は新たに覚えた射精の喜びがキノを虜にしていたのだ。
それでも、雌花の様子が少しおかしいことに気付き、キノは雌花の視線の先へゆっくりと振り返る。そこにいたのは……
「うふふ。旅人さんが楽しんでくれてるみたいで、私も嬉しいわ」
昨夜、キノをこの受粉作業に誘ったウェイトレスの女性が虚ろな微笑を浮かべて立ち尽くしていた。
ねっとりと欲望の絡みついたその視線に、キノもようやくただ事ではないと気付き始めるが、少しばかり遅きに失した。
「ねえ、私も仲間に入れてちょうだい……」
「そんな…何をして!?…ふぁあああああああっ!!?」
じゅぷり!!振りかけられた蜜と、湧き出る愛液、さらに溢れ出る花粉精液でじゅくじゅくに濡れたキノのアソコを、女性の擬似男根が一気に貫く。
堪らずに漏れ出たキノの悲鳴にさらに欲望を掻き立てられて、女性は一心不乱にキノのアソコに突き入れ、膣内を滅茶苦茶に攪拌した。
「…ひぅううっ…や…あはああああんっ!!!……こんな…いやぁっ!!!」
キノがどんなに拒絶の言葉を発しようと、催淫蜜と花粉精液で発情させられたアソコは女性の狂ったような責めにさえ喜びを感じ、擬似男根をきつく食い締めてしまう。
きゅっと締まるキノの肉穴の熱くぬるぬるした感触は凄まじく、女性の擬似男根はめくるめく快感の前にたちまち限界を迎える。
「ああああっ!!!旅人さんのなかぁっ!!!出るっ!!!出るぅううううううっ!!!!」
「やあああっ!!!!らめえええええええええええっ!!!!!!」
波を打って注ぎ込まれる花粉精液。その熱と衝撃にキノの頭は一瞬、絶頂感のため真っ白に吹き飛ばされてしまう。
だが、その直後、その絶頂すら遥かに越える熱と衝動がキノのアソコからこみ上げてきた。
「うああっ…なんれ……なんれ…またボクのからだ…あつくなるのぉおおおおおっ!!!!!」
それは当然の結果だった。花粉精液を膣内に注がれた女性は、それを全て雌花に注ぎ込んでしまうまで堪らない肉の疼きにさらされる事になる。
雌花と交わり、雄花に注がれた分の花粉精液をかなり吐き出していたキノは、既にその疼きからはかなり解放されていた。
だが、ここに来て、今度は背後の女性から再び花粉精液を注がれてしまったのだ。一気にぶり返した疼きは、キノの理性を奪い取るのに十分な威力を持っていた。
「いやああっ!!!いやっ!!!…ボクのこし…とまんないよぉおおおおおおっ!!!!!」
「…ふぁあっ!!…ああっ……しっかりして…旅人…さ……やぁ…ふあああああああっ!!!!」
一気に乱れていくキノを気遣う雌花の言葉も、再び始まった激しいピストン運動に断ち切られてしまう。
バックからキノを犯す女性はさらに激しく、ガクガクと腰を揺さぶり、キノと雌花の両方へ快感の衝撃を送り込んだ。
疼きが強まった事でキノは簡単に射精してしまうのだが、その度に背後の女性から新たな花粉精液を流し込まれてしまう。
擬似男根全体を包む雌花の熱さと、アソコを乱暴にかき回される快感、さらには出しても出しても終わらない異常な射精感に、キノの意識は蹂躙されていく。
さらに、これまで流し込まれた事の無い異常な量の花粉精液をその身に受けた雌花も、絶え間ない快感の中で次第に理性を失っていく。
「ああぅ…あああああああっ!!!!らめぇ!!!ボク…また出しひゃううううっ!!…またイっひゃぅうううううううっ!!!!!!!」
「ひぅううううっ!!!…たびびとさんのがぁ…わらひのなか…またビクビクってぇええええええっ!!!!!」
互いの背中をぎゅっと抱き締め、キノと雌花は、もはや拷問同然となった快感と絶頂の連続攻撃に必死に耐えた。
やがて女性がキノに突き入れるペースもだんだんと落ちていき、最後の射精をした瞬間、女性の擬似男根はしゅるしゅると萎み、完全に消えてなくなった。
「…くぁ…はぁ……やっと…終わった……」
アソコをかき回す肉棒の感覚がなくなり、キノが少し安心した次の瞬間だった。
「旅人さん、次は私にやらせてちょうだい………」
「えっ!?」
今度は別の女性キノの背後に立ち、アソコにあてがった擬似男根を一気に奥まで突き入れる。花粉精液でぬるぬるの膣壁の感触だけで、まずは一回目の射精をしてしまう。
「あああっ……ああっ…だめぇ…だめらよぉ……も…これいじょ…ボクぅ……」
ボロボロと涙をこぼしながら哀願するキノの言葉を無視して、女性はガクガクと腰を振り、思う存分キノの膣内に花粉精液をぶちまける。
何度射精しても、その度に花粉精液は補充され、今キノの背後に立っている女性が力尽きても、また別の女性がキノの膣内に擬似男根を突き入れる。
しかも、キノを犯す女性たちの射精ペースはキノのそれよりも速い。キノがいくら雌花に向けて射精しようとも、それよりも多くの花粉精液が膣内に貯まっていく。
キノの膣内は一分の隙も許される事なく花粉精液で満たされ、なだらかだった下腹が微かに膨らみ始めさえした。
キノの絶え間ない射精を受け続けた雌花の瞳は既に虚ろで、もはやキノを気遣い、助けてやるだけの余裕は残っていなかった。
「も…やぁ……ボク…もう…しゃせいしたくないよぉ…イキたくないよぉ……ああっ…いやぁ…またぁああああっ!!?」
「ひぐぅううっ!!…まただされてるのぉっ!!!…たびびとさんのあついの……わらひのなかぁ…いっぱひぃいいいいいいっ!!!!!」
拒もうと、抗おうと、あまりの快感に立つ事さえままならない二人は、擬似男根を持て余す女性たちの玩具にされ続けた。
どれだけの絶頂を味わおうと、際限なく欲望の源を注ぎ込まれ、イってもイっても満足する事が出来ない。それはまるで、快楽の餓鬼地獄だった。
「あはぁ…旅人さんも…あの雌花さんもすごく可愛いよぉ……私…もう我慢できないぃ……」
やがて、いまだに順番の回ってこない女性たちが自らの指で擬似男根を慰め始めた。それでは満足できない女性は、キノと雌花の体に擬似男根を擦りつけ始める。
無理矢理握らされた擬似男根を、キノと雌花は泣きじゃくりながら擦り上げ、さらには喘ぎ声を漏らす口にまで擬似男根を突っ込まれた。
次々と女性たちの射精をその身に受けて、二人の体は白濁の汚されていく。足元には二人のアソコに納まりきらなかった花粉精液が水溜りを作っていた。
もはやキノと雌花からは、前後左右の感覚さえ失われ、叩きつけられる花粉精液のむせ返るような臭いと、狂ってしまいそうなほどの快感だけが二人を満たしていた。
「らめええええええっ!!!!ボク…おかひくなるぅううううっ!!!おかひくなっひゃうのぉおおおおっ!!!!!」
「ああああああああああっ!!!!あはああああっ!!!わらひ…こんな……いやあああああああっ!!!!」
快感に弄ばれ、壊されて、キノと雌花の心と体はすでに限界を越えてしまっていた。
だが、キノを犯す肉棒の容赦ない突き上げは、雌花の体さえ巻き込む凄まじい快感の衝撃で、二人の意識の最後の糸を断ち切る。
「ああああああああっ!!!たびびとさぁんっ!!!!わらひ…もうっ!!!!ひあああああああああっ!!!!!!!」
「ふああああああっ!!!!…ボク…またイっひゃうのおおおおおおっ!!!!イクっ!!!イクっ!!!イクぅうううううううううっ!!!!!!」
ガクガクと全身を痙攣させながら絶頂に達したキノと雌花の体は、そのまま糸の切れた操り人形のように崩れ落ちた。

それから5日後、キノは再びあの果樹園の、あの雌花の木の前にいた。
「もう旅立つのね、旅人さん」
「はい、正直名残惜しいですけど……」
するすると地面まで降りてきた雌花に、キノが答えた。
あの受粉作業での大騒ぎはどこへやら、果樹園の木々は静まり返り、キノの性欲を掻き立てたあの甘い香りもほとんどしなくなっている。
あの日の大騒ぎで失敗した受粉作業は後日やり直されて、今はどの花々も実を結ぶための準備期間に入っているのだ。
「何ていうか、ほんとにごめんなさい。あんな事になるなんて思ってもみなかったから……」
申し訳無さそうに、雌花は言った。
あの後、キノが疲労から回復するまでに随分と時間が掛かった。三日間滞在のルールも破らざるを得なくなり、キノの出発は今日まで遅れてしまったのだ。
しかし、俯いた雌花の顔に、キノは優しく微笑みかけてこう言った。
「あなたのせいじゃありませんよ。それに、まあ大変でしたけど、それでもボクはあの日この果樹園に来て良かったと思ってます」
「えっ?」
「会えて嬉しかったです。本当に………」
言ってから、キノは爪先立ちで雌花の頬にキスをした。そして、真っ赤になった顔を恥ずかしそうに俯ける。
雌花は少しの間呆然としてから、
「ありがとう」
そう言って、自分がされたのとは反対の頬にキスを返した。
「さて、私もそろそろ準備を始めるわ。今年はこれでお別れね」
「そうですか………」
「でも心配しないで、私の本体はこっちの木の方だから。また今の季節にこの国に立ち寄ったら、遠慮なく訪ねて来て」
「はい」
そして、互いに微笑を交わしたのを最後に、雌花は再び木の上に、キノは果樹園の出口の方に歩いていった。
その背中に一抹の寂しさを漂わせながら、それでもキノの顔はどこか晴れやかだった。

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