2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ばにー!ばにー!ばにー!(ヴィル×アリソン)

タイトルそのまんまなお話です。
バニーなアリソンとヴィルがイチャつくというド直球な内容。
アリソンのあのすらりとした体、きっとバニーも似合うと思うんですよね。
というわけで、追記から本編へどうぞ。







夕闇迫る首都の一角、ポツリポツリと灯り始めた街灯の下、ヴィルヘルム・シュルツは家路を急いでいた。
大学での試験が一通り終わり、久方ぶりに味わう自由な時間。
勉強好きで成績も優秀なヴィルにとっても、試験だけにはどうにも緊張を感じてしまう。
これまでの勉学の成果をたった一回で判定される緊張感。
特にヴィルの場合は学費生活費を奨学金に頼っているので、試験の結果は死活問題でもある。
これからも大学で勉強を続けたいのなら、ミスをする事は許されない。
今回の試験に向けて、ヴィルは十分に過ぎるほどの勉強を重ねてきた。
その甲斐あって、どの試験も手応えはバッチリ。
今日などは三日前に受けた試験について、『満点でも足りない、素晴らしい出来栄えだった』と担当の教授からこっそり耳打ちをされたほどだ。
「帰ったら、アリソンにもちゃんとお礼を言わなくちゃ…」
ヴィルがこれだけ入念な試験勉強を行う事が出来た裏には、同棲相手であるアリソンの力があった。
彼女は『私が任務で忙しいときには、ヴィルも同じようにしてくれるじゃない』と言って、家事全般を引受け
ヴィルが疲れた頃合いにお茶を入れて持って来て、勉強の邪魔にならない程度にヴィルの話し相手になって緊張をほぐしてくれた。
彼女はヴィルが勉強に専念する為のおよそ考え得る限りのサポートをしてくれた。
今回の一連の試験で良い成績を収める事が出来たなら、その半分はアリソンの力だとヴィルはそう考えていた。

そんな事を考えながら歩いている内に、道の先にヴィルとアリソンが暮らす安アパートのシルエットが見えてきた。
最上階にある二人の部屋の窓からは暖かな光がこぼれている。
どうやら、アリソンはもう仕事から帰っているようだ。
「あんまり待たせちゃいけないな…」
窓から漏れる灯りの向こう、彼の帰りを待ち望んでいるだろうアリソンの笑顔を思い浮かべてヴィルは微笑む。
もっと早く、少しでも早く、我が家へ。
アリソンの待つアパートに向かって、ヴィルはいつしかスピードを上げて走り出していた。

最上階までの階段を一息に登る。
最初は何かと苦労したこの長い階段にも今ではすっかり慣れっこだ。
残り三段、二段、一段。
登りきった目の前には愛しい我が家のドアが待っている。
しばしその場で呼吸を整えてから、ヴィルはドアノブに手を掛けた。
「ただいま、アリソン!」
そして……
「ああ、ヴィル!お帰り、待ってたのよ!!」
その声に応えたアリソンの姿に、一瞬硬直した。
「えっと……その……ア、アリソン!?」
目の前の光景が信じられない。
そんな表情でヴィルはアリソンの服装をつまさきから頭のてっぺんまで何度も眺めた。
「うぅ…いきなりそんなに見つめられるとちょっと恥ずかしいわよ、ヴィル…」
なんて、恥ずかしそうに頬を染めるアリソンが着ているそれは、普通、一般的な家庭ではまずお目にかかれないもの。
黒く光沢を放つヒール。
すらりとした脚を覆う網タイツ。
細くしなやかなボディラインを強調するレオタード。
本来衣服の中で果たすべき役割、占めるべき位置から遠く離れて、装飾に特化した付け襟と付け袖は独特のエロティックな空気を放っている。
そして、頭で揺れるウサミミと、お尻にチョコンと突き出たウサギのシッポが否応なしに身につけた者の可愛らしさを増幅させる。
それは、紛れも無いバニーガールの姿だった。
「うふふ、これ、似合ってるかな、ヴィル?」
「え…あ……すごく可愛いと思う……じゃなくて、その格好、一体どうしたのアリソン!!?」
「いやったーっっっ!!!ヴィルに可愛いって言ってもらえたっ!!!」
驚愕のあまりうっかり本音を漏らしてしまったヴィルの言葉に、アリソンは両手を頬に当てて心底嬉しそうに声をあげる。
その様子、改めてアリソンの口から聞く自分の言った『可愛い』という言葉に、ヴィルも赤面。
そして、完全に固まってしまったヴィルの胸に飛び込むようにして、アリソンが抱きついてきた。
「ちょっと驚かせすぎちゃったわね。でも、ヴィルがバニーを気に入ってくれて、凄く嬉しいわ!!」
「あの……アリソン。僕、全く事態が把握出来てないんだけど……そもそも、そんな衣装どこで手に入れたの?」
「ああ、うん。その事なんだけどね…」
アリソンがこの衣装を手に入れたのはおよそ一ヶ月前。
それは遠い場所からトラックに乗せられ電車に揺られてはるばる送られてきた。
「送られてきたって……もしかして?」
「うん。ベネディクトさんから、是非使ってくれって」
恐ろしい事にバニー衣装のサイズはアリソンにピッタリだった。
以前から大胆な格好でヴィルに迫ってみたい、なんて考えていたアリソンだったが、何分貧乏学生と年若い軍人の二人暮らしでは家計に余裕はない。
そこに送られてきたこの衣装はアリソンにとって、まさに渡りに船と呼べるものだった。
アリソンは考えた。
せっかくのこのバニー衣装、使うのなら最高のタイミングで使いたい。
そして、悩みに悩んだアリソンがついにバニー姿でヴィルの前に姿を現したのが……
「えっと、それがなんで今日だったの?」
「ほら、ヴィルって今日までずっと試験勉強ばっかりで息抜きする暇も無かったじゃない」
「う、うん……」
「私もちょっとは手伝ったけど、肝心の勉強自体の手助けができる訳じゃないし……だから」
そこでアリソンはニッコリと笑って
「試験疲れのヴィルをリラックスしてもらう為に、私のバニー姿で出迎えようって決めてたの!」
それからヴィルの背中に回していた腕を離し、二歩、三歩と後ろへステップバック。
金色の髪をなびかせながら、くるりとその場でターンして見せた。
「ちょっと不安だったけど、ヴィルには気に入ってもらえたみたいで嬉しいな」
ヴィルはそこで改めてアリソンの姿を眺める事となった。
根っからの朴念仁で異性との関わり合いからは一番遠い場所で生きてきたヴィルであるが、彼とて一人の男の子である。
最愛の幼馴染の艶姿に胸がときめかないワケが無い。
アリソンの着るバニー衣装の基本色は黒。
光沢を放つレオタード部分はアリソンの体にピッタリとフィットして、彼女のしなやかなボディライン、その優美な曲線をより一層際立たせている。
すらりと伸びた脚は網タイツに覆われる事でその肉感を増し、むき出しの白い肩が、鎖骨が眩しく瞳に焼き付く。
そして頭の上で揺れるウサミミは頬を染めたアリソンの笑顔と相まってとてもとても可愛らしく見えた。
正直、最初アリソンのこの姿を見たとき、ヴィルはただ戸惑うばかりだった。
だけど、目の前のアリソンの姿は彼のハートを鷲掴みにして離してくれない。
「もう、じっと眺めてるだけじゃなくて、もっと何か言いなさいよ。……これでも、ちょっと恥ずかしいんだから…」
「えっ…あ……でも、その…どうしたらいいか僕も分からなくて……」
「そんな事言って…さっきから私のバニー姿に釘付けみたいだけど?」
「あう……」
アリソンのその一言に返す言葉を失ったヴィル。
そんなヴィルに向けてアリソンが、さらに顔を赤くして、こんな事を言った。
「ねえ、ヴィル……私、今すごくドキドキしてるのよ。ヴィルに見られてるだけで胸がドキドキして、体の奥からどんどん熱くなってくのが分かる……。
きっと、相手がヴィルじゃなかったらこんな気持ちにはなれないと思う。
きっとヴィルの前だから、今の私は…こんな……こんなにエッチな気持ちになってるんだって…そう、思うの……」
自分の言った台詞が恥ずかしくてたまらないのか、真っ赤な顔を俯けたアリソンは、上目遣いにヴィルの瞳を見つめながら、さらにこう付け加えた。
「…ヴィルも……エッチになっていいんだよ……」
それが多分、ヴィルにとってはトドメの一言になった。
(僕も…今のアリソンを見てるとドキドキして………)
高なる胸の奥の鼓動。
一人の男性としての自分が激しく目の前の少女を求めている事を自覚する。
さらには、そんな本能さえ呑み込んで、アリソンへの愛おしさがとめどなく加速していく。
二つの熱はヴィルの胸の中でないまぜになって、ギリギリの線で堪えていた理性を容易く溶かしていく。
「アリソン……」
その熱に浮かされたように一歩前へ……
「……すごく似合ってる……可愛いよ、アリソン……」
「ヴィル……」
そして今度は自分の方から、アリソンに腕を伸ばしその華奢な体を掻き抱く。
そのまま二人の唇は惹かれ合うように重なり、深く親密なキスが交わされる。
「ぷぁ……あ…ヴィルぅ…」
「アリソン、ちょっと僕に体預けて…」
「えっ…?」
それから、ヴィルは持っていた鞄を足元に置き、右腕でアリソンの背中を、左腕で両脚を支えて、彼女の体を抱え上げた。
いわゆる、『お姫様抱っこ』というヤツである。
「ほんとはずっと、やってみたかったんだ……アリソンは、こういうの嫌…かな?」
「う…ううん……すごく…嬉しい……」
恥ずかしそうに、だけど嬉しそうに、呟いたアリソンの言葉にヴィルの顔にも笑顔が浮かぶ。
ぎゅっとしがみついてくるアリソンの腕の感触を愛しく思いながら、ヴィルはそのまま寝室へと向かった。

寝室に入り、ベッド脇までやって来たヴィルは、アリソンの体をそっと真っ白なシーツの上に横たえる。
ベッドサイドのスタンドの灯りだけに照らされた部屋の中では、アリソンのバニー姿はより艶めかしく見えた。
「あ、あのさ…ヴィル……」
「何?」
「重くなかった…私……?」
「全然。…本当のこと言うと、もう少しあのままアリソンの事を抱きかかえていたかったぐらい………」
それからヴィルは上着とシャツを脱いで、自分も上半身裸になってアリソンに寄り添うようにベッドの上へ。
二人は潤んだ瞳で見つめ合い、もう一度軽い口づけを交わす。
「せっかくだから、バニースーツは脱がせないでね。……私もこの格好でヴィルとするの、楽しみにしてたんだ…」
「うん…」
頷いてから、ヴィルはアリソンの体を起こして、背後から抱きすくめるようにレオタードに包まれた両胸に触れる。
「ふあ…ああっ……ヴィ…ルぅ……ああんっ!」
優しく、繊細な指先に愛撫されて、アリソンの胸の奥に火が灯ったかのような疼きが湧き上がる。
思わず声を上げた白い喉に、むき出しの肩にヴィルの口づけが降り注ぐ。
「ひぅ…ああっ…ヴィルっ…ヴィルぅ……ひゃ…ああああっ!!」
「アリソン…可愛い……」
刺激を受ける度にか細く声を漏らし、体を震わせるアリソンの反応にヴィルの中の熱情はさらに掻き立てられる。
繰り返されるキスと、アリソンの悩ましげな声が交互に部屋の中に響く。
何度も、何度も、湧き上がる愛しさに任せて、ヴィルはアリソンへの愛撫に熱中していく。
「あんっ…ああっ…ひ…ふあああっ!!?…あ…ヴィルぅううっ!!!」
全身を快感の電流が駆け抜けると、ヒールのままのアリソンのつま先がビリビリと震える。
張り詰めた全身の神経を、ヴィルの手の平に撫でられる度に、官能の波がアリソンの意識を、思考を押し流す。
触れ合う肌と肌に滲んだ汗が、快感に震える声が、乱れる吐息が、アリソンとヴィル、二人を分かつもの全てを取り払っていく。
もっと強く、もっと近くに、一つになって、愛しい人を感じていたい。
とめどない熱情に流されるままに、アリソンとヴィルはどこまでもこの行為の中に溺れていく。
「はぁ…はぁ……あ…ヴィル?」
「アリソン……ちょっと、体勢変えるよ……」
背後からアリソンを愛撫していたヴィルは、彼女の体をベッドに横たわらせて、彼女の足元の方に移動する。
そして、その指先は今度は網タイツに包まれた、彼女の細い左脚に触れる。
「あ……」
ヴィルの指先がアリソンの膝から腿のラインをつーっとなぞり、そのまま自分の方に引き寄せる。
そして、アリソンの首筋や鎖骨にしたのと同じように、ヴィルの唇がアリソンの太ももにそっと触れる。
「きゃうっ!…そんなとこ…だめぇ……」
痺れるようなキスの刺激にアリソンが声を上げたのもつかの間、
ヴィルはさらに太ももに触れた舌先を滑らせ、網タイツ越しにアリソンの肌に舌を這わせる。
何度も繰り返し、アリソンがより感じる場所を探るかのように。
「…アリソンの肌……甘いよ……」
「ひうぅんっ!!?…あっ…ヴィルぅ!…わたしぃ…わたしぃいいいいっっっ!!!」
左脚が終われば、今度は右の脚に口づけて、絶える事なくアリソンに刺激を与え続ける。
走り抜ける得も言われぬ快感に、アリソンの顔が悩ましげに歪み、バニースーツに包まれた細い腰が激しく震え、踊る。
そして間断なく続く刺激の源はアリソンの太ももを遡り、やがて脚の付け根に近づいていく。
女の子の最も敏感な部分を隠した、その場所へと………。
「あっく…ふあ……ああ…ヴィル…だめ…今、そこ…すごく恥ずかしいことになってるから……」
「アリソンの体で、恥ずかしがったりする必要のある場所なんてないよ………ねえ、触れても…構わないかな……」
「…ヴィル………うん…わかった……」
小さな声で返答し、コクリと肯いたアリソンの顔を見て、ヴィルはその場所へと指先を伸ばす。
じっとりと溢れ出した蜜に濡れて、その部分だけ周りより濃い黒に変色した部分。
アリソンの一番大事で、敏感な場所にヴィルの指がそっと触れる。
「…あ…ひぁ…ああ……ヴィルの…指が…ふああ……っ!!」
「すごい…アリソンのココ…外から触ってもわかるぐらい…熱くなってる……」
布地越しに溢れて止まらない蜜を潤滑剤代わりに、ヴィルはその部分をくちゅくちゅと指先で弄ぶ。
他の部分とは比較にならない強烈な性感に、アリソンの視界は白く明滅する。
濡れた布が張り付いて浮かび上がった密やかな割れ目を、ヴィルは何度も何度も撫で回した。
部屋の中に響く甘い悲鳴に理性を蕩かされて、ヴィルはアリソンの熱を貪る事に夢中になっていく。
そんな時、ヴィルの愛撫に息も絶え絶えのアリソンが、途切れ途切れの声で話しかけてきた。
「ひあ…はぁ…ああ…ヴィル…もっと…もっと触って…ヴィルの指先で、わたしのアソコの奥まで、くちゃくちゃにかき混ぜて……」
「…えっ?……でも、それじゃあ……」
「…だいじょぶ…網タイツの替えはまだあるし、それだけならこっちで買う事も出来るし………
…わたし…もっともっと…ヴィルの指先を感じたいの……レオタード越しじゃなくて、直接………」
やはり口にして言うのが恥ずかしいのか、少しだけ小さな声で、おずおずとアリソンはヴィルに囁いた。
「わかった……」
ヴィルはその言葉に頷いて、脚の付け根近くの網タイツの一部をつまみ上げる。
アリソンの衣服を、身につけている物を破く。
その行為はヴィルにはなんだかとても背徳的に感じられて、その裏腹に高まる興奮が彼の鼓動を早めていく。
ドキドキと煩いぐらいに響く心音を聞きながら、ヴィルは網タイツをつまんだ両手の指に力を込めていく。
「うあ………」
ビリリ………。
ヴィルが考えるよりもっと簡単に、網タイツは敗れてしまった。
露になった肌は、アリソンの興奮を反映したかのように蜜に濡れ、火傷しそうな熱を放っていた。
ヴィルは網タイツに出来た隙間を広げながら、レオタードに覆われたアリソンの秘所にそっと手を潜り込ませる。
「ひ…ああんっ…うあ…ヴィル…すごい…すごすぎるよぉおおおおっっっ!!!」
「ああ…アリソンっ!…アリソン……っ!!」
濡れそぼった割れ目に差し込まれたヴィルの指先に、内側からくちゅくちゅと思う様にかき混ぜられて
アリソンは体を駆け登ってくる形容し難い快感に、全身を震わせて嬌声を上げる。
ヴィルの指先の動くまま、その身をくねらせ、悲鳴を上げて、シーツの上で身悶える金髪のウサギ。
その姿は艶めかしく、それでいて可憐で、愛撫を続けるヴィルの心をさらに虜にしてしまう。
「あ…?…ヴィルぅ…?……だ…だめ…そんな…口で直接なんて……」
「だって…アリソンがあんまり可愛いから……僕も我慢できなくて……」
「ば、ばかぁ…ヴィルの…いじわるぅ……!!」
自分のアソコにヴィルの唇が、舌が触れる恥ずかしさに身を縮こまらせるアリソン。
しかし、体中のどこよりも敏感なその場所は、そこに触れるヴィルの舌先の動きを逐一に伝えてくる。
「ひあ…くぅん……あはぁ…あっ!…ヴィルぅ…ヴィルぅううううっっっ!!!」
指先よりも柔らかく、自在に動く舌先に弄られて、アリソンの秘所はしとどに蜜をこぼす。
めくるめく甘い痺れの中、アリソンはヴィルの名を呼び、泣きじゃくる。
気持ちよくて、もう何も考えられないくらい気持ちよくて、恥ずかしさも何もかも忘れてアリソンは淫らに喘ぎ続ける。
くちゅくちゅと、絶え間なく耳に届く恥ずかしい水音さえ、今の彼女にとっては快楽のスパイスになってしまう。
「…ふあ…ヴィルぅ…わたし…このままじゃ…おかしくなっちゃうよぉ!!!」
「いいよ。僕も可愛いアリソンを見てて、おかしくなっちゃいそうだから……だから、一緒に、二人一緒におかしくなろう」
ヴィルの舌先が彼女のアソコの奥へ深く深く突き入れられた次の瞬間、アリソンの体が一際大きくビクリと痙攣した。
何もかもを押し流す絶頂の波に飲まれて、瞬間、アリソンの意識がホワイトアウトする。
「ひああああっ!!ああっ!!ヴィルぅ!!…わたし…もう…………っっっっっ!!!!!!」
ビリビリと全身を駆け抜けた痺れが過ぎ去ると、力の抜けたアリソンの体はベッドにぐったりと沈み込んだ。
ヴィルはそんなアリソンの上体を抱き上げ、その頬に優しくキスをする。
「アリソン…素敵だったよ……」
「ああ、ヴィル………」
うっとりと見つめ合う二人。
しかし、そこでアリソンはある事に気付いた。
「ヴィルのここ……苦しそう……」
「えっ?」
ヴィルがその言葉を理解するよりも早く、アリソンの指先はソコに触れていた。
ズボンの布地を押し上げてその存在を主張する、ヴィルの分身にアリソンの細い指先が触れる。
「あ……アリソン……」
「さっきは、ヴィルに気持ちよくしてもらったから…今度はわたしから、ね……」
「う、うん……」
張り詰めた部分にかかる吐息の熱さと、アリソンの甘い声音に、今のヴィルが抗える理由などなかった。
ファスナーが開かれ、露になったヴィルのモノを見て、アリソンが頬を赤らめながら呟く。
「すごい…ヴィルの…とっても熱く…硬くなってる……」
柔らかく優しいアリソンの指先。
それが自分の一番恥ずかしい欲望の集まった場所に触れる恥ずかしさに、ヴィルは顔を伏せる。
だけど、触れられる毎に増していく快感には逆らいようもなく、ヴィルのモノはますますその硬度を増していく。
そしてついに、アリソンの唇がヴィルのモノの先端にキスした。
「うぁ…くぅ…アリ…ソン……」
「…あ…ヴィルぅ…ぺろぺろ…ぴちゃ…くちゅ……」
唾液を絡みつかせるように、ねっとりとまとわりつくアリソンの舌。
幹の部分を丹念になぞり、エラの部分も余す所なく舌を這わせる。
そしてアリソンは、太く大きく膨張したソレを持て余しながらも、熱く張り詰めたヴィルのモノを口にふくんだ。
「ん…んくぅ……んんっ!…くちゅ…ぴちゅ……っはぁ…あ…ヴィルの…すご……」
「…アリソン……ああっ!」
アリソンはただただ夢中になって、口の中に広がる熱の塊に舌を這わせ、その味に酔いしれる。
(…すごい…ヴィルの…いつもより…硬くて…熱い……)
溢れ出る先走りとアリソンの唾液が混ざり合い、ヴィルは自分のモノが淫靡な粘液の熱の中に溶けていきそうな錯覚に陥った。
まだまだ経験の乏しいアリソンの舌先は拙く、だけどこれ以上無い情熱を持ってヴィルへの奉仕を続ける。
なめて、すって、ねぶって、またなめて……間断なく続く刺激の中でヴィルの体の奥深くに溜め込まれたマグマはその圧力を上げていく。
そして、それはついに臨界を突破して………
「…くぁ…ああ…アリソンっ!…僕はもう…っ!!」
「…んぅ!?…んんんっ!!?…ぷぁ…あ…ヴィルの…いっぱい…溢れて……」
先端から迸り出た白濁を受け止めようとしたアリソンだったが、その勢いと量に圧倒され、降り注ぐ白濁にその顔を、全身を汚されてしまう。
「はぁはぁ…うあ…わたしの体、ヴィルのでまっしろに……」
「ご、ごめん…アリソン……どうしても、押え切れなくて……」
自らの白濁でアリソンを汚してしまった事にヴィルはうろたえるが、アリソンはそんな彼にこう答える。
「大丈夫だよ…だって、これもヴィルだもん。…体中でヴィルの熱を感じて、わたし、ちょっとだけドキドキしてるみたい……」
そう言って、そっと寄り添ってきたアリソンの姿に、ヴィルは改めてドキリとさせられる。
ほんの少し前までカッチリと着こなされていたバニースーツはところどころが崩れ、黒い布地に、白磁の肌に、金色の髪に白濁が飛び散っている。
そして何よりもヴィルを興奮させるのは、アリソンをここまで乱れさせたのが自分であるというその事実。
完璧だったものが乱れ、汚されたその姿はヴィルの奥に眠る背徳への欲望を刺激する。
乱れて、汚れて、それでも一層、アリソンは美しく愛おしい。
「アリソン……」
「ふあ……ヴィル……ん?…んくぅ!?」
ヴィルはまだ吐き出された白濁の残るアリソンの唇に構わずキスをした。
口に広がる苦味も、二人の間を流れる淫靡な空気も、とめどなく湧き上がるこの愛しさも、何もかもをアリソンと共有したい。
汗と粘液に汚れて、ぐちゃぐちゃになるまで交わって、快楽と熱の渦の中で一つになりたい。
抑えがたいヴィルのこの衝動に応えるように、アリソンの腕が彼の背中に回され、二人はそのまましばしの間、夢中になって互いの舌を絡ませ合った。
「アリソン…僕は……」
「ヴィル………」
唇を離した二人はしばし見つめ合い、コクリと頷き合う。
それから、射精を終えても未だ硬さを失わないヴィルのモノが、レオタードと網タイツの下から露になったアリソンの秘所の入り口に押し当てられる。
「いくよ、アリソン……」
「うん………」
その言葉を合図に、ヴィルのモノがその先端をアリソンの中へゆっくりと沈めていく。
唾液と愛蜜にまみれた二人のその部分はすんなりと互いを受け入れ、やがてくちゅくちゅと水音を立てながらピストン運動が始まる。
バニースーツを着ての行為。
いつもと違うその要素がやはり二人の熱情を高めているのか、ベッドを軋ませる二人の動きはいつもより激しい。
「くぁ…ああっ…ヴィルっ…すご…ひぁあああああああああっっっっ!!!?」
「ああ…アリソン…かわい……くぅ…っ!!」
強く強く抱きしめ合い、我を忘れ、時を忘れ、ひたすらに行為に溺れる二人。
突き上げる度にアリソンのバニー姿が乱れていくその様子が、ただでさえ抑えの効かなくなっているヴィルの衝動を加速させていく。
そしてアリソンもいつになく乱れている自分自身と、その様子を見つめるヴィルの存在に興奮を高めていく。
もっと強く、もっと激しく、粘液にまみれ、汗と涙に濡れて、快楽の泥沼の中に二人で沈んでいきたい。
「ひ…ひゃううんっ!!?…ふあ…ヴィルぅ…だめ…きもちよすぎるよぉ!!…きもちよすぎて…わたし…へんに……っ!!!」
「アリソン!!…僕もアリソンのことがもっとほしくて…もっと感じたくて…おかしくなりそうだよ!!!」
手が、脚が、腕が、指が、絡み合い激しい熱の中で溶け合っていく。
繋がり合った部分を無我夢中で擦り合せ、粘膜の摩擦の中に強く互いの存在を感じ合う。
アリソンのバニースーツは胸元がめくれ、付け襟はずれ、頭のウサミミは二人の行為の加速するままに激しく揺れ動く。
もはやアリソンにもヴィルにも、他の誰にも、この行為を止める事は出来ない。
理性は溶けて流れ出し、心と体もその境界を保てなくなっていく。
そんな感覚の中でアリソンとヴィルはさらに強く激しく、互いを求め続ける。
「はぁはぁ…アリソンっ!…アリソン……っ!!!」
「ひぅ…くはぁああんっ!!…ヴィルっ!!…ヴィルぅうううううっっっっ!!!!」
いつしか二人は互いの手と手を重ね合わせ、指を絡ませてぎゅっと握り合う。
必死に互いの名を呼び合い、幾度もキスを繰り返す二人の瞳からは、ポロポロ、ポロポロと涙が零れていた。
熱も、快楽も、愛情も、愛しい人の全てを教授する喜びが雫となって頬を流れ伝う。
もうこのまま消えてなくなっても構わない。
大好きな人の存在を全身に感じる今この時に、二人はこれ以上ない幸せを感じていた。
「ひ…くぅ…あ…ヴィル…大好きだよ…大好き……っ!!!」
「アリソン…僕も……僕も大好きだ……っ!!!!」
荒れ狂う欲情と快楽の嵐は二人の意識を幾度も明滅させ、思考を奪い、ヴィルとアリソンの瞳の中にはただ一人、目の前の愛しい人だけが映し出されるようになる。
溢れ出る愛蜜、迸る汗、こぼれる涙。
身につけた衣服も、シーツも、触れ合った肌もぐっしょりと濡れて、二人の姿はまるで雨の中で交わり合っているようにも見えた。
それでも、身の内から溢れ出す熱は際限なく上昇し、アリソンとヴィルの行為をより強く激しいものへと変えていく。
溶けて、溶けて、混ざり合って、どこまでも続く熱と快楽の螺旋を二人は登り詰めていく。
「くぅ…ああっ!!…アリソン…もう…僕は……っ!!!」
「ひう…ああああっ!!ヴィルっ!!イこうっ!!いっしょにっ!!二人、いっしょにぃいいいいいっっっ!!!!」
やがて、アリソンもヴィルも自らの心と体が限界に近づいている事を感じ取る。
しかしそれでもなお、二人の行為はペースを落とす事なく、むしろより一層の激しさで加速されていく。
心と体が粉々に砕け散っても、今感じているこの愛しい人の熱を手放したくない。だから……。
そして、二人はついに限界を突破する。
「く…ううっ…出すよっ!…アリソン……っっっ!!!!!」
「…ああっ!!ヴィル…イっちゃうぅうううっ!!!…ふあああっ!!!…ヴィルぅうううううううううっっっっ!!!!!」
そしてアリソンとヴィルはは絶頂の高みへと昇り詰めた。
力尽きた二人はそのまま寄り添い合って、ぐったりとベッドに体を沈める。
それから、そのまま切れ切れの呼吸を整えていた二人は、どちらともなく互いに視線を向け合った。
「アリソン……」
「ヴィル……」
そして、囁くようなかすかな声で互いを呼び合い、その存在を確かめ合うかのように、そっと互いの唇に口付けたのだった。

それからさらに時間が経過して……
「うぅ……試験で疲れたヴィルを迎えるのに、やっぱりコレはなかったかしら。なんだか、余計に疲れさせちゃったみたいだし……」
冷静さを取り戻し始めたアリソンが苦笑しながらそう呟いた。
ヴィルはその言葉を聞いて
「うん。今日はもうくたくた……」
「あうう……ごめんね、ヴィル……」
まさに精も根も尽き果てたという様子のヴィルを見て、アリソンは深く頭を垂れる。
だけど、そんなアリソンの耳元にヴィルは楽しそうな、嬉しそうな声でこう告げた。
「でもね、アリソン。僕だって、試験勉強の間、もっとアリソンの近くにいたい。ずっと離れないで傍に居たいって、そう思ってたんだ。
だから、帰って来て、アリソンにぎゅっと抱きつかれて……本当に嬉しかった。…アリソンの可愛いバニー姿も見られたしね」
「うぅ…ヴィルぅ…ヴィルぅううううううううううっっっっ!!!!」
嬉しさ全開、幸せいっぱいといった様子で、ぎゅっと抱きついてきたアリソンの背中を、ヴィルも強く抱きしめる。
「さすがに今日はもうへとへとだけど、このまま一緒に、傍にいてくれる?アリソン……」
「もちろんよ!離れろって言われたって、ぜったいに離れたりしないんだから!!」
額をコツンと突き合わせ、見つめ合うアリソンとヴィル。
そんな二人の顔には、これ以上無い、最高の笑顔が浮かんでいた。






というわけで、まあ、予想通りのお話でした。
でも、切ないほどに互いを強く想い合う二人には、こういう幸せをもっと感じてほしいというのが、
一人のヴィルアリ好きとしての願いなのですが………。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SBI

Author:SBI
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR