2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あめの日はふたりで(トレイズ×リリア)

ブログ開設から随分経ってようやくの更新です。
リリア×トレイズのSS。
タイトル通り、雨の日のお話です。
突然の雨で服をびしょ濡れにされた二人は……なんていうベタな話でございます。
それでは、追記の方から本編へどうぞ。







天気予報はアテにならない、なんてのは言い尽くされた話だが、まさかここまでの事になるとは思っていなかった。
朝、雲ひとつ無く晴れ渡っていた青い空が午後を過ぎた辺りから徐々に曇り始めた。
それでも、学校の授業が一通り終わった頃は薄く灰色がかった雲の合間から時折青空が覗いていたりもしたのだ。
様子がおかしくなりはじめたのはその後。
リリアが今夜のシュルツ家の夕食に招待されたトレイズと共にバスに揺られている内に一気に空模様が怪しくなり始めた。
バスを降りてから、駅で路面電車を待っている内にどんどん空は黒く暗くなり、ついにはポタリポタリと雨が降り始め、
リリア達が降りる駅に着く頃には凄まじい土砂降りに変わっていた。
「何なのよ!!夏の夕立じゃあるまいし!!!」
「とにかく急ごう、リリア!!!」
リリアは降水確率0%の快晴を胸を張って請け合った今朝のラジオのニュースを恨みながら、トレイズと共に自宅までの道を駆け抜けた。
少しでも雨粒を防ごうとかざした鞄も、吹き荒れる風の為に四方八方から叩きつける雨に対しては、焼け石に水をかけたほどの効果もなかった。
やがて道の先に見えてきた見慣れたアパートの入り口に躍り込んだときには、二人の服も体もずぶ濡れになっていた。
路面電車の駅からアパートまでそれなりの距離をほとんど全力疾走したというのに、雨に濡れた体は芯まで冷え切っている。
それから最上階までの長い階段を登りきって、ようやく辿り着いたシュルツ家の部屋で二人はホッと息をついた。
「リリア、だいじょうぶ?」
「これが大丈夫に見える?」
手渡されたタオルで頭をぐしぐしと拭きながらトレイズが聞くと、げっそりとした表情のリリアが答えた。
「……ねえ、首都の天気っていつもあんななの?」
「それなら最初から傘を持ち歩いてるわよ。う~、何なのよ、今日の天気は……」
外ではまだ土砂降りの雨が降り続いている。
最上階、つまり部屋のすぐ上がアパートの屋根になっているシュルツ家の中には、雨音というより滝にでも打たれているような轟音が響いている。
窓ガラスに叩きつけられる雨粒の音、まだ夕方までは随分ある筈なのにやたらと暗い部屋の様子。
そんなもの達が消耗し切ったリリアとトレイズの心と体をズンと重くする。
そんな時……
「とりあえず、シャワーを浴びて着替えるのが先決だな……」
そう言って、リリアの方を見たトレイズの体が、突如硬直した。
(…こ……これは……!!?)
ずぶ濡れになったリリアの姿。
先ほどまでは豪雨に晒されて気にとめる余裕はなかったが、よく考えると今のリリアの格好はとてつもなくエッチな感じだ。
濡れた布は柔らかな体の曲線にピッタリと張り付き、シャツの布地の向こう側の肌の色がそこかしこに透けて見える。
当然、下着のシルエットも丸見えだ。
リリアの控えめながらも形の良い乳房を包んだブラの輪郭が嫌でも見えてしまう。
さらには、雨にぬれて湿った髪の毛。
タオルで拭ってもまだ残る水分が、リリアの髪の流れを乱れさせ、前髪が僅かに額に張り付いている。
それが何となくいつものリリアと違う雰囲気を醸し出しているようで、それだけでトレイズの胸はドキドキと高鳴ってしまう。
(うう……ヤバイ…ヤバイけど、ここは落ち着け…落ち着くんだ、トレイズ……)
トレイズはそんな内心の動揺を押し隠し、深く深呼吸。
改めてリリアに話しかける。
「ほら、帰るまでに随分体も冷えたし……あったまるには熱いシャワーが一番だろ…」
「………それも…そうね……」
ところが、リリアの返答はどこか上の空の様子。
ぼそぼそと喋る声に先ほどまでの元気はない。
そのくせ、少し俯きがちの顔、上目遣いの視線でじっとトレイズの事を見ている。
(な…い、一体どうしたんだ、リリア……!?)
一体リリアはどうしてしまったのか?
混乱するトレイズの心に、リリアの眼差しがグサグサと突き刺さる。
(ま、まさか…さっき俺がリリアの事見て、あんな事やこんな事を考えてたのがバレて……)
抉り出された罪悪感に、トレイズは思わずその場から逃げ出したくなってしまう。
しかし、こちらをじっと見つめてくるリリアから、いつの間にかトレイズも視線を逸らす事が出来なくなってしまっていた。
ドックン!ドックン!
煩いぐらいに響く自らの鼓動を聞きながら、トレイズは完全に身動きがとれなくなってしまった。

一方、当のリリアが何を考えていたかというと……
(…だ、駄目!駄目なんだから、私!!…どうして、こんな時にこんな事を考えちゃうのよ!!!)
リリアの目の前、何故だか神妙な顔でこちらを見つめてくるトレイズ。
その視線が、リリアを捕えて放さない。
(……馬鹿っ!トレイズっ!!どうしてそんなに私の事見つめて……っ!!!)
どうしてこんな状況になってしまったのか?
冷静に考えれば考えるほど、リリアは恥ずかしくなってしまう。
(……うう…こんな…トレイズに見とれてたなんて…コイツに知られたら……)
実は、リリアに起こっていた事は、トレイズが体験したのと全く同じ出来事だった。
雨に濡れたシャツが透けてしまうのは何も女の子だけの問題ではない。
土砂降りの雨の中をリリアと一緒に走り抜けたトレイズの服はすっかりびしょ濡れになっていた。
その事をリリアが意識し始めたのはトレイズより少し早く、ずぶ濡れの彼にタオルを渡したときだった。
「はい、これ……さっさと体拭かないと、風邪ひいちゃうわよ」
「ああ、ありがとう、リリア……」
言いながら、濡れた服越しに見えるトレイズの体のラインにリリアはうっかり目を奪われてしまっていた。
スマートでありながら、しっかりとした骨格に支えられた男の子の体。
故郷のイクス王国の隠れ村で野山を駆け巡って暮らしていたせいだろう。
鍛えられたしなやかな筋肉が作り出す曲線が、成長途上の少年の魅力を増しているように思えた。
(あうあうあうあー…だから駄目だって!こ、こんな風に見てるの、トレイズに気づかれたら……)
しかし、何だかんだと文句を言いつつも幼い頃から一緒だった少年の、今まで目にした事のなかったその姿にリリアはすっかりクラクラになっていた。
ここ一年余りの間に様々な冒険をして、より一層絆の深まった幼馴染。
そんな彼に対して自分が抱いている想いを、リリアとて気付いていない訳ではない。
言葉をなくし、ただトレイズの姿に見とれるリリアの胸の内が、なんだかふわふわした気分でいっぱいになっていく。
(…ああ…この!!…トレイズのくせにぃいいいいいっっっ!!!!)
心の中でいかに毒づいた所で、高なる鼓動は止められない。
気がつけばため息が漏れ、トレイズに向けた視線を離せなくなっていた。
………ちなみにこの頃、トレイズも濡れリリアに心奪われ視線は釘付け。
いつもであれば、リリアの方から『じろじろ見るな!!』と怒声が飛んでいたのだろうが、今の彼女はもうそれどころではなかった。

というわけで、互いに視線をそらせなくなった二人は、部屋の中でどうする事も出来ずに立ち尽くす。
(ど、どうして…リリア、俺のことをずっと……)
(…どうしたのよ、トレイズ?…そんなに見られたら私……)
知らず知らずの内に、互いが互いを牽制し合う形となり、行動不能に陥ってしまった二人。
薄暗い部屋の中、膠着状態に陥った二人の間を、時間だけがゆっくりと流れて行く。
このまま、二人とも立ちんぼのまま、それこそリリアの両親が帰宅するまでずっと同じ状況が続くかと思われたそんな時、
固まっていた場の空気が再び動き出す。
「………へっくし!」
「あ、リリア…大丈夫!!」
濡れた服を着たままでいたせいだろう。
体の冷えたリリアはくしゃみをしてしまった。
「だいじょぶ…でも、流石にこのままじゃいけないわね。言われた通り、シャワー浴びてくる」
「それがいい」
「あんたも後で使いなさい。服は……そうね、仕方ないからパパのを借りましょう」
どこかホッとしたような、それでいて残念そうな表情で、二人はその場を離れ動き出す。
リリアはバスルームへ、トレイズはリビングへ。
お互い熱いシャワーを頭から浴びて、寒さと一緒にこの妙な空気も押し流してしまおう。
そんな事を考えていたリリアだったが、少しだけ気がかりがあった。
その場の流れで自分が先にシャワーを使う事になったが、雨に濡れたのはトレイズだって同じだ。
ここは確かに自分の家だけど、だからって当然の如く自分の方が早くシャワーを浴びていいものか。
トレイズは先に使わないのか、ちゃんと聞いてからにすべきではないのか。
元々意地っ張りな性格もあって、そう考えたリリアはくるりと踵を返し、リビングへ向かうトレイズの肩に手を置こうとして……
「あ……」
「え?……リリア?」
長い間立ちっぱなしでいたために濡れた服と体から滴り落ちた水滴が作り出した水たまり。
そこで足を滑らせてしまう。
ぐらり。
倒れ込んできたリリアに驚きながらも、トレイズは慌てる事なくその体に手を伸ばした。
バランスを崩したリリアは結構な勢いでトレイズの胸元へ。
トレイズはちょうど背後にあった壁に背中を預けつつも、しっかりと彼女の体を受け止めた。
「…ご、ごめん…トレイズ……」
「いや、別に怪我がなかったならそれでいいけど……」
ホッと胸を撫で下ろすトレイズとリリア。
だけど、その一瞬の後、二人は気づいてしまう。
今の自分達の体勢、その意味に………。
(ちょ…私、今トレイズの腕の中で………)
(うあ…ああ…リリアの体がぎゅって押し付けられてる……)
先ほど過ぎ去った恥ずかしさが一気にぶり返す。
みるみる顔を真赤にしながら、二人は再び固まってしまう。
いや、それだけではない。
先ほどの状況とは全く違う点が一つ。
未着した体、触れ合う肌、冷え切った体の奥からじんわりと沁み出てくる互いの体温。
否応も無しに鼓動が早まる。
(は、早く動かなきゃ…トレイズから離れなきゃ……)
焦る心、混乱する思考、しかし体は一向に動いてくれない。
頬に触れるトレイズの胸板の感触が、心地よい熱がそれをさせてくれない。
それどころか、リリアの腕は知らず知らずの内にトレイズの腰に回され……
「……………」
「…リ…リリア!?」
ぎゅっ……!!
唐突に自分の体を抱きしめた少女の細い腕の感触に、トレイズは驚き戸惑った。
密着する体はどこまでも柔らかく優しくて、それだけでかじかんだ体が癒されていくように感じる。
みぞおちの辺りにリリアの胸が押し付けられるのが分かった。
栗色の髪と小さな肩が間近に迫って、改めてその美しさ、可愛らしさに釘付けになる。
そして何より、トレイズを抱きしめる腕の、まるで絶対に彼の事を離さないとでも言うかのような健気な感触が彼の心臓を高鳴らせていく。
愛しい。
胸に満ち溢れるその気持ち。
トレイズにはもはやそれを押し止める事は出来なかった。
「…リリ…ア……俺…」
「ひゃ……」
リリアの抱擁に応えるように、トレイズの腕がリリアの肩を抱きしめる。
強く強く、絶対に離したりするものかと……。
(ああ、トレイズに抱きしめられてるんだ、私………)
トレイズの力強い腕の感触を感じながら、リリアの心は意外なほど平静だった。
その場の成り行きと勢いでトレイズを抱きしめてしまった自分。
だけど、トレイズはその気持ちにこうして応えてくれた。
それがとても嬉しい。
湧き上がる想いに動かされて、リリアは顔を上げ、トレイズの顔を見上げようとした。
するとそこには、同じように自分の事を見下ろすとレイズの眼差しが……
「「あ………」」
期せずして目を合わせてしまった二人の口から声が漏れる。
見つめ合ってしまえば、もう視線を逸らす事など出来はしない。
ドキドキと高なる二人分の鼓動をBGMに、やがて二人の顔が、唇がゆっくりと接近していく。
「トレ…イズ……」
「ん…リリア……」
触れ合った唇の甘く柔らかな感触。
濡れ鼠の体を互いの体温が高め合っていくのが分かる。
二度、三度と繰り返し唇を重ねる内に、それでも満足できない熱情に押されて、どちらともなく舌を突き出し絡み合わせ始める。
「ん…くちゅ…んん…うぅっ!…っはぁ…あ…トレイズ……」
「…リリア…かわい……」
舌先が互いの感触を求めてまさぐり合う。
息継ぎの為に唇を離せば、混ざり合った二人の唾液が糸を引く。
口の中の繊細な粘膜に刺激を受けて、リリアとトレイズは全てが蕩けてしまいそうなその感触に酔い痴れる。
「あ…ああ……トレイズぅ……わたしぃ……」
「…わかってる、リリア…俺ももう…我慢なんてできない……」
トレイズの背中に回された腕にぎゅっと力が込もり、さらに密着した体をリリアは夢中でトレイズに擦り付けてくる。
「…ん…あ……トレイズ……」
「…リリア……」
必死に縋りつき、自分を求めてくれるリリアの感情が、トレイズをさらに燃え上がらせる。
手始めに、トレイズはリリアの首筋にキスをする。
はっきりと分かるほど強く、鮮やかなキスマークをリリアの白い肌の上にいくつも刻んで行く。
さらにシャツの襟元のボタンを外して、露になった鎖骨にも……
「ひぅ…あん…ひあ……ト…レイズぅううううっっっ!!!!」
駆け抜ける刺激と快感の嵐に晒されて、リリアの腕から力が抜ける。
密着していた二人の体の間に生じた隙間、そこにトレイズの右手がすっと差し入れられる。
その手はためらう事なくリリアの胸へ。
発達途上の乳房をしなやかな指が包み込み、その全体を揉みしだくような愛撫が始まる。
「ああっ…くぅんっ!!…トレイズの手ぇ…私のおっぱいに……っ!!」
優しい指先に柔肉を揉まれ、ピンク色の先端部を指の先で何度も突かれ、転がされ、リリアの内を電流の如き刺激が駆け巡る。
呼吸は乱れ、頬は上気し、潤んだ瞳からは悦びの涙がこぼれる。
そしてトレイズもまた、乱れ、快楽に声を上げるリリアの姿にこみ上げる愛しさを止められなくなる。
もっとリリアの可愛い声を、表情を見て、触れて、感じて……リリアの全てを自分のものにしたい。
そんな衝動がトレイズの行為を加速させる。
「ふぇ…?…トレイズ…何するの?」
トレイズの手の平が一度胸から離れ、リリアのシャツのボタンを次々と外していく。
シャツの前が開いて現れたリリアの下着に手をかけて、トレイズがささやく。
「俺…もっとリリアの事、見たい、触れたいんだ……いいかな?」
「…トレイズ………う、うん…」
少し恥ずかしそうに言ったトレイズに、リリアがおずおずと返答を返す。
その答えを聞いてから、トレイズはリリアの下着を、ブラをゆっくりとずらしていった。
シャツにブラに、幾重にも覆われていた少女の双丘が露になる。
トレイズは右手と唇、それぞれをリリアの両胸に近づけてゆき……
「ひゃ…あううううううっ!!!!…ああっ…むねが…ふああああっっっ!!!!」
右の手のひらで先ほどよりも激しく片方の乳房を愛撫し、もう片方の乳房の先端にまるで赤ん坊がするように吸い付いた。
「はぅ…あああ…トレイズの舌で…私のちくび…めちゃくちゃにされて……ひぅんっっっ!!!」
先ほどまでの布地越し、片方だけの刺激だけでも恐ろしいほどに敏感に反応してしまっていたのに、
裸の胸を両方同時に刺激されてしまっては、リリアはひとたまりもない。
間断なく押し寄せる快感の波状攻撃に、リリアの全身から力が抜けていく。
「あっ…うああああっ!!…ひゃめっ!!…トレイズぅ…こんな…きもちよすぎて…ああああああっっ!!!」
片方の胸はトレイズの手でくちゃくちゃに揉みしだかれ、もう片方は先端を何度もトレイズの唇に吸われ、甘噛みされ、
自分の体で起こっているとは思えないほどの、圧倒的な快楽の渦にリリアは我を忘れて声を上げ続けた。
髪を振り乱し、涙を零し、何度となくトレイズの名前を呼んで、リリアは乱れていく。
やがて、どこまでも続く快感の波の中で、リリアに限界が訪れる。
「…うああああっ!!!…トレイズ!!…私…もう…………っっっ!!!!」
ビリビリと震える少女の細い体、全身を駆け抜けた小絶頂の衝撃で、リリアの全身から力が抜ける。
「うわ!?…リ、リリア…大丈夫!!?」
急にぐったりと全身の力が抜けて、崩れ落ちそうになったリリアの体を、間一髪トレイズの腕が支える。
「…うう…んっ……トレイズ……なんか、体に力が入らなくて……」
「ごめん…リリア……俺、やりすぎちゃったみたいだ……」
うなだれるトレイズ。
しかしリリアは汗に濡れた顔に微笑を浮かべてこう答える。
「そんな事ないよ…私も、トレイズの事いっぱい感じられて嬉しかったのよ……」
「リリア……」
そうして、リリアはトレイズの肩を借りて、近くにあったチェストにもたれかかった。
「だから…トレイズ…もっとして…もっとトレイズに触れさせて……私、もっとトレイズといっしょにいたいよ……」
「……ありがとう…リリア…」
チェストの上に肘をついてもたれかかったリリアは、ちょうどトレイズに背中を向け、おしりを突き出す形となる。
トレイズはリリアの背後から覆いかぶさり、栗色の髪を少しどかして、彼女のうなじにキスを落とす。
「……んっ!!」
それだけで敏感に反応する少女の体。
トレイズはさらに、リリアのシャツをずらして露になった白い背中に舌を這わせる。
「はっ…くぅ…ああああっ……だめっ…せなかぁ…うああああんっっっ!!!」
リリアの背筋を幾度となく往復する舌先。
その快感にチェストにもたれかかっても耐える事のできそうにないリリアの体を、トレイズの腕がしっかりと支える。
そしてついにトレイズの指先はリリアのおしりを撫で、そのままスカートの内側へ……
「触るよ…リリア……」
「うん………」
気恥ずかしさからお互いに小さな声で受け答えを済ませて、トレイズはリリアの最も敏感な場所に触れた。
雨に濡れたためだけではない、内側から染み出す熱く甘い蜜に濡れて、リリアのアソコがくちゅりと音を立てた。
「…はぁ…はぁ…あ…うあ…トレイズの…指がぁあああっ!!…ああっ…くぁああああああっっっ!!!!」
クチュリ、クチュり……
トレイズの指先がリリアの秘所を撫で、割れ目の部分に指先を食い込ませ、内側をかき回す。
津波のように襲いかかるその快楽の連鎖に、リリアはチェストに必死でしがみつく。
トレイズにアソコを触れられる度、快感に震えるリリアの背中。
そこにもトレイズは休むことなくキスの雨を降らせ続ける。
雨に濡れた服や肌は、二人の体温に温められ重なりあったリリアとトレイズの熱を伝え合う媒介へと変わる。
何度も何度も、意識が真っ白にはじけ飛ぶ。
間近に感じる大好きな幼馴染への愛しさが、狂おしいまでの熱情を二人の胸に燃え上がらせる。
「…ふぁ…ああ…トレイズ…も…きて…お願い……」
「ああ、リリア…俺もリリアと繋がりたい………」
やがて最高潮に達したその熱の中で、二人は潤んだ瞳で見つめ合い、互いの気持ちを口にした。
そして、振り返ったリリアとトレイズの唇がもう一度重ね合わされる。
「リリア……」
トレイズのズボンの内側から、火傷しそうなほどの熱を抱えて屹立する彼の分身が姿を現す。
熱く固いソレをショーツをずらし、露になったリリアの入り口に押し当てる。
その熱さだけで、ビクンと震えてしまったリリアの体を、トレイズの腕が背後から抱きしめる。
「…いくよ……」
「うん……」
リリアが肯いたの確認してから、トレイズはゆっくりと腰を突き出し、熱く濡れた彼女の内部に進入していく。
きゅっと締め付けてくる柔肉の感触、リリアと繋がり合っているという実感に、トレイズが思わず彼女を抱きしめる腕に力を込めると、
それに応えるように、リリアが彼の手に指を絡ませ、ぎゅっと握りしめてくれた。
「……っ!…リリ…ア……っ!!!」
「ふあ…あああっ!!!…トレイズっ…トレイズぅうううううっ!!!!」
リリアの膣内をかき混ぜ、突き上げ、激しいピストンで撹拌するトレイズのモノ。
暴れまわる熱と質量は何よりも強くリリアの官能を刺激し、果てる事のない快楽の渦へと引きずり込んでゆく。
トレイズのモノの先端に何度も膣奥をノックされ、はしたない声を上げて、リリアは熱情と快感の泥沼に溺れ喘ぐ。
「…リリア…かわい……」
「…ああっ!トレイズっ!!すごいっ!!すごいよぉおおおっっっっ!!!!」
涙を零し、髪を振り乱し、快感に全身を満たされ、塗りつぶされていく少女の肉体。
トレイズはそれをきつく抱きしめ、何度も名前を呼び、キスを繰り返す。
涙と汗で濡れた顔を、悩ましげに歪ませ、許容量を遥かに越えた快感に身悶えするリリア。
だが、そんな中でも彼女は握りしめたトレイズの手を離す事はない。
手の平で、肌と肌で、声で、息遣いで、繋がり合った部分に感じる存在感で、
リリアはトレイズを、トレイズはリリアの存在を感じて、それをもっと確かなものにしたくて二人はさらに行為に夢中になっていく。
「…リリア…好きだ…愛してる……」
「…んっくぅ…あ…トレイズ…私も…私も好きぃっ!!!」
トレイズの声に応えるように振り向いたリリアは、乱れた息の合間に自分の想いを叫ぶ。
再度、重ね合わされる唇と唇。
もう二人には体を重ねた愛しい相手以外、何一つとして目に入らない。
互いに与え合う快楽と熱の中で溶けて混ざり合って、二人は一つになっていく。
何度も、何度も、リリアの体の奥で弾ける快感の花火。
視界が幾度も真っ白に塗りつぶされ、途切れ途切れになった思考はもはやただ一つの事しか考えられなくなる。
「ああっ…トレイズ…っ!…トレイズぅううううううううっっっ!!!!!」
「…リリアっ…俺っ!…俺っ!!…」
制服に染み込んだ雨粒と、二人の汗、繋がり合った所から溢れて止まらない愛蜜が混ざり合って滴り落ち、床に水たまりを作る。
絡み合い、ぎゅっと握り合わされた手の平に力が込もり、二人の行為はクライマックスへ向けて加速していく。
強く、激しく、お互いを求め合い、交わる二人の体は止めどない熱と快楽の中でついに絶頂へと昇り詰める。
「…くぁ…あああっ……リリアっ…リリアぁあ――――っっっ!!!」
「ああ…トレイズ…好きっ!!…好きぃいいいいいいいっっっっ!!!!!」
今までで最大級の快感が津波となってリリアの心と体を呑み込み、リリアは全身をビリビリと痙攣させてその衝撃に打ち震える。
さらに、背後から抱きしめるトレイズの腕にぎゅっと力が込められて、脈動と共に凄まじい熱が吐き出されるのを感じた。
「…あ…うあ……トレイズぅ……」
「…リ…リア……」
凄まじい絶頂感に全身の力が抜けてしまった二人。
しかし、最後まで握り合った手の平を互いに離す事はなかった。
そして、絶頂の余韻に呆然とする二人は潤んだ瞳で互いを見つめ合いながら、そっと優しくキスをかわしたのだった。

そしてそして、問題はまた振り出しに戻る。
「へっくし!」
「へっくし!」
二人分のくしゃみが部屋の中に響く。
まあ、無理もない話ではある。
ずぶ濡れの服を着替えもせずに二人であんな事やこんな事をしていたのだから……。
一度は高まった体温も、たっぷりとかいた汗の気化熱にもっていかれ、今は体の芯まで冷え切ってしまった。
ここで悩むのはリリアである。
(うう…まずいわね。トレイズをこのまま待たせておいたら、本当に風邪ひいちゃうかも……)
互いに心と体を重ね合い、愛しあった先ほどの行為のオチがそれでは、どうにも侘しすぎる。
一方のトレイズはというと……。
「リリア、早くシャワー浴びないと、風邪をひいたら大変だよ……」
自分の事などまるで気にしていない様子。
この状況を打開するにはどうすればいいのか?
悩みに悩んだリリアはとびきり大胆な行為に出る事にした。
「トレイズ……」
「ふぇ?…リリア?」
壁に寄りかかっていたトレイズの手の平をリリアがぐっと握った。
「ど、どうしたの、リリア?」
「だから、シャワー。早く浴びないと、風邪ひいちゃうじゃない……」
何故だか顔を赤くして俯いたリリアは、トレイズの手を引っ張って廊下に出ようとする。
その先にあるものが何なのか、幾度かシュルツ家にお世話になっているトレイズはすぐに気付く。
そして、理解した。
リリアが何をしようとしているのかを……。
「リリア…まさか……?」
「だって、こんな状態でトレイズだけ待たせる訳にはいかないでしょ」
「でも、だけど……」
「それとも、私と一緒じゃ嫌?」
少し伏し目がちに、おずおずと問いかけたその言葉。
トレイズの中にその答えは一つしか存在しない。
「嫌じゃ…ない……」
「良かった………」
そして、その答えを聞いたリリアは心底安心した表情を浮かべて、トレイズの腕にぎゅっと抱きつく。
「一緒にお風呂入ろ、トレイズ!!!」





以上でお終いです。
アリソンとリリアのラブラブぶりもいいのですが、
ある意味十代にして達観しすぎな二人に比べて、
いかにも青春という感じのリリトレには何というか甘酸っぱい魅力があるような気がします。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SBI

Author:SBI
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR