2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コスプレな話(ヴィル×アリソン)

アリソンがとあるルートで入手した制服でコスプレします。
それは以前、ヴィルがとても似合うと言ってくれた服なのですが……。
せっかくのコスプレという事でヴィルもノリノリ、相変わらずラブラブな二人です。





ある日の夕方、我が家に帰り着いたヴィルを待っていたのは、鮮やかな蒼の制服を身にまとったベゼル王室親衛隊准尉の姿だった。
目の前に立つ人物の姿が信じられなくて、ごしごしと両目を何度もこすってから、恐る恐るヴィルは問い掛けた。
「…………アリソン、だよね?」
「もちろんよ、ヴィル」
制服の蒼に映える金髪を揺らして、アリソンはヴィルに微笑んだ。

「それで、一体全体、どういう事なの?」
寝室のベッドの端っこに座って、ヴィルはアリソンに質問した。普通、ロクシェの一市民が手に入れられるはずもないその服の存在に、ヴィルはかなり戸惑っているようだった。
「ううん、そんなにややこしい話じゃないんだけどね」
ヴィルの隣に座るアリソン、彼女が身にまとっている蒼い制服、ベゼル王室親衛隊の青年隊の制服は、本来スー・ベー・イルの貴族の子弟しか手に入れられないものである。
ヴィルとアリソンは、ある夏に経験した冒険において一度だけこの服に袖を通した事があった。だがそれも、本来の持ち主であるベゼル貴族の女性の手に戻ったはずなのに……。
尽きる事のない疑問にすっかり頭がこんがらがってしまったヴィル。アリソンはそんなヴィルの様子に、愉快そうにくすくすと笑っている。
「ほんと簡単な話よ。ほら、私たちにはスー・ベー・イルに強力なコネがあったじゃない」
「それって、もしかして……」
「そう、ベネディクトさんよ」
アリソンとヴィルの友人にして、壁画発見の英雄であるカー・ベネディクト、彼の英雄としての立場を利用すれば、なるほど難しい話ではないかもしれない。
「英雄になってから、親衛隊の中に一人気の合う友達が出来たらしいのよ。その友達に頼んで手に入れて、フィオナさんとの結婚でこっちに移った時にこっそりと………」
実はそれは以前から、アリソンがベネディクトに頼んでいた事だった。なんとしてでも、あの親衛隊准尉の蒼い制服が欲しい。どうしてもあの服が必要なのだと……。
「なるほど………でも」
「まだ何か質問?」
「アリソンはどうして、そんなにこの服が欲しかったの?」
言われて、アリソンの頬が少し赤くなった。
「それは…………ヴィルが一番似合うって言ってくれた服だったし………」
確かに、その服はこの上なくアリソンに似合っていたし、アリソンの着こなしもほとんど完璧と言って良いものだった。
今までにアリソンが着た服の中で一番似合っている。以前にアリソンのこの姿を見た時、ヴィルは心の底からそう思ったし、それは今でも変わらない。
「うん、似合ってる。そうだね、こんなに似合うんだもの、もう一度着てみたいってアリソンも思うよね」
「えへへ…」
「きれいだよ、ほんとに。これを着たまま外に出られないのは残念だけど……」
今のアリソンの姿を眺めて、ヴィルは改めてそう実感した。きれいで、かっこよくて、その蒼い制服はこの上ないくらいアリソンに似合っていた。
そして、この制服を手に入れようとしたきっかけが、自分の何気ない言葉だったことに、ヴィルは少し面映いような気持ちを味わった。
アリソンも恥ずかしそうに笑ってから、少し気になる事を言った。
「ありがと。まあ、外に出る必要はそもそもないんだけどね」
「えっ?」
そこでヴィルは気が付いた。アリソンの蒼い瞳が、キラキラと輝いている事に。
子供の頃、さんざん目にした危険のサイン、制服のアリソンに見とれてすっかり見落としていた。彼女は今、何かを企んでいる。
「うふふ。もちろん、ただヴィルに見てもらうためだけに、わざわざ取り寄せたんじゃないのよ………」
「アリソン……ちょ、落ち着いて……」
突如身を乗り出して、自分の方に迫ってくるアリソンの顔。不吉なその微笑に、ヴィルは思わず後ろに下がる。
「帰ってきたばかりのヴィルを寝室まで引っ張ってきた事の意味、わからないヴィルじゃないわよねぇ?」
「うう……」
「一度くらいやってみたいじゃない。コスチューム・プレイ……」
今やベッドの隅っこに追い詰められて、子猫のように怯えるヴィルには、その聞きなれない言葉の意味がわからなかった。
「具体的には親衛隊准尉と一般兵の許されざる恋という感じで、貴族なのをいい事に私がヴィルにあんなプレイやこんなプレイを好き勝手に命令して……」
「な、なんだかそれって、いつもと変わってないような……」
「別に良いじゃない。気分よ、気分。そういう設定があるからこそ燃えるのよ」
今にもヴィルに飛び掛らんばかりのアリソンは、ぺろりと舌なめずりをする。
「ヴィル……じゃなくて、平民。まさか私の相手が嫌だなんて言わないわよね……?」
もはやアリソンは完全にノリノリの状態だった。もちろん、ヴィルが嫌だなどと言えるわけがない。ていうか、こうなったアリソンを止められる人間なんてこの世にはいない。
おっかない。だけど、ヴィルはアリソンから目を離せなかった。ていうか、見蕩れていた。
(やっぱり、きれいだなアリソン……)
きゅっとベルトに締められた細い腰、青い布をまとってすらりと伸びた手足、制服の奥からかすかに感じられる柔らかなボディライン………。
アリソンに触れたい。抱きしめたい。その思いはヴィルの中で、いつしか抑え切れないほどに高まっていった。そして………。
「わかりました。親衛隊准尉殿……」
ヴィルはアリソンの手の甲に、そっとキスをした。
「ヴィ、ヴィル!?」
思いがけないヴィルの行動に、アリソンが固まった。これでも恋人同士なので、キスの経験もそれなりにあったけれど、こんなのは初めてだった。
「ヴィル、どうしちゃったの?」
「貴方こそ、どうかなさいましたか?親衛隊准尉殿?」
ヴィルがのった。それこそもうアリソン以上の勢いで、架空の設定の中の、自分の役に入り込んだ。
気圧されて動けないアリソンを優しく抱きしめて、ヴィルが耳元で囁く。
「ずっとお慕い申し上げていました。こんな風に准尉殿と言葉を交わして、身体に触れることを夢見ていました」
アリソンは思わず赤面した。でっち上げの、アドリブのセリフなのに、なんだか異様に恥ずかしい。ソワソワする。
理由は簡単だ。設定は架空のものでも、ヴィルは今このセリフを心底本気で言っているのだから。
「きれいです。親衛隊准尉殿……」
「…や…ヴィ…ルぅ……」
ヴィルの腕が優しく、親衛隊准尉殿をベッドに仰向けに横たえた。されるがままのアリソンは、次にどうしていいかがわからず、オロオロとヴィルの顔を見上げた。
完全に呑まれている。ヴィルの動作や、言葉の一つ一つにドキドキして頭が上手く回らない。まるでヴィルと初めてした時に戻ったようだ。
「……平民…私…どうしたら……」
「だいじょうぶです。全部僕に任せていただければ……」
「う、うん……」
すっと、ヴィルの指先が鎖骨のあたりから胸元へ、そしてお腹から大事な部分に至るラインを撫でた。布地の上から伝わる感触に、アリソンの身体がぞわりと震えた。
ぷちりぷちりと、制服の上着の前の部分を止めるボタンだけを、ヴィルは外した。シャツの薄い布の下から、アリソンの胸の二つの突起がぷっくりと自己を主張していた。
「……してなかったんですか、ブラジャー?」
「だって…その方がエッチかなって…」
ぴんと張り詰めたそれを、ヴィルの指先が軽く弾く。
「……っあ!!!」
敏感に反応したアリソンの、甘い声。ヴィルはアリソンの胸の可愛らしいふくらみを、シャツの上から存分にこね回した。
「可愛い声、出すんですね。いつもの准尉殿からは、ちょっと想像が出来ないな」
「…や…そんな…言わ…ないでぇ……」
「もっと聞かせてください。ほら……」
「…ふああっ!!!…ああんっ!!…そんなああああっ!!!!!」
さらにシャツのボタンを外して、進入してきたヴィルの指先の感触にアリソンが思わず声を上げた。胸全体がくにくにとこね回され、乳首は好き勝手に弄くられる。
ヴィルは決して焦らず、ゆっくりと丹念に愛撫して、アリソンの性感を解きほぐしていった。後を引くじんわりとした愛撫に、アリソンの体温が上昇していくのを感じた。
「…あっ…あはあんっ!!…ひうぅ!!!…ひゃああああんっ!!!!」
無防備な脇腹に指を這わせ、舌を滑らせた。首筋や頬に残された唾液の軌跡は、ヴィルの舌先が去ってなお、じんじんと疼いてたまらなかった。
飴玉のようにヴィルの口腔内で転がされた乳首は、さらにヴィルの指に摘まれ、押しつぶされ、焦らすように先端を何度も撫でられて、ゾクゾクするその感触の虜になった。
アリソンは快感に痺れてぼんやりする頭を起こし、夢中でヴィルにキスをねだった。
「…んむぅ…んぅく……んっ…んっ……ぷはぁ………キス、上手いのね、平民……」
快楽に流されるままのアリソンの脳は大した思考も出来ず、ただ何となく芝居を続けていた。ヴィルはそんなアリソンに恥ずかしそうに微笑む。
「光栄です、准尉殿」
「…うん、だからもう一度……お願い……」
アリソンに促され、ヴィルが二度目の口づけをする。今度もねっとりと絡み合うように、互いの口腔内を味わい尽くす。
そのまま流れるような舌使いで、ヴィルはアリソンの肌の上に縦横無尽の快楽の軌跡を描いた。増大していく快感に、アリソンの呼吸の感覚は段々と短くなっていく。
「こちらももう、限界のようですね。准尉殿……」
「……あ…そこぉ…だめぇ…」
ヴィルの指がズボンの上から、アリソンの大事な部分を撫でた。そこは既に絶え間なく続く快感に抗えず、しとどに蜜を溢れ出していた。
清潔感溢れる、鮮やかな蒼のズボン。その中でただ一箇所だけ、大事な部分を包んだ布地だけが、アリソンの蜜を吸って濃紺に染まっていた。
「この分だと、中はもっとすごい事になっていますね」
「…や…恥ずかしい……」
止まらない洪水から赤くなった顔を逸らしたアリソン。しかしヴィルは止まらない。ズボンを吊るすサスペンダーを外して、熱く湿った禁断の地へと指を這い入らせた。
「………………っ!!!!」
ヴィルの指がアソコに触れた瞬間。アリソンは声も出せず、背中を反らせ、走り抜ける快感の電流に涙をこぼした。
ヴィルはさやさやと心地良い茂みの感触を楽しんでから、その奥の割れ目へと指を差し入れ、浅い部分で何度も抜き差しを繰り返した。
「とっても熱くて、僕の指をきゅっと締め付けてきて……可愛いです、親衛隊准尉殿のアソコ……」
「…ふあっ…はあああんっ!!!…や…ああああああっ!!!!!」
ヴィルの指が、アリソンの中をかき混ぜる。そのくちゅくちゅという音が耳まで届いて、アリソンとヴィルは否応もなく興奮の度合いを高めていく。
ふるふると震えるピンク色の突起は包皮から解き放たれ、ヴィルの指の先で好き勝手に転がされて、絶え間ない快感の波をアリソンの身体に刻み付けた。
さらにヴィルは、ズボンを完璧に脱がせ、びしょ濡れの肌に張り付いたショーツからアリソンの片足を抜いて、その秘めやかな花びらを露にさせた。
そしてアリソンを責める指を止め、至近距離からそれを眺めた。
「…そんな…見ないで……ほんとに、恥ずかしいんだから……」
恋人同士で、エッチな事だって経験がないわけじゃない。大事な部分をヴィルに見せたのだって、今日が初めてというわけではない。
それなのに、アリソンはこの上なく恥ずかしかった。
大事な部分を見られる恥ずかしさと、自分のみを固めていた親衛隊の制服を、演じていた役柄を切り崩されていく恥ずかしさが一体となった結果だった。
親衛隊准尉になり切っていた自分の恥ずかしいところがさらけ出されていると思うと、たまらなく恥ずかしいのだ。
たまらなく恥ずかしくて、そしてそれがゾクゾクするほど気持ちいいのだ。
「…っああああっ!!!…なめないで…きたないよぉ……っ!!!!」
「汚くなんかないです。…ん…はぁはぁ…准尉殿のアソコ、とっても綺麗で……」
いつもよりも敏感な反応に押されて、ヴィルはアリソンの大事な部分を思う存分舐め回した。奥から溢れ出す蜜を全て舐め取る勢いで、ヴィルはアリソンのアソコを舐め続けた。
もう何も考える事が出来ず、ヴィルの与える快感を受容するままになったアリソンは、ヴィルの舌の動くままに切ない喘ぎ声を漏らした。
舐められて、舐められて、舐められ続けて、ヴィルの舌から解放された頃には、アリソンの身体はあまりの気持ち良さに指一本動かせない状態になっていた。
ヴィルはアリソンの耳元で、そっと囁く。
「本当にきれいです。心からそう思います、准尉殿………」
「…うあ…はうぅ…らめ……恥ずかしい、恥ずかしいよぉ…」
自分の乱れた姿に対する羞恥心が、いつも以上にアリソンの頭の中で膨らんでいた。
全て親衛隊准尉という架空の役回りがもたらしたものだったが、今のアリソンはそこまで考えが及ばない。ただ赤く染めた顔をヴィルから背けて、うわ言のように呟いている。
ヴィルはそんなアリソンの様子にふっと微笑んで、耳元に優しく語り掛ける。
「恥ずかしくなんかないですよ。僕は准尉殿の全部が好きですから……」
「…そんな…うそぉ……」
「嘘じゃないです。僕は、かっこよくて、かわいくて、きれいな親衛隊准尉殿が大好きです。でも、それだけじゃない。僕の准尉殿への気持ちはそれだけじゃ収まりきらない。
怒ったり、笑ったり、いつも元気な准尉殿と一緒にいるだけで、僕はとても楽しいんです。ふとした仕草や、表情、准尉殿が見せてくれる全てが、僕にとって大切なものなんです」
それは、架空の設定に、自分の演じる役にカモフラージュされたヴィルの本当の気持ちだった。
いつもなら恥ずかしくて言えない気持ちを、今この場だけの演技に託した、それは真実の言葉だった。
「だから、何度でも言います。………きれいです、親衛隊准尉殿……」
「…あ……ヴィルぅ…」
「……心から愛しているよ、アリソン」
今夜のこの行為が始まってから、初めて名前で呼ばれて、アリソンが嬉しそうに微笑んだ。ヴィルはその唇に優しくキスをする。
「……きて…」
アリソンの言葉に、ヴィルがこくりと肯く。ズボンの下でぱんぱんに張り詰めていたモノを入り口に当てると、ヤケドしそうな互いの体温に身体がぞくりと震えるのを感じた。
「………いきます」
ヴィルの愛撫にさんざんに蕩かされた柔肉は、ヴィルのモノを受け入れる歓喜に震え、その感触を一欠けらも逃すまいと一心に締め付けた。
熱い肉の杭を受け入れて、アリソンはその身体の奥に火がついたような熱さを感じた。その熱が、ゆっくりと前後に動き始める。
「…っうあ…はあっ!!…きゃうううっ!!!…ひ…はああああああんっ!!!!」
アリソンの中を、熱が暴れる。いつになく感じやすくなったアリソンの身体を駆け抜ける感覚は、もはや快感と形容する事さえ出来ないほど、激しいものだった。
自分の中をかき回すモノをきゅっと食い締め、アリソンは訳もわからぬまま、その感覚に翻弄され続けた。
「…っ…ふあああっ!!!…すご…ヴィルぅ…こんな、はじめてだよぉ……っ!!!!」
ズン、ズン、と突き入れられるたびに、アリソンの頭の中に花火が爆発するようだった。
ヴィルのモノがもたらす快感はアソコだけでは止まらず、全身を駆け抜けてアリソンの思考を徹底的に痺れさせた。
神経の集中する入り口の部分を擦り上げられる快感は形容し難く、アリソンはその快感の津波が押し寄せるたびにはしたない嬌声を上げ、髪を振り乱して叫んだ。
「っああああああっ!!!!ヴィルっ!!!ヴィルぅうううううっ!!!!!!」
どんどん激しくなって止める事の出来ない自らの喘ぎに、このまま呼吸さえ出来なくなってしまうのではと、半ば本気で心配した。
それでも二人は止まらない。ヴィルとアリソンは止まる事が出来ない。圧倒的な快感が二人の頭から、今のこの行為以外の全ての思考を奪い去ってしまうのだ。
そしてそれ以上に、お互いに向け合った愛しさが、胸が張り裂けそうなこの気持ちが、二人をさらに加速させていく。
「好き…ヴィル、好きぃ……だいすきだよぉおおおおおおおおっ!!!!」
「…くぅ…ああっ……僕も好きだっ!!!大好きなんだっ!!!!!」
まるで酸素を求めるように、二人は互いの唇を求めた。折れそうなぐらいに強く互いの背中を抱き締め、キスの合間に何度も相手の名前と、自分の気持ちを叫んだ。
一心不乱に腰を振り、突き上げて、アリソンとヴィルはさらに激しく乱れていく。
触れ合った肌の全てが熱くて、まるで性器に変わってしまったかのように敏感になった肌を、二人は擦り合わせ続けた。
ぬちゃぬちゃと音を立てる粘膜が、体中を濡らした汗に溺れて、溶けて、狂熱のさなかで、二人の体は溶け合い、一つになっていくようだった。
「あああっ!!!…あっ!!…ひああんっ…ヴィルぅ…!!!…も…私ぃ…ひああああああああっ!!!!!!」
「あ、アリソンっ!!!…僕も…もう……っ!!!!」
激しすぎる快感に涙さえ浮かべた二人は、さらに熱を増していく身体に翻弄されて、行為を加速させていく。
もはや二人とも前も後ろもわからない。ただ感じるのは、身体の奥から湧き上がるマグマのような狂おしい欲望と、それをも上回る愛する人の身体の熱さだった。
もう誰にも止められない。暴走するエネルギーに振り回されるまま、二人は一心に互いの熱を求め、熱く激しく腰を振り続けた。そして………
「うああああああああああっ!!!!!わらし…も…イっちゃうよおおおおおっ!!!!ヴィルっ!!!!ヴィルぅうううううううううっ!!!!!!!」
「ああああああっ!!!!アリソンっ!!アリソンっ!!!!!!」
強く強く抱き締めあった二人の心と身体は、荒れ狂う絶頂の津波に押し上げられていった。

それから20分以上が経過しても、強烈な絶頂の余韻が過ぎ去らず、ベッドの上に崩れ落ちた二人は、脱力しきった体で抱き締めあったまま、荒く呼吸を切らしていた。
ようやく落ち着いてきたヴィルが薄っすらと瞼を開けると、同じように薄目を開けて、涙のにじんだ瞳で自分を見つめるアリソンの笑顔が見えた。
「ごくろうさま、平民」
「ありがとうございます、親衛隊准尉殿」
小声で言い合ってから、二人はくすくすと笑った。
「やっぱり似合ってるよ、アリソン。貴族なセリフも堂に入ってたし」
「ちょっと、それってどういう意味よ」
「あはは、ごめんごめん」
ベッドの上、じゃれあう二人。
ヴィルはそこで改めて、アリソンの、蒼い制服をまとった全身を見つめた。行為の結果乱れたその制服姿は、ぴしっと着こなした時とはまた違う趣があった。
「……どしたの、ヴィル?」
「アリソン、こういう事言うのは恥ずかしいんだけど……」
顔を赤くして自分を見つめるヴィルに、アリソンも恥ずかしそうに問い掛けた。ヴィルはバツが悪そうに、頭の後ろをかきながら答える。
「今日のアリソン、ほんとにきれいだった。似合ってた。本当のところ、すごくドキドキした。だから………」
「もちろんよ、ヴィルっ!!!ヴィルのためなら、親衛隊だろうが、メイドさんだろうが、バニーガールだろうが、何だってドンと来いなんだからっ!!!」
「いや、そこまでは言ってな……って、うわあああああっ!?」
アリソンの腕が、有無を言わさずヴィルを抱き締める。もはやぐうの音も出ないヴィルだったけれど、これはこれで、結構幸せなのかもしれなかった。





おまけ

さて、そのころ、スー・ベー・イルの首都スフレストスでは、ベネディクトに親衛隊の制服を提供した貴族の友人が、一人ベッドに寝そべっていた。
「ベネディクトのやつ、今頃一体どうしてるんだか…」
彼はベネディクトに渡した制服がどう使われているのか、まったく予想できていないわけではなかった。ていうか、彼自身その手のプレイは嫌いじゃなかったのだけれど……。
ただ、そんな彼にも一つだけ、腑に落ちないことがあった。
「それにしても何だってあいつは、あの制服を二着も持っていったんだ?」

さらに場面は変わって、同じ時刻のイクス王国、ひっそりと隠された谷の奥の村の、ベネディクト夫妻が暮らす家の一室では……
「ふふ、可愛いですよ。親衛隊准尉殿……」
「…や…ベネディクトぉ…そこ…そんなにされたら、私ぃ…ふああああああっ!!!!」
大きなダブルベッドの上、久しぶりに引っ張り出した空軍の軍服を身にまとったベネディクトと、親衛隊の蒼の制服を着たフィオナの姿があった。
親衛隊の制服はフィオナには少し大きすぎるようで、袖が多少余ったりしていが、実はこれはベネディクトの計算通りなのだった。
もらった制服二着のうち、大き目の方をわざわざ選んだのだ。ぶかぶかの服を無理して着ているフィオナは間違いなく可愛いはずだ。
ベネディクトのその見立ては正しかったらしい。完璧に制服を着こなしたアリソンとはまた違ったその可愛さに、ベネディクトはすっかり虜になっていた。
「さあ、親衛隊准尉殿、いきますよ…」
「あっ…ベネディクトっ……ベネディクトぉおおおおおおおおっ!!!!!!」
すっかりコスプレにはまってしまった二人。いつもと違ったプレイの興奮は格別で、熱に浮かされた瞳で見詰め合う二人は、夢中になってキスをして、肢体を絡ませあった。
夜明けはまだまだ遠い。長い一夜になりそうだった。





※親衛隊の制服はアリソンにめちゃくちゃ似合うわけですが、
原作のエピソードを考えると少し不謹慎だったかな、という気もします。
でも、個人的にヴィルがアリソンに『すごく似合う』と言ってくれたのが嬉しかったんですよね……。
ううん、でも、少し早まった作品だったでしょうか?

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SBI

Author:SBI
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR