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あなたに身を委ねて

オーソドックスにシズ×キノなラブラブものです。
この二人の最大の萌えどころの一つはやはり体格差でしょうね。
ちっちゃいキノさんを包むシズさんの腕とか萌えます。

追記から本編になります。
「あの…シズさん……やっぱり降ろしてくれませんか?」
「いや、降ろさないよ、キノさん」
ボクは今、シズさんの腕に抱え上げられている。いわゆるお姫様抱っこという奴だ。
偶然泊まった宿屋にシズさんも宿泊していることに気が付いた時は、素直に嬉しかった。旅を続けるボクとシズさんが会うには相当な幸運が味方しないといけない。
久方ぶりの再開を喜び、一緒に外で食事をして、心ゆくまで話した。そうして自分の部屋に戻った後、シズさんが訪ねてきたのだ。
ボクを両腕で抱きかかえたまま、シズさんが歩く。一歩一歩ゆっくりと歩を進めるたびに、伝わってくる振動が心地よい。
今、ボクはボクの全てをシズさんに委ねているのだ。
ボクを一人の女の子として扱ってくれるシズさんの態度に、ずっと戸惑いを感じ続けている。
同じ女性である師匠との暮らしでは、自分が女の子であることを特に意識はしなかった。ずっと男性のような服装で旅を続けてきたため、こちらから言わなければ女性であると気付かれないこともしばしばだった。
だからだろうか、シズさんとこうしているだけで何とも言えないむずかゆさが湧き上がって、どうしようもなくなってしまう。
「はい。お望みどおりに降ろしたよ、キノさん」
ボクの体をベッドの上に横たえてから、シズさんはそう言って微笑んで見せた。何か言い返そうと思ったけれど、上手く言葉がまとまらなくて俯いてしまう。
シズさんは悪びれもせず、そんなボクの肩にそっと手を掛け、真っ向からボクの顔を覗き込む。
ボクの中に侵入しようとしてくる真っ直ぐな視線から堪らず目を逸らすと、シズさんは心底嬉しそうに笑って、こう言った。
「やっぱり可愛いな、キノさんは」
瞬間、ボクの顔がカーッと熱くなる。耳まで真っ赤にしている自分の顔をありありと想像することが出来た。
ボクの胸の中で心臓が飛び跳ねるように脈を打つ。死んでしまいそうなくらいに恥ずかしくて、自分が今何をしているのかもわからなくなりそうだ。
シズさんに出会うまで、こんな情けない自分は知らなかったのに……。

ああ……
でも………
だけど………
幸せだ。たまらなく幸せなんだ、ボクは………。
勇気を振り絞り、目を閉じて、そっと唇を差し出す。そこにシズさんの唇が重なって、甘く優しい感触が波紋のように全身に広がっていく。
シズさんの腕がボクを強く抱き締め、ボクの小さな体はその中で今この瞬間、こうして二人でいられることの喜びに震えた。
唇を離して、ようやくまともにシズさんの顔を見る。こちらもやっぱり幸せそうな表情だ。僕だけに見せてくれるとっておきの笑顔。
シズさんがボクといることで幸せを感じてくれている。そのことが最高に嬉しかった。
「……シズ…さん」
ドキドキして、名前を呼ぶ声も震えてしまう。そんなボクに、何も心配しなくてもいいとでも言うように、シズさんがうなずいてみせる。
ボクはようやく安心してシズさんの体に寄りかかり、ボクの全てをシズさんに委ねた。
シズさんの手で服を脱がされていくのが気持ちよかった。
シズさんの視線が露になったボクの肌に突き刺さるのが気持ちよかった。
いたわるように、慈しむように、そっと素肌に触れたシズさんの指先の感触が気持ちよかった。
きっと、他の人が相手ではこんな事は感じないだろう。そのこと自体が、とてもとても幸せな事なのだとボクは気付く。
「綺麗だよ、キノさんの体……」
そう言って溜め息をこぼすシズさんの声が間近に聞こえる。
ボクのプロポーションは同じぐらいの年頃の女の子に比べて、あまり発達しているとは言えない。体格だってどちらかといえば小さな方だ。
ボクだってその辺りの事は多少気になったりもする。だけどシズさんはそんなボクの気持ちを知ってか知らずか、平気でこんな事を口にしてみせる。
本気で言ってるのかな?もしかしてロリコンってやつなのかな?
だけどそんな事を考えるのも一瞬だけの事、どんな理由にせよシズさんがボクのことを綺麗だと言ってくれること、綺麗だと感じてくれていることで胸が一杯になる。
やがて緩やかにシズさんはボクの体を愛撫し始める。ただ肌の上を撫でられただけのことで、ビリビリとした感触が走ってボクは声を漏らしてしまう。
「…っああ!!…ひぅ…はあんっ!!…うああっ!!」
ゆっくりと、あくまで優しくボクの肌の上を滑るシズさんの指先。愛しげに、まるで宝物でも扱うかのように触れるその感触からシズさんの思いが伝わってくるようだ。
何度も指先に転がされ、弄ばれた両の乳首はぷっくらと勃ち上がり、シズさんの舌で舐められた肌という肌が熱を持ってぞくぞくと震える。
「ひ…ああああっ!!!…ふああっ!!そこぉ…だめぇっ!!!」
変わっていく。変えられていく。シズさんの手でボクの体がどんどんエッチに、いやらしくなっていく。
ボクの心も変わっていく。シズさんに触れられて、シズさんのことをもっと好きになっていく。
昨日よりも、今日よりも、一時間前よりも、一分前よりも、一秒前よりも………っ!!!!
「ふあああああっ!!!!シズさんっ!!シズさぁん!!!」
目の端に涙をため、押し寄せる快感の波の中、ボクはただシズさんの名前を呼ぶ。
シズさんの指先は既にボクの大事な所にまで侵入をし始めていて、何度もこみあげてくる快感にボクの意識が明滅する。
時に焦らすように入り口の辺りを弄られ、またある時は奥の深くまで指先を入れられる。指先で摘まれ弾かれて、クリトリスからは耐え難いほどの電流が走る。
もはや完全に見も心も蕩かされてしまったボクは、シズさんの背中にぎゅっとしがみつきながら、途切れ途切れの声でシズさんに訴えかける。
「シズ…さん、ボクもう…もうガマンできないんですっ!!シズさんのが…欲しいんですっ!!シズさんの……ボクの中に……ボクの…アソコに……くださいっっ!!!!」
「わかったよ、キノさん………」
答えたシズさんはもう一度ボクにキスをして、既に大きくなっていた自分のモノを取り出した。
熱く脈打つそれがボクのあそこにあてがわれると、その興奮に二人の鼓動までが聞こえてきそうな気がした。
「いくよ……」
その言葉にボクがうなずくと、シズさんはゆっくりとボクの中への侵入を始めた。
「くあっ!!…あっ!!ああんっ!!!……ああっ!シズさんのだ……!!シズさんのだぁ………!!!」
こんなにも大きくなったシズさんのモノをボクの体が受け入れていく。ボクの体の中で力強く脈打つその感触は、まるでシズさんの全てがボクの中にあるようだ。
やがてシズさんは自分のモノを前後に動かし始める。
「あああっ!!!はあっ!!ああんっ!!…あっ!!ふああああああああっ!!!!」
突き上げられるたびに走る甘い電流がボクの背骨を駆け上がって脳を痺れさせる。
押し寄せた快感が弾けた後も、絶え間なく続けられるピストン運動が休む暇を与えずに次の快感を僕に与える。
しかも快感を求め続けるボクの心に答えるかのようにシズさんの動きは速くなっていき、一回事の間隔はどんどん短くなり、快感は大きくなっていく。
ボクの口から漏れる喘ぎ声は、もはや抑えようもないほど大きくなっていた。
「ひあっ!!はうううううっ!!!…すごいっ!!すごすぎるよぉ!!!こんな…ボクぅ!!!?」
シズさんのそそり立つ熱いモノが、ボクの中をドロドロに溶かしてかき混ぜ、滅茶苦茶にしていく。
何度となく唇を求め合い、口の中に広がるお互いの甘い味が、ボクたちをさらに欲情させていった。
小さな体が軋むほどに突き入れられて、心も体も壊されてしまいそうなほど感じさせられて、ボクは今シズさんと本当に一緒になっていると全身で感じる。
「はあんっ!!ひううっ!!!ああっ!シズさんっ!!シズさんっ!!!シズさぁんっっ!!!!!!」
ボクがシズさんの名を叫ぶと、激しい突き上げにガクガクと揺れるボクの体を抱き締めるシズさんの腕にきゅっと力がこもる。
シズさんの腕の中でボクの体は絶えず責められ続けられ、大きすぎる快感の中でボクはまともの思考する事すら出来なくなっていく。
「やあっ!!ひぅ…やあんっ!!!シズさ…そこぉ…おしりっ!!……おしりぃいいいいっ!!!!」
お尻の穴にまで入り込んできたシズさんの指先で後ろまでドロドロにされ、ボクの全身はもはや完全にシズさんに征服されてしまう。
今のボクに出来るのは、ただただシズさんに身を委ね、シズさんを求め続け、シズさんの与えてくれる快感を貪ること。
ボクの全てがシズさんに染まっていく………。
「あああっ!!!シズさんっ!!ボクもうっ!!もうっ!!!!」
「キノさん、俺もっ!!」
心も体も蕩かされきったボクに追い討ちをかけるように、シズさんはさらに動きを速く、激しくしていく。
限界ギリギリの体にさらに大きく激しい快感の波が襲い掛かり、なす術もなく翻弄されるボクは必死でシズさんの体にしがみつき、その名を呼び続ける。
そしてついに、一際激しく突き上げられた瞬間に、ボクの中で何かが切れた。
「ああああっ!!!イっちゃうっ!!!イっちゃうよぉおおおおおっ!!!!シズさんっ!!シズさぁあああああんっ!!!!!!!」
今までで最大の快感の電撃に撃たれ、ボクは髪を振り乱し、背中を弓なりに反らせて登りつめた。
ボクの中を満たしていくシズさんの熱を感じながら、ボクは絶頂後のビリビリした感覚に体を震わせる。
しばらくはマトモな呼吸もままならない状態で、シズさんの腕に包まれて大きく胸を上下させ続ける。
優しく髪を撫でてくれるシズさんの手を感じながら、ボクは自分がまだ大事な事を言ってないことに気が付いた。
久し振りの再会が、本当に嬉しくて、だけど恥ずかしくて、ずっと言いたかったのに言えなかった言葉………。
「……シズさ…ん…はぁはぁ…す…きです…だい…すきです…」
これだけじゃまだ足りないのに、もっと言いたいのに、普通に喋ることの出来ない今の状況がもどかしかった。
なんとかもう少し言葉を紡ごうと焦るボク。シズさんはそんなボクの頬に軽くキスをして、こう言った。
「俺もだよ、キノさん……」
にっこりと微笑んだその顔があまりにまぶしくて、真っ向から見ていると自分がどうにかなってしまいそうで、ボクは思わずシズさんの胸に顔を埋める。
ああ……。
好きです。
大好きです。
シズさん……………。



「仲がいいのはいいんだけどさ…………………………僕がいるのを忘れてない?」
部屋の隅にポツンと停められていたモトラドが、ベッドの上の二人に向けてボソリと呟いた。
「……ごめん、エルメス……」
言われてようやく思い出したといった様子で、キノがエルメスに謝る。
「いや、ホントに二人が仲良いのはかまわないんだよ。でも、せめて僕が眠った後にしてほしかったんだけど……」
本当にうんざりしたようなエルメスの言葉にキノとシズの背中がどんどん小さくなっていく。
「っていうか、去年擬人化エルキノやったばかりでこんな事されると僕も結構傷つくわけで………って、あれ?誰か来てるみたいだね?」
エルメスの言葉通り、部屋のドアの向こうから誰かの気配がする。急いで服を着たシズとキノがドアを開けるとその向こうにいたのは………
「シズ様………」
シズに仕える忠犬、陸と
「…………」
シズの旅に同行している少女、ティーがいた。しかも、手榴弾つきで………。
「シズ様の帰りがあまりに遅いので、さっきからこんな様子なんです」
心底困り果てた様子の陸の言葉、シズを睨みつけるティーの視線が全てを語っていた。
「…………もどって…きて……」
小さくぼそぼそとした声だが、何か有無を言わせぬ迫力があった。
「この宿が穴だらけになる前に戻ってきてくれませんか?」
「いや、しかし……」
「この宿が焼け焦げた材木の集まりになる前に戻ってきてくれませんか?」
陸の淡々とした口調と、ティーの鋭い視線にシズはじりじりと後退していく。

「……もどって……」
「すまない、ティー。だが久しぶりにキノさんと会ったんだから、もう少しくらい……」
「……もどって……」
「本当に、あと少しだけキノさんと話したら戻ってくるから……」
どこまでもあきらめの悪いシズがつらつらと並べる言い訳に、手榴弾を握るティーの手に力がこもっていく。そして………。
「…………もどれ!!」
その声に弾かれたように、陸がシズに飛びかかった。
「痛っ!!」
シズの足首に噛み付いた陸は、自分のご主人様の体を床に引き倒し、そのままズルズルとひこずって部屋の外へと出て行った。
ティーも一緒に出て行こうとして、ドアのところでふと部屋の中を振り返った。
そこにはあまりの急展開に呆然と宙を見つめるキノが、一人ぽつねんと取り残されていた。なんだかすっかり気が抜けてしまったようなその顔。
ティーは少しバツが悪そうにうつむいて
「…………ごめん」
と言って走っていった。
今度こそ、部屋の中にはキノ一人だ。
「あーあ、行っちゃった」
さっきまで二人で寝ていたベッドに、今度は一人でねっころがる。天井を見つめながら、自分に言い聞かせるようにつぶやく。
「どうしてもドタバタしちゃうな、ボクたちは……」
思い返してみれば、落ち着いた状況でシズと会えたことなどあっただろうか?妙なめぐりあわせで二度も戦ってしまったような二人だ。
もう少し平和にのんびりと話ができないものか。旅の空ではそれは贅沢な願いなのかもしれないけど……。
「一筋縄じゃいかないよね、やっぱり……」
そう呟いたキノの口元は、だけども少し楽しそうに微笑んでいた。毛布に包まったキノは、やがてすやすやと穏やかな寝息を立て始める。
宿の中に響き渡る爆発音や、犬のうなり声、そして悲痛な男性の悲鳴を聞きながら、幸せそうに眠るキノの口からむにゃむにゃと寝言が漏れた。
「………シズさん……」


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